傾聴力を高めるとは 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その46)

更新日

投稿日

 
  技術マネジメント
 
 今回は、ビジネスをする上で重要な「傾聴力」について解説します。
 
 コミュニケーションの基本として「傾聴力」が重要だという説はすでに様々な書籍やビジネス記事などで紹介されているかと思います。少し前までは「どう伝えるか?」つまり、「論理的な話し方」といったノウハウが紹介され、私も勉強したものでした。
 
 いかに話すかといかに聴くか…どちらが信頼関係を高められるか。
 
 結論から申しますと、やはり「いかに聴くか」が重要です。「人はそもそも自分の事にしか興味がない」と言われるように、一方的に押し付けられたり話をされることを嫌います。
 
 営業の現場などでも「売らずに売る」とは言われるもので、押し付けずに自らが欲しいと思わせることで売り上げにつながると解説されます。この連載では営業ではなく、「新規事業・新商品の技術開発現場における傾聴力」の高め方に焦点を当てます。
 
 特に部下に対して、期待通りに働いてくれないという悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
 
 もし、そのように感じることがあるのであれば、一度とは言わずに現状の課題や悩みを聴くことが効果的です。効果的な質問の仕方については、今後ご紹介していきますが、傾聴力の基本は一つだけです。
 
 それは、「相手がいる方向に体を向け、顔をみてうなづく」ことです。
 
 うなづきを相手への賛同だと勘違いされる方が多いのですが、うなづきは共感です。相手への共感を表現することで、相手の心を開きうわべではない本当の課題や悩みにたどり着くことができます。
 
 また、相手がいる方向に体を向けることは重要です。
 
 なぜならPCを見たまま、または別の作業をやりながら幾ら相手の話にうなづいても相手は自分の話に興味を持ってもらっていない、聴いてもらっていないと感じます。これでは心を開くはずがありません。
 
 私もはじめて知った時には「...
 
  技術マネジメント
 
 今回は、ビジネスをする上で重要な「傾聴力」について解説します。
 
 コミュニケーションの基本として「傾聴力」が重要だという説はすでに様々な書籍やビジネス記事などで紹介されているかと思います。少し前までは「どう伝えるか?」つまり、「論理的な話し方」といったノウハウが紹介され、私も勉強したものでした。
 
 いかに話すかといかに聴くか…どちらが信頼関係を高められるか。
 
 結論から申しますと、やはり「いかに聴くか」が重要です。「人はそもそも自分の事にしか興味がない」と言われるように、一方的に押し付けられたり話をされることを嫌います。
 
 営業の現場などでも「売らずに売る」とは言われるもので、押し付けずに自らが欲しいと思わせることで売り上げにつながると解説されます。この連載では営業ではなく、「新規事業・新商品の技術開発現場における傾聴力」の高め方に焦点を当てます。
 
 特に部下に対して、期待通りに働いてくれないという悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
 
 もし、そのように感じることがあるのであれば、一度とは言わずに現状の課題や悩みを聴くことが効果的です。効果的な質問の仕方については、今後ご紹介していきますが、傾聴力の基本は一つだけです。
 
 それは、「相手がいる方向に体を向け、顔をみてうなづく」ことです。
 
 うなづきを相手への賛同だと勘違いされる方が多いのですが、うなづきは共感です。相手への共感を表現することで、相手の心を開きうわべではない本当の課題や悩みにたどり着くことができます。
 
 また、相手がいる方向に体を向けることは重要です。
 
 なぜならPCを見たまま、または別の作業をやりながら幾ら相手の話にうなづいても相手は自分の話に興味を持ってもらっていない、聴いてもらっていないと感じます。これでは心を開くはずがありません。
 
 私もはじめて知った時には「そんなことで?」と信じられませんでしたが、実際にやってみると相手の反応が全く異なりました。一度でいいので試してみると効果をご理解いただけると思いますので、部下の生の声を聴きたいと思われている方はお試しください。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その190) 遊びごころを持つ

・見出しの番号は、前回からの連番です。 ▼さらに深く学ぶなら!「技術マネジメント」に関するセミナーはこちら! 妄想はネガティブに捉えられがちですが...

・見出しの番号は、前回からの連番です。 ▼さらに深く学ぶなら!「技術マネジメント」に関するセミナーはこちら! 妄想はネガティブに捉えられがちですが...


リスクマネジメント 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その81)

  ◆ 共創におけるリスクマネジメント  今回は「共創におけるリスクマネジメント」というタイトルで解説します。  昨今オープンイノベー...

  ◆ 共創におけるリスクマネジメント  今回は「共創におけるリスクマネジメント」というタイトルで解説します。  昨今オープンイノベー...


『価値づくり』の研究開発マネジメント (その15)

     今回も、前回から引き続きオープンイノベーションの経済学の6つ目、「オープンイノベーションによる不確実性への対処」です...

     今回も、前回から引き続きオープンイノベーションの経済学の6つ目、「オープンイノベーションによる不確実性への対処」です...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
進捗の可視化は必要最小限にするのがポイント(その2)

  3. アクティビティとプロダクトの2軸管理    基本メトリクスセットの4指標(基本メトリクスと呼びます)について計画と実績...

  3. アクティビティとプロダクトの2軸管理    基本メトリクスセットの4指標(基本メトリクスと呼びます)について計画と実績...


ソフトウェア開発の成果物による進捗管理 プロジェクト管理の仕組み (その16)

 前回は、計画時の見積もり精度を上げるための基準モデルと、進捗を見える化するための基本ツールである基本メトリクスセットのひとつ、作業成果物メトリクスについ...

 前回は、計画時の見積もり精度を上げるための基準モデルと、進捗を見える化するための基本ツールである基本メトリクスセットのひとつ、作業成果物メトリクスについ...


オープンイノベーションにおけるライトハウスカスタマーの事例2件

 情報・知識を多様化するコンセプトとして、オープンイノベーションが注目されています。今回は、そのための情報発信先としてのライトハウスカスタマーについて、B...

 情報・知識を多様化するコンセプトとして、オープンイノベーションが注目されています。今回は、そのための情報発信先としてのライトハウスカスタマーについて、B...