ビジネス活用の2パターンとは データ分析講座(その59)

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情報マネジメント

◆ ビッグデータ・AI活用の2つのパターン。結局この2つが主流だった

 長年データ活用の携わってきて、データマイニングだのデータサイエンスだのビッグデータだのAIだのと、用語が変わっても、ビジネス活用のパターンは2つでした。もちろん、2つのパターン以外の「他のパターン」も考えられるかもしれないが、実感としては2パターンしかないのです。今後色々なデータ活用の形が創造されるかもしれないが、実績のあるのこの2つのパターンです。ですから、データを活用して実績を出したい! と考えたら、この2つのパターンで試してみるのが良いと思います。

1. ビッグデータ・AI活用の2つのパターン

 次の2パターンです。

  • 現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用
  • 人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用

 1つ目の「現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用」とは、文字通り、現状の業務の流れを大きく変えることなく、業務そのものを楽にしたり精度を高めたりするために、データ活用をするということです。

 2つ目の「人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用」とは、1つ目の「現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用」とは異なり、業務の流れそのものを根本から変えるデータ活用です。

 データ活用に限らず、もっと広くIT化全般についても言えることでしょう。そして、多くの企業は、どちらも上手くいっていないケースが多いようです。

2. 現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用

 データ活用で分かりやすいのは、「現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用」でしょう。周囲を納得させやすいし、実感もしやすいでしょう。例えば、Excelマクロで業務を効率化するのも、「現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用」に含まれます。

 機械化や自動化、AI化などにより、業務の一部が楽になったり、場合によっては業務そのものを人が実施する必要がなくなります。

 例えば、営業のアタックリスト作成や、商材のレコメンドリスト(営業パーソンが既存顧客に紹介する商材のリスト生成)、トークスクリプト例の生成やメール文面例の生成などは、現在のデータ分析技術である程度実現することができます。

 このあたりのデータ活用であれば、現在の業務を大きく変えることなく、業務そのもののスピードや質を上げることができます。実際に、上手くいっている企業もあります。しかし、このレベルのデータ活用も、あまり上手くいかない企業が少なくありません。理由は簡単です。その理由とは、業務プロセスが明確でないためです。業務プロセス(もしくは、ビジネスプロセス)が明確であれば、どのプロセスをデータ分析によって効率化し、業務の精度を高めるのかを検討できます。

 要するに、現場を知らないことには、データマイニングだのデータサイエンスだのビッグデータだのAIだのと、唱えたところで、ビジネス活用は進みません。

 例えば、商材のレコメンドリスト(営業パーソンが既存顧客に紹介する商材のリスト)の必要なタイミングはいつなのかを知らないと、いくらレコメンドリストを提供しても使ってもらえません。このように、現場の業務プロセスレベルを明確にできていないと、上手くデータ活用が進みません。では、「人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用」の場合はどうでしょうか。

3. 人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用

 「人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用」でも、業務プロセスを知らないことには上手く進みません。
なぜでしょうか?

 業務プロセスを眺めていると、順番を逆にしても問題ないプロセスや、統合してしまっても問題ないプロセス、いらないプロセスが見えてきます。

 例えば、プロセスの順番を大きく変え、業務の一部を自動化したとします。この時点ですでに「人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用」になります。さらに、ドラスティックは新業務プロセスを発見することもあります。私が経験したことですが、ある部署の業務をAI化という名のもとの自動化をしたとき、約80%以上の時間が削減されることがありました。

 現場の業務プロセスレベルを明確にしているからこそ、見えてくることです。業務プロセスを明確化する効用がもう一つあります。

4. 新旧の業務プロセスを比較して説明

 業務プロセスを明確化することで、現場や経営陣に説明しやすくなります。新旧の業務プロセスを比較して説明できるからです。

 新しいITシステムが導入されたとき、現場で気になるのは、何をどう変えればよいのかです。そのため、「現状の業務の流れはこうで、新しい業務の流れはこうだ」という説明があれば分かりやすいでしょう。

 しかし、多くの場合現場に対しそのような説明はありません。説明があったとしても、それはツールの使い方ぐらいです。

 データ活用だけでなくIT化全般に言えることですが、新しいITシステムのやり方を導入しても、全体の業務の流れの中での活用の仕方が見えてこないと、現場は動きようがありません。そうなると、現場は現状のやり方をほとんど変えることなく、無駄なITシステムが導入されるだけで、効率化どころか無駄なITシステムと付き合うための作業工数がかかってしまいます。つまり、不効率なIT化です。

 そうならないためには、現場の業務プロセスレベルの理解は必要になってきます。その...

情報マネジメント

◆ ビッグデータ・AI活用の2つのパターン。結局この2つが主流だった

 長年データ活用の携わってきて、データマイニングだのデータサイエンスだのビッグデータだのAIだのと、用語が変わっても、ビジネス活用のパターンは2つでした。もちろん、2つのパターン以外の「他のパターン」も考えられるかもしれないが、実感としては2パターンしかないのです。今後色々なデータ活用の形が創造されるかもしれないが、実績のあるのこの2つのパターンです。ですから、データを活用して実績を出したい! と考えたら、この2つのパターンで試してみるのが良いと思います。

1. ビッグデータ・AI活用の2つのパターン

 次の2パターンです。

  • 現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用
  • 人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用

 1つ目の「現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用」とは、文字通り、現状の業務の流れを大きく変えることなく、業務そのものを楽にしたり精度を高めたりするために、データ活用をするということです。

 2つ目の「人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用」とは、1つ目の「現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用」とは異なり、業務の流れそのものを根本から変えるデータ活用です。

 データ活用に限らず、もっと広くIT化全般についても言えることでしょう。そして、多くの企業は、どちらも上手くいっていないケースが多いようです。

2. 現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用

 データ活用で分かりやすいのは、「現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用」でしょう。周囲を納得させやすいし、実感もしやすいでしょう。例えば、Excelマクロで業務を効率化するのも、「現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用」に含まれます。

 機械化や自動化、AI化などにより、業務の一部が楽になったり、場合によっては業務そのものを人が実施する必要がなくなります。

 例えば、営業のアタックリスト作成や、商材のレコメンドリスト(営業パーソンが既存顧客に紹介する商材のリスト生成)、トークスクリプト例の生成やメール文面例の生成などは、現在のデータ分析技術である程度実現することができます。

 このあたりのデータ活用であれば、現在の業務を大きく変えることなく、業務そのもののスピードや質を上げることができます。実際に、上手くいっている企業もあります。しかし、このレベルのデータ活用も、あまり上手くいかない企業が少なくありません。理由は簡単です。その理由とは、業務プロセスが明確でないためです。業務プロセス(もしくは、ビジネスプロセス)が明確であれば、どのプロセスをデータ分析によって効率化し、業務の精度を高めるのかを検討できます。

 要するに、現場を知らないことには、データマイニングだのデータサイエンスだのビッグデータだのAIだのと、唱えたところで、ビジネス活用は進みません。

 例えば、商材のレコメンドリスト(営業パーソンが既存顧客に紹介する商材のリスト)の必要なタイミングはいつなのかを知らないと、いくらレコメンドリストを提供しても使ってもらえません。このように、現場の業務プロセスレベルを明確にできていないと、上手くデータ活用が進みません。では、「人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用」の場合はどうでしょうか。

3. 人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用

 「人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用」でも、業務プロセスを知らないことには上手く進みません。
なぜでしょうか?

 業務プロセスを眺めていると、順番を逆にしても問題ないプロセスや、統合してしまっても問題ないプロセス、いらないプロセスが見えてきます。

 例えば、プロセスの順番を大きく変え、業務の一部を自動化したとします。この時点ですでに「人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用」になります。さらに、ドラスティックは新業務プロセスを発見することもあります。私が経験したことですが、ある部署の業務をAI化という名のもとの自動化をしたとき、約80%以上の時間が削減されることがありました。

 現場の業務プロセスレベルを明確にしているからこそ、見えてくることです。業務プロセスを明確化する効用がもう一つあります。

4. 新旧の業務プロセスを比較して説明

 業務プロセスを明確化することで、現場や経営陣に説明しやすくなります。新旧の業務プロセスを比較して説明できるからです。

 新しいITシステムが導入されたとき、現場で気になるのは、何をどう変えればよいのかです。そのため、「現状の業務の流れはこうで、新しい業務の流れはこうだ」という説明があれば分かりやすいでしょう。

 しかし、多くの場合現場に対しそのような説明はありません。説明があったとしても、それはツールの使い方ぐらいです。

 データ活用だけでなくIT化全般に言えることですが、新しいITシステムのやり方を導入しても、全体の業務の流れの中での活用の仕方が見えてこないと、現場は動きようがありません。そうなると、現場は現状のやり方をほとんど変えることなく、無駄なITシステムが導入されるだけで、効率化どころか無駄なITシステムと付き合うための作業工数がかかってしまいます。つまり、不効率なIT化です。

 そうならないためには、現場の業務プロセスレベルの理解は必要になってきます。その後に、以下の2つのパターンで躍動します。

  • 現状の人の動き(業務の流れ)を変えないデータ活用
  • 人の動き方(業務の流れ)そのものを変えるデータ活用

 現状は、上手くいっている企業のデータ活用は、この2つのパターンのいずれかです。今後は分かりませんが。

5. ビジネス活用のパターンは2つ

 今回は、「ビッグデータ・AI(人工知能)活用の2つのパターン。結局この2つが主流だった」というお話しをいたしました。どちらのパターンでも上手くいくためには、現場の業務プロセスレベルの理解が必要になります。データ活用されるのが、業務だからです。業務には、現場の営業パーソンやマーケターの業務だけでなく、マネジャーや経営層レイヤーの意思決定業務も含みます。データ活用するぞ! となったら、先ずはその対象業務を業務プロセスレベルに分解し、どのプロセスでデータ活用できそうかを検討し、可能ならばプロセスそのものを変えるのもよいでしょう。

 少なくともデータ活用を目指すなら、業務プロセスを明確化することからお勧めします。きっと、何かが見えてきます。業務プロセスを明確化するとき、頭の中だけでやってはいけません、紙に書きだしたり、データとして残したりし、多くの人が見える形にしましょう。面倒ですが簡単です。一度試してみてください。

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この記事の著者

高橋 威知郎

データネクロマンサー/データ分析・活用コンサルタント (埋もれたデータに花を咲かせる、データ分析界の花咲じじい。それほど年齢は重ねてないけど)

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