①試作コストの工数削減
②6割方の完成度と必要最低限の機能を持つ試作品の実証/改良のPDCA
を素早く回す事(リーン・シックス・シグマのイメージです)
です。製品ターゲットは
①「すり合わせ」の必要かつ、ハード近くに半導体情報処理(ここはブラックボックス化可能と考えています)回路を持たせる
②得られた各種センサデータをオープンAIで処理
③②の情報をフィードバック
と、機械学習機能を持たせた産科/小児医療向け機器、エネルギー機器、農業向け機器です(市場ニーズとして、「人手不足」と「リバースエンジニアリング」がある分野でもあります)
現状、
①材料物性シュミレーション
②加工シュミレーションソフト(標準化データの蓄積によりアルゴリズム改良)
③システム設計シュミレーションソフト;Sumilink)
④デバイス動作検証(熱シュミレーション等);Autodesksimulation Mechanical
⑤センサデータ(デバイスの動作データ)検出のシュミレーションソフト;Labview
⑥VRソフト(④の3D-CADデータ変換)による検証
とデータの互換性を確保すれば(LabviewとSumilinkは多少互換性があるようですが)できると考えております。
②の加工シュミレーションソフトについては、「匠の技」の「標準化→ノウハウ蓄積→標準化」のサイクルがカギと考えております。
PDCAサイクルを素早く回すために、
①FMEAについては、製品/製造プロセスそれぞれについて「4段階版」で作成
②品質ロスコストと発生確率で対策の有無を判断
③製品FMEAについては、「結合部」を重点的にピックアップ。ハードシュミレーション結果、VR検証結果を反映
④製造プロセスFMEAについては、タグチメソッドのコンセプト(プロセスのバラつきが顧客先での性能バラつきに繋がる)を導入。
④QC工程図にFMEAを反映
⑤現場でiPad使用
のように品質保証システムを考えております。
共同台帳管理たるブロックチェーン技術により、セキュリティを保証されたサーバー空間があれば、「すり合わせ」製品の試作につきベンチャー/中小企業とのグローバル協業を進める事ができると考えております。
他にも「ブロックチェーン技術」を応用する案があるでしょうか?
なかなか壮大な構想で、夢が広がります(^^)
同様コンセプトのプロジェクトがいくつか進んでいます。
例えば、試作に限定しませんがIVI(Industrial Value Chain Initiative)が検討している「ものづくりデータバンク」(http://iv-i.org/wp/wp-content/uploads/2017/10/IVI20171012-4-PJ02.pdf)なども、IT/IoTに製造データを連携させて製造の効率化を進めようという点で、類似性があると思います。
IoTインフラはここ数年で急激に整備され、モバイルを含むネットワーク、ゲートウェイ、AIを含む処理モジュールなどは、すでにかなりのレベルに来ています。
最後に残っている大問題が、どのように最適化するかのアプリケーションレイヤーだと思っています。ここは作るモノによって千差万別、てんでんバラバラの世界なので、標準化が極めて難しく、AIやディープラーニングにポンと投げ込めば出てくる世界とは思えません。
とはいえ、ここまでくればあとは時間の問題なのでしょう。何年後かはわかりませんが、チャレンジャーさんが思い描くような世界がきっとやってくると思います。
それが実現した暁には、リソースを投入し続けた組織が、産業界から賞賛を受けることでしょう。
ここでやり取りする製造データは気密性の高い情報が多いため、ブロックチェーン技術が有効に機能することは、容易に考えられることです。
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