普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その184) 妄想とイノベーション創出

投稿日

 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その184) 妄想とイノベーション創出

・見出しの番号は、前回からの連番です。

【目次】

    ▼さらに深く学ぶなら!
    「技術マネジメント」に関するセミナーはこちら!

    妄想はネガティブに捉えられがちですが、私は妄想はイノベーション創出において、極めて重要な役割を果たすものであると考えています。引き続き、妄想のすすめについて解説します。妄想をするには、それなりにエネルギーが必要になります。そのようなエネルギーを生み出すためには、それなりの心構えや工夫が必要になります。今回も引き続き、妄想を積極的に促す方法について考えてみます。

     

    20. 妄想を積極的に促す方法(その20):「もし私が・・・たら」 で妄想する

    前回は「19. 妄想を積極的に促す方法(その19):一日のうち、妄想タイムを持つ」について述べました。しかし、妄想癖がつくまでは、何を妄想したら良いか迷うことも多いと思います。その場合には、自分にもっとも関心があるのは自分ですので、自分すなわち「私」を主語にしていろいろ妄想をしてみると妄想がしやすいと思います。

     

    (1)思考の3つ

    「私」を主語に考える場合に、3つぐらいの妄想思考の方向性があると思い...

     普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その184) 妄想とイノベーション創出

    ・見出しの番号は、前回からの連番です。

    【目次】

      ▼さらに深く学ぶなら!
      「技術マネジメント」に関するセミナーはこちら!

      妄想はネガティブに捉えられがちですが、私は妄想はイノベーション創出において、極めて重要な役割を果たすものであると考えています。引き続き、妄想のすすめについて解説します。妄想をするには、それなりにエネルギーが必要になります。そのようなエネルギーを生み出すためには、それなりの心構えや工夫が必要になります。今回も引き続き、妄想を積極的に促す方法について考えてみます。

       

      20. 妄想を積極的に促す方法(その20):「もし私が・・・たら」 で妄想する

      前回は「19. 妄想を積極的に促す方法(その19):一日のうち、妄想タイムを持つ」について述べました。しかし、妄想癖がつくまでは、何を妄想したら良いか迷うことも多いと思います。その場合には、自分にもっとも関心があるのは自分ですので、自分すなわち「私」を主語にしていろいろ妄想をしてみると妄想がしやすいと思います。

       

      (1)思考の3つ

      「私」を主語に考える場合に、3つぐらいの妄想思考の方向性があると思います。

       

      ① 思考その1:「もし私が〇〇だったら」

      ここでは2つの例があります。

      ・「もし私が誰だったら」

      自分が他人やさらにはモノであると仮定して考えて見ます。他人は今世の中で話題を呼んでいる人であったら、対象が想像しやすいと思います。たとえば、自分がアメリカの大統領候補であるカマラ・ハリスであったらと考えてみる。トランプが大統領に再選されると、アメリカ、さらには世界の民主主義に壊滅的な影響がある。どうにかしなければならない。何をしたら良いかを自分なりに、アメリカ人でもない自分のアメリカの知識は限定されてはいますが、自分の知識や経験を総動員して考えてみる。

       

      また「誰」は、かならずしも人間である必要はありません。自分が猫であったら、自分がミジンコであったら、自分が椅子だったら(江戸川乱歩の小説に「人間椅子」というのがあります)など、妄想の余地はほぼ無限です。

       

      ・「もし自分が〇〇だったら」

      自分がとんでもない大金持ちだったら、とんでもない貧乏だったら、自分が地球に一人取り残されたら、自分が失職したら、自分が2mの長身だったとしたら、などなど。ありえないこと、多少は可能性があること、妄想のタネは尽きません。

       

      ② 思考その2:「もし私が〇〇をしたら」

      現在の自分にとって相当難しい(と認識している)ことを自分がしたらとを考えてみる。会社を辞めてフリーランサーになる、世界一周の旅にでる、ストリートミュージシャンになる、好きな人に愛を告白したら、離婚をしたらなどです。

       

      ③ 思考その3:「もし私が〇〇ができたら」

      ②思考その2は、困難はあるもののできることを考えるものでしたが、現在の自分ではできないことができるようになったらと考えてみる。月に旅行できたら、別の性になれたら、子供に戻れたら、外国人に生まれ変われたら、などです。

       

      (2)重要な2つの思考

      「私」を主語に妄想する場合には、以下の点に注意することが大事です。

       

      ① 重要な思考その1:ポジティブに考える

      まず一つ目がポジティブに考えることです。ネガティブな妄想は面白くありませんので、長続きしません。

       

      ② 重要な思考その2: 自分にとって多少とも現実性のある意味合いを考えてみる

      ここでただただ、全く現実性の無いことを並べ立てても、おもしろくありません。仮に不可能な妄想であっても、その内容を修正してでも、何かそこから自分自身にとっての多少とも現実性のある意味合いを考えてみることが大事であると思います。

       

      次回に続きます。

       

      ▼さらに深く学ぶなら!
      「技術マネジメント」に関するセミナーはこちら!

         続きを読むには・・・


      この記事の著者

      浪江 一公

      プロフェッショナリズムと豊富な経験をベースに、革新的な製品やサービスを創出するプロセスの構築のお手伝いをいたします。

      プロフェッショナリズムと豊富な経験をベースに、革新的な製品やサービスを創出するプロセスの構築のお手伝いをいたします。


      「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

      もっと見る
      普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その186) 他人の妄想・思考プロセスをたどる

      ・見出しの番号は、前回からの連番です。 【目次】 ▼さらに深く学ぶなら!「技術マネジメント」に関するセミナーはこちら! 妄想はネ...

      ・見出しの番号は、前回からの連番です。 【目次】 ▼さらに深く学ぶなら!「技術マネジメント」に関するセミナーはこちら! 妄想はネ...


      自分の望むものを得る環境に身を置く 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その78)

       今回は「多様な思考パターンを実現」するための方策としての「課題を持つ環境に自らを置く」ための1つ「Gain:自分の望むものを得る環境に身を置く」の方...

       今回は「多様な思考パターンを実現」するための方策としての「課題を持つ環境に自らを置く」ための1つ「Gain:自分の望むものを得る環境に身を置く」の方...


      技術の未来は永劫か、イノベーションを起こす技術とは

         今回は企業の経営課題である未来の技術についてお伝えします。数年先、十年先の未来がどうなっているか、未来を予見するのは非常に難しいことです。  そ...

         今回は企業の経営課題である未来の技術についてお伝えします。数年先、十年先の未来がどうなっているか、未来を予見するのは非常に難しいことです。  そ...


      「技術マネジメント総合」の活用事例

      もっと見る
      仕組み見直しとグローバル化(その2)

      ◆「気づき」能力向上のカギは製品開発経験の活用    前回のその1に続いて解説します。「気づき」能力は、擦り合わせ型開発を行う上で技術者が備...

      ◆「気づき」能力向上のカギは製品開発経験の活用    前回のその1に続いて解説します。「気づき」能力は、擦り合わせ型開発を行う上で技術者が備...


      システム設計3 プロジェクト管理の仕組み (その35)

       前回はシステム設計を、開発工程上はシステムエンジニアリングと、ハードやソフトなどのサブシステムのエンジニアリングの両方と定義しました。ここで、システムエ...

       前回はシステム設計を、開発工程上はシステムエンジニアリングと、ハードやソフトなどのサブシステムのエンジニアリングの両方と定義しました。ここで、システムエ...


      ‐産学交流からの開発テ-マと市場の観察‐  製品・技術開発力強化策の事例(その7)

       前回の事例その6に続いて解説します。産学交流による開発テ-マの探索や共同開発に関心が寄せられています。 大学には基礎研究の面で優れた開発テ-マの候補にな...

       前回の事例その6に続いて解説します。産学交流による開発テ-マの探索や共同開発に関心が寄せられています。 大学には基礎研究の面で優れた開発テ-マの候補にな...