企画構想にエレベーターピッチを使う理由 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その27)

更新日

投稿日

 
 技術マネジメント
 
 新規事業・新商品の開発コンセプトがイメージできたら、試していただきたいことがあります。それは、「エレベーターピッチ」を使ったプレゼンテーションです。
 
 プレゼンテーションと言うと大掛かりな会議体を思い浮かべるかもしれませんが、この場合は違います。まさにエレベーターやリフレッシュルーム(休憩所)、または職場での雑談で行うプレゼンテーションです。
 
 企画書を詳細に作り込む前に、社内のステークホルダーになりそうな人物にあなたの企画をシンプルに伝え、反応を見ることで企画の確度を得ることができます。
 
 企画のわかりやすさと魅力度が相手の反応を通してダイレクトに返ってきます。
 
 ここで念頭においていただきたいのが「わかりやすさ > 魅力度」という反応であり、前提として不明瞭なプレゼンテーションの場合、本来の魅力度とは関係なくつまらない企画として受け手は判断するものだということです。
 
 では、30秒ほどで企画をわかりやすく伝えるためにどのようなテンプレートで考えればよいかを解説します。
 
  • (顧客の潜在的ニーズ・課題解決)したい
  • (具体的な顧客)に向けた
  • (企画名)は
  • (事業ドメイン・業界)という分野の商品・サービスです。
  •  この商品・サービスは(ニーズや課題解決)することができ、(競合・代替手段)より、(優位なポイント)が優れています。
 
 このテンプレートに難なくキーワードを入れることができれば、シンプルで明確な表現となります。
 
 実際に既存事業に当てはめてみるところからトレーニングすると分かるのですが、意外と難しいものです。何度かエレベーターピッチを繰り返し、表現をブラッシュアップすることをおすすめします。
 
 また、キャッチコピーをまとめた専門書や日常生活で流れてくるCMや広告媒体の表現を参考にして...
 
 技術マネジメント
 
 新規事業・新商品の開発コンセプトがイメージできたら、試していただきたいことがあります。それは、「エレベーターピッチ」を使ったプレゼンテーションです。
 
 プレゼンテーションと言うと大掛かりな会議体を思い浮かべるかもしれませんが、この場合は違います。まさにエレベーターやリフレッシュルーム(休憩所)、または職場での雑談で行うプレゼンテーションです。
 
 企画書を詳細に作り込む前に、社内のステークホルダーになりそうな人物にあなたの企画をシンプルに伝え、反応を見ることで企画の確度を得ることができます。
 
 企画のわかりやすさと魅力度が相手の反応を通してダイレクトに返ってきます。
 
 ここで念頭においていただきたいのが「わかりやすさ > 魅力度」という反応であり、前提として不明瞭なプレゼンテーションの場合、本来の魅力度とは関係なくつまらない企画として受け手は判断するものだということです。
 
 では、30秒ほどで企画をわかりやすく伝えるためにどのようなテンプレートで考えればよいかを解説します。
 
  • (顧客の潜在的ニーズ・課題解決)したい
  • (具体的な顧客)に向けた
  • (企画名)は
  • (事業ドメイン・業界)という分野の商品・サービスです。
  •  この商品・サービスは(ニーズや課題解決)することができ、(競合・代替手段)より、(優位なポイント)が優れています。
 
 このテンプレートに難なくキーワードを入れることができれば、シンプルで明確な表現となります。
 
 実際に既存事業に当てはめてみるところからトレーニングすると分かるのですが、意外と難しいものです。何度かエレベーターピッチを繰り返し、表現をブラッシュアップすることをおすすめします。
 
 また、キャッチコピーをまとめた専門書や日常生活で流れてくるCMや広告媒体の表現を参考にしてもよいでしょう。シンプルな表現の裏には、徹底した試行錯誤の結果が蓄積されています。
 
 特に研究開発・技術開発の分野で業務をされ続けてきた方々は、少し学ぶだけでも大きな成果をもたらしますので、少しずつ取り組んでみてください。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
『価値づくり』の研究開発マネジメント (その12)

     今回も、前回から引き続きオープンイノベーションの経済学、「競争原理」について、解説します。 ◆関連解説『技術マネジ...

     今回も、前回から引き続きオープンイノベーションの経済学、「競争原理」について、解説します。 ◆関連解説『技術マネジ...


イノベーション 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その144)

  イノベーションの活動を行うことを妨げる「失敗のコストのマネジメント」の解説をしていますが、今回もこの解説を続けたいと思います。 &n...

  イノベーションの活動を行うことを妨げる「失敗のコストのマネジメント」の解説をしていますが、今回もこの解説を続けたいと思います。 &n...


普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その169) 思考パターンの拡大

    【目次】   【この連載の前回:普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その168)へのリンク】 これ...

    【目次】   【この連載の前回:普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その168)へのリンク】 これ...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
スーパーマンではなくプロフェッショナルな技術者に(その2)

【プロフェッショナルな技術者 連載目次】 1. 製品開発現場が抱えている問題 2. プロフェッショナルによる製品開発 3. 設計組織がねらい通り...

【プロフェッショナルな技術者 連載目次】 1. 製品開発現場が抱えている問題 2. プロフェッショナルによる製品開発 3. 設計組織がねらい通り...


サブシステムの開発目標 プロジェクト管理の仕組み (その42)

 前回のその41に続いて解説します。    下図は、改めて操作管理サブシステムだけを抽出したものです。   図78. 操作...

 前回のその41に続いて解説します。    下図は、改めて操作管理サブシステムだけを抽出したものです。   図78. 操作...


進捗管理の精度を上げる:第2回 プロジェクト管理の仕組み (その14)

 実際の進捗管理方法について、基本メトリクスセットの中の「作業成果物」から紹介します。作業成果物とは開発作業を進める中で出力されるもののことです。ハードウ...

 実際の進捗管理方法について、基本メトリクスセットの中の「作業成果物」から紹介します。作業成果物とは開発作業を進める中で出力されるもののことです。ハードウ...