ムーンショット目標4とは 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その64)

更新日

投稿日

技術マネジメント

 「ムーンショット型研究開発事業の関連で、今回はムーンショット目標4の解説です。(ムーンショットとは

 同目標4では「2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現」と記されています。

 目標4以外は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)や他の研究開発法人が担当する予定とされています。NEDOの主管は目標4のみのようです。

 地球温暖化は、すでに私が高校受験の頃には面談試験のお題になっていた程で、かれこれ数十年前から問題視されています。

 温暖化により北極南極の氷が溶け海面が上昇している画像やシミュレーション動画を誰でも一度は見たことがあるでしょう。しかしこれが将来の課題であることを理解・認識していてはいるものの「今、目の前で起こっていない現実」はどうしても軽視されがちです。

 このように、極端な言い方をすれば「今すぐ案件」となりにくい問題・課題を解決する研究開発を国が支援するということは非常に有意義です。

 企業においても社会貢献は推進されていますが、長期的かつコストがかかる課題はなかなか手出しできないものです。

 一方で研究開発テーマの例として海洋プラスチックのごみ問題についても紹介されています。環境省のWEBページの調査結果に詳細が記されていました。

 陸上から海洋に流出したプラスチックごみ発生量(2010年推計)ランキングでは、日本が30位であるものの、海流に乗ってごみがどこに漂着するか、どのような影響を与えるのかは未知数です。このような問題は地球レベルで取り組むことが効果的です。

 日常生活でも海の生態系を含めた海洋環境の影響を考慮し、プラスチック容器から紙容器への代替をはじめ、小売店でのビニール袋有料化によるエコバッグの推奨など身近な問題として感じられるようになっています。

...

技術マネジメント

 「ムーンショット型研究開発事業の関連で、今回はムーンショット目標4の解説です。(ムーンショットとは

 同目標4では「2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現」と記されています。

 目標4以外は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)や他の研究開発法人が担当する予定とされています。NEDOの主管は目標4のみのようです。

 地球温暖化は、すでに私が高校受験の頃には面談試験のお題になっていた程で、かれこれ数十年前から問題視されています。

 温暖化により北極南極の氷が溶け海面が上昇している画像やシミュレーション動画を誰でも一度は見たことがあるでしょう。しかしこれが将来の課題であることを理解・認識していてはいるものの「今、目の前で起こっていない現実」はどうしても軽視されがちです。

 このように、極端な言い方をすれば「今すぐ案件」となりにくい問題・課題を解決する研究開発を国が支援するということは非常に有意義です。

 企業においても社会貢献は推進されていますが、長期的かつコストがかかる課題はなかなか手出しできないものです。

 一方で研究開発テーマの例として海洋プラスチックのごみ問題についても紹介されています。環境省のWEBページの調査結果に詳細が記されていました。

 陸上から海洋に流出したプラスチックごみ発生量(2010年推計)ランキングでは、日本が30位であるものの、海流に乗ってごみがどこに漂着するか、どのような影響を与えるのかは未知数です。このような問題は地球レベルで取り組むことが効果的です。

 日常生活でも海の生態系を含めた海洋環境の影響を考慮し、プラスチック容器から紙容器への代替をはじめ、小売店でのビニール袋有料化によるエコバッグの推奨など身近な問題として感じられるようになっています。

 一般の消費者としては、CO2排出の削減のために冷暖房の温度を調整したり、プラスチックごみ削減のための紙製品・容器の再利用など、できることから進める。そしてこの記事をお読みいただいた研究開発機関、研究者、エンジニアのみなさん。ムーンショット目標4に紐づく研究開発テーマに挑戦できないか、何ができるか、アイディアを膨らませてみてはいかがでしょうか。

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
聴覚 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その157)

  前回までの4回で、視覚を活用して創造性を高めイノベーションを起こす能力を強化する方法について、考えてきました。今回からは、聴覚ついて考...

  前回までの4回で、視覚を活用して創造性を高めイノベーションを起こす能力を強化する方法について、考えてきました。今回からは、聴覚ついて考...


自分の望むものを得る環境に身を置く 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その78)

 今回は「多様な思考パターンを実現」するための方策としての「課題を持つ環境に自らを置く」ための1つ「Gain:自分の望むものを得る環境に身を置く」の方...

 今回は「多様な思考パターンを実現」するための方策としての「課題を持つ環境に自らを置く」ための1つ「Gain:自分の望むものを得る環境に身を置く」の方...


実践してこその戦略立案 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その13)

        今回は「実践してこその戦略立案」について解説します。    当たり前のように感...

        今回は「実践してこその戦略立案」について解説します。    当たり前のように感...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
仕組みの見直しに成功する組織1 プロジェクト管理の仕組み (その25)

 この連載では、仕組みの見直しをテーマに様々な考え方や事例を紹介しているわけですが、実際にコンサルタントして仕組みの見直しに取り組んだ組織の中には成功して...

 この連載では、仕組みの見直しをテーマに様々な考え方や事例を紹介しているわけですが、実際にコンサルタントして仕組みの見直しに取り組んだ組織の中には成功して...


ハイヒール型プルタブオープナー  異分野市場での事業化事例 (その1)

「部品技術の見える化」で、B2Bの部品からB2Cの完成品事業に成功したクライアントの事例を紹介します。A社は、金属加工の部品メーカーであり、田植え機、AT...

「部品技術の見える化」で、B2Bの部品からB2Cの完成品事業に成功したクライアントの事例を紹介します。A社は、金属加工の部品メーカーであり、田植え機、AT...


設計部門の課題と原因分析(その1)

【設計部門の課題と原因分析 連載目次】 1. 設計部門の現状を正確に特定する 2. 課題分析と課題の根本原因除去 3. 設計部門用に用意したコン...

【設計部門の課題と原因分析 連載目次】 1. 設計部門の現状を正確に特定する 2. 課題分析と課題の根本原因除去 3. 設計部門用に用意したコン...