私は仕事柄、次のような質問をよくします。「データの状況どうですか?」。当然ながら、その答えは千差万別です。その中で時折、不思議な答えが返ってくることがあります。「それなりにデータならあるんだけど」という回答と「まともなデータがない」という回答です。何が不思議かというと、回答の仕方が異なるのにデータの状況が同じなのです。ここでいう「データの状況」とは、社内のデータコンディションのことで、データがどのように蓄積され、活用しやすいように整備されているのかという意味です。どちらもデータ分析・活用が進んでいないことは共通しているのですが、このデータ状況が同じなのです。この回答で、データ分析・活用の状況が分かります。そのことから、データ分析・活用の「現状(現在位置)」が分かり、何から始めるべきかが変わってきます。今回は「それなりにデータはあるが、まともなデータがない」時にすべきことというお話しです。
1. データ分析:それなりにデータならある
ある製造業の執行役員の方に、なんとなくデータ状況を質問した時です。「それなりにデータならあるんだけど上手く活用できていない。データは結構溜まっているので、何かに使えないかと考えている」。このような返事が返ってきました。
データ状況を質問したときに返ってくる、よくある回答の一つです。
どのような企業にも、何かしらデータは溜まっています。逆に、溜まっていない企業のほうが少ないでしょう。例えば財務データは個人事業主レベルの小規模事業者にも確定申告に必要となるため必ずあります。
2. データ分析:まともなデータがない
ある小売業のIT部門の管理職の方に、なんとなくデータ状況を質問した時です。「使い物になるまともなデータがなくて困っている。色々やろうと思っているけど、データ分析といえるほどのレベル...





