普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その189) 多様な表現力を鍛える 

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  普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その189) 多様な表現力を鍛える 

・見出しの番号は、前回からの連番です。

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妄想はネガティブに捉えられがちですが、私は妄想はイノベーション創出において、極めて重要な役割を果たすものであると考えています。引き続き、妄想のすすめについて解説します。妄想をするには、それなりにエネルギーが必要になります。そのようなエネルギーを生み出すためには、それなりの心構えや工夫が必要になります。今回も引き続き、妄想を積極的に促す方法について考えてみます。

 

25. 妄想を積極的に促す方法(その25):多様な表現力を鍛える 

先日友人と話していて「歯医者で奥歯の土台を作ってもらってきた」という話を聞きました。それを聞いて「奥歯の土台」という言葉に、頭の中で作業員がシャベルや小型の建機でよってたかって歯茎に土台という構築物を作っているイメージが頭の中に浮かび、頭の中に「ピカッと電気がついた」ような、楽しい感覚を得ました。そして同時に、言語表現を豊かにすると、そこから妄想が生まれることに気づかされました。

 

今回のこ...

  普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その189) 多様な表現力を鍛える 

・見出しの番号は、前回からの連番です。

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妄想はネガティブに捉えられがちですが、私は妄想はイノベーション創出において、極めて重要な役割を果たすものであると考えています。引き続き、妄想のすすめについて解説します。妄想をするには、それなりにエネルギーが必要になります。そのようなエネルギーを生み出すためには、それなりの心構えや工夫が必要になります。今回も引き続き、妄想を積極的に促す方法について考えてみます。

 

25. 妄想を積極的に促す方法(その25):多様な表現力を鍛える 

先日友人と話していて「歯医者で奥歯の土台を作ってもらってきた」という話を聞きました。それを聞いて「奥歯の土台」という言葉に、頭の中で作業員がシャベルや小型の建機でよってたかって歯茎に土台という構築物を作っているイメージが頭の中に浮かび、頭の中に「ピカッと電気がついた」ような、楽しい感覚を得ました。そして同時に、言語表現を豊かにすると、そこから妄想が生まれることに気づかされました。

 

今回のこの例は、その友人の使った言葉に偶然刺激されたわけですが、他人の発言に反応するだけでなく、自分で何かを表現する時に多様に表現する習慣や能力を持つことで、自分の妄想をおおいに促進できるように思えます。それでは妄想を促進する多様な表現とは、どのようなものがあるのでしょうか?

 

(1)アナロジーを使う

今回の奥歯の例のように、アナロジーを使って表現するということがあります。アナロジーとは「ある物事と別の物事の間に共通点を見つけ、それを元に理解を深めたり説明したりするための比喩的な思考法や表現方法(出所:Chat GPT)」です。たとえば「湯水のようにお金を使う」などがあります。この例のように、沢山のお金が次から次へと投入される様を、映像(紙幣や札束がどんどん流れてくる)や音(金貨がじゃらじゃらと音をたてる)を伴って、生き生きと感じることができます。まさに妄想です。

 

(2)より正確な描写をする表現を使う

対象をより正確に思い浮かべることができるような表現をすることで、妄想を促進することができます。「彼は背が高い」だけでは、その人物を明確に想像することはできません。「彼は全身が筋肉の塊のように鍛え上げられた身長2メートルの巨漢です」と表現できれば、その人物の姿をありありと想像することができます。そこから、彼が自然と動き出し、周りのものを持ち上げ放り投げたり、壁を拳でたたき割るなどのイメージが湧いてきます。

 

(3)より深い感情を呼び起こす表現を使う

さらには、感情面にまで踏み込み、想像力を掻き立てる表現ができれば、妄想がさらに促進されます。「合格の通知を手にした瞬間、彼の顔がパッと明るくなり、抑えきれない笑みがこぼれた。(出所:Chat GPT)」 このような表現ができれば、自分の実際の経験までさかのぼり(過去にこのような経験をしたから、こういう表現ができるということなのですが)、その当時の思い出などが連鎖的に映像や音や感触、そしてその時感じた心の状況を伴って、現れてきます。さらに、その時の友達は今なにをしているかな?などと思ったり、その友達の今の姿を想像するなどが頭の中で起こります。

 

以上のような多様な表現を行うためには、多様な表現力を持つことが必要となります。そのためにも小説や映画、漫画などを沢山読んだり見たりすることがおおいに役に立ちますが、さらにその際にそこで使われている言語的、そして映像的な表現に注意を向け、後に自分自身で使えるようにしておくことが重要と思います。

 

次回に続きます。

 

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この記事の著者

浪江 一公

プロフェッショナリズムと豊富な経験をベースに、革新的な製品やサービスを創出するプロセスの構築のお手伝いをいたします。

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