段取り力で差がつく設計ルール 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その31)

更新日

投稿日

 
  技術マネジメント
 
 今回は開発、設計の「ルール」についてです。
 
 既存の商品設計には当たり前ですが「設計ルール」があります。皆さんの会社にも誰が設計しても同じ結果になることを目的とした、緻密なルールがあるのではないでしょうか?
 
 事業化、つまり量産を実現するためには「品質の安定や安全性」が求められます。たとえ、新人であったとしてもベテランと同じ品質の結果を出すために最低限のルールが設定されているということです。
 
 ちなみに今までの延長線上にない新商品や新規事業の開発には、設計ルールがありますか?
 
 「ありますか?」では語弊があるかもしれません。
 
 「メンバー全員が共通で理解している設計ルールがあり、適用していますか?」とお聞きした方がいいですね。
 
 なぜこの質問をするかというと、たとえ大手企業であってもできていない事があるからです。特に複数組織が入り混じった新チームでの開発は要注意です。
 
 私の経験からも同じ会社の別組織には、設計ルールの解釈が異なっていることが多く、結果として後戻りの原因となることが多々あります。後戻りを回避するためには、面倒だと思わずメンバー全員で「設計ルールの読み合わせ」をすると良いです。
 
 メンバー全員で行うことで、解釈の違いや誤解を解き、組織共通の設計ルールが設定できます。この読み合わせのさらなる目的は、「開発」で使うべき設計ルールを選定することです。
 
 設計ルールは場合によって数百におよび、また「開発」で適用しても効果がないものも混在しています。あくまで量産で使うべきルールを開発にそのまま適用することは工数的にも非常にナンセンスです。
 
 ここは知恵の使...
 
  技術マネジメント
 
 今回は開発、設計の「ルール」についてです。
 
 既存の商品設計には当たり前ですが「設計ルール」があります。皆さんの会社にも誰が設計しても同じ結果になることを目的とした、緻密なルールがあるのではないでしょうか?
 
 事業化、つまり量産を実現するためには「品質の安定や安全性」が求められます。たとえ、新人であったとしてもベテランと同じ品質の結果を出すために最低限のルールが設定されているということです。
 
 ちなみに今までの延長線上にない新商品や新規事業の開発には、設計ルールがありますか?
 
 「ありますか?」では語弊があるかもしれません。
 
 「メンバー全員が共通で理解している設計ルールがあり、適用していますか?」とお聞きした方がいいですね。
 
 なぜこの質問をするかというと、たとえ大手企業であってもできていない事があるからです。特に複数組織が入り混じった新チームでの開発は要注意です。
 
 私の経験からも同じ会社の別組織には、設計ルールの解釈が異なっていることが多く、結果として後戻りの原因となることが多々あります。後戻りを回避するためには、面倒だと思わずメンバー全員で「設計ルールの読み合わせ」をすると良いです。
 
 メンバー全員で行うことで、解釈の違いや誤解を解き、組織共通の設計ルールが設定できます。この読み合わせのさらなる目的は、「開発」で使うべき設計ルールを選定することです。
 
 設計ルールは場合によって数百におよび、また「開発」で適用しても効果がないものも混在しています。あくまで量産で使うべきルールを開発にそのまま適用することは工数的にも非常にナンセンスです。
 
 ここは知恵の使いどころ、「開発」の目的に合わせたルール変更をしてください。そしてポイントは「開発の初期段階でルール設定をやりきること」です。目標もルールもメンバーの共通認識が最大の効果を生み出します。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
『価値づくり』の研究開発マネジメント (その1)

     「研究開発の生産性を向上させたい」は、以前からの多くの日本企業の課題でした。私も過去のコンサルティングの中で、企業の生産性評価...

     「研究開発の生産性を向上させたい」は、以前からの多くの日本企業の課題でした。私も過去のコンサルティングの中で、企業の生産性評価...


新テーマ発見のためのオープン・イノベーション  研究テーマの多様な情報源(その25)

     前回のその24に続いて解説します。製品アイデア創出・実現を目的に、必ずしも技術に限定せず、製品アイデアそのものを外部から...

     前回のその24に続いて解説します。製品アイデア創出・実現を目的に、必ずしも技術に限定せず、製品アイデアそのものを外部から...


イノベーション 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その140)

  イノベーションの活動を行うことを妨げる「失敗のコストのマネジメント」の解説をしていますが、今回もこの解説を続けたいと思います。具体的に...

  イノベーションの活動を行うことを妨げる「失敗のコストのマネジメント」の解説をしていますが、今回もこの解説を続けたいと思います。具体的に...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
設計部門と組織政治の影響(その2)

 前回のその1に続いて解説します。   1. 政治的要因のリストアップ    設計部門と組織政治の影響を考察する際に、最初にや...

 前回のその1に続いて解説します。   1. 政治的要因のリストアップ    設計部門と組織政治の影響を考察する際に、最初にや...


スーパーマンではなくプロフェッショナルな技術者に(その3)

【プロフェッショナルな技術者 連載目次】 1. 製品開発現場が抱えている問題 2. プロフェッショナルによる製品開発 3. 設計組織がねらい通り...

【プロフェッショナルな技術者 連載目次】 1. 製品開発現場が抱えている問題 2. プロフェッショナルによる製品開発 3. 設計組織がねらい通り...


ハイヒール型プルタブオープナー  異分野市場での事業化事例 (その1)

「部品技術の見える化」で、B2Bの部品からB2Cの完成品事業に成功したクライアントの事例を紹介します。A社は、金属加工の部品メーカーであり、田植え機、AT...

「部品技術の見える化」で、B2Bの部品からB2Cの完成品事業に成功したクライアントの事例を紹介します。A社は、金属加工の部品メーカーであり、田植え機、AT...