具体的なペルソナを描く 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その74)

更新日

投稿日

ペルソナ

 

◆ ターゲットを明確に

 先日、ある企業の商品企画書レビューに参加したのですが、私を含め事業部長やリーダークラスのステークホルダーには、新商品の魅力が伝わらず、稟議(りんぎ)が通らないという場面がありました。

 近年の企画レビューで、その商品・サービスの魅力が伝わらない、つまり儲(もう)かりそうだとか・顧客体験を提供できそうといった期待=ワクワク感が得られない場合、商品開発まで進むことはありません。

 企画書にはPEST3C4Pといったマーケティング分析結果が表現されていましたが、商品企画に何が足りなかったかを端的にいえば顧客が見えなかったからです。

 マーケティングには、セグメンテーション・ターゲット・ポジションという3つの要素が存在しますが、中でもターゲット=顧客設定が甘い・荒いことが大きな原因でした。商品企画での顧客の見える化とは、顧客をいかに詳細に設定し共通のイメージを描けるかです。

 商品企画レビューでステークホルダー全員が共通のイメージを持つことで、ターゲットに最適な機能・性能を提供する商品企画、開発の優先順位などの設定が可能です。

【失敗ケースのターゲット設定】(新たに市場を獲得しようと挑戦する商品)

  • ターゲットA=医療業界
  • ターゲットB=メタボリック症候群
  • ターゲットC=40代以上の健康に興味を持っている人

 既存事業で既に市場を獲得している商品であれば、このまま進むことが多々ありますが、新たに市場を獲得しようと挑戦する商品においては、いずれもターゲット=顧客設定としては不十分です。

 

 どのレベルまで明確化すると良いかといえば、次のようにその商品の象徴的なユーザー(個人):ペルソナであり、『ペルソナ設定レベル』です。

【ペルソナ設定】

  • 人物の写真・絵
  • 氏名
  • 年齢
  • 職業(企業名・役職)
  • 趣味
  • 生活習慣
  • 悩み(ビジネス/プライベート)
  • 価値観(人生/ビジネスにおいて重要視している考え方)

 ある特定の人物を思い描き、これらの項目を埋めることで、リアルな顧客としてモデリング...

ペルソナ

 

◆ ターゲットを明確に

 先日、ある企業の商品企画書レビューに参加したのですが、私を含め事業部長やリーダークラスのステークホルダーには、新商品の魅力が伝わらず、稟議(りんぎ)が通らないという場面がありました。

 近年の企画レビューで、その商品・サービスの魅力が伝わらない、つまり儲(もう)かりそうだとか・顧客体験を提供できそうといった期待=ワクワク感が得られない場合、商品開発まで進むことはありません。

 企画書にはPEST3C4Pといったマーケティング分析結果が表現されていましたが、商品企画に何が足りなかったかを端的にいえば顧客が見えなかったからです。

 マーケティングには、セグメンテーション・ターゲット・ポジションという3つの要素が存在しますが、中でもターゲット=顧客設定が甘い・荒いことが大きな原因でした。商品企画での顧客の見える化とは、顧客をいかに詳細に設定し共通のイメージを描けるかです。

 商品企画レビューでステークホルダー全員が共通のイメージを持つことで、ターゲットに最適な機能・性能を提供する商品企画、開発の優先順位などの設定が可能です。

【失敗ケースのターゲット設定】(新たに市場を獲得しようと挑戦する商品)

  • ターゲットA=医療業界
  • ターゲットB=メタボリック症候群
  • ターゲットC=40代以上の健康に興味を持っている人

 既存事業で既に市場を獲得している商品であれば、このまま進むことが多々ありますが、新たに市場を獲得しようと挑戦する商品においては、いずれもターゲット=顧客設定としては不十分です。

 

 どのレベルまで明確化すると良いかといえば、次のようにその商品の象徴的なユーザー(個人):ペルソナであり、『ペルソナ設定レベル』です。

【ペルソナ設定】

  • 人物の写真・絵
  • 氏名
  • 年齢
  • 職業(企業名・役職)
  • 趣味
  • 生活習慣
  • 悩み(ビジネス/プライベート)
  • 価値観(人生/ビジネスにおいて重要視している考え方)

 ある特定の人物を思い描き、これらの項目を埋めることで、リアルな顧客としてモデリングする活動がペルソナ設定です。

 

 繰り返しになりますが、ステークホルダー間でペルソナを共通認識をすることで、企画担当者が気づいていない、取り組むべき要件や開発方針をブラッシュアップすることができるのです。

 もし今、ターゲットを共通理解できていないと感じるならば、ペルソナ設定に取り組みましょう。具体的なペルソナを描くことで、ペルソナに似た新たな顧客獲得活動の手助けともなります。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
Gainは見えにくい 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その87)

   今回も引き続き、エドワード・デシが内発的動機付けに必要と主張している2つの要素である「自律性」と「有能感」の内、後者の実現手段として...

   今回も引き続き、エドワード・デシが内発的動機付けに必要と主張している2つの要素である「自律性」と「有能感」の内、後者の実現手段として...


ビジネスの質的変化への対応 開発生産性向上(その2)

       【開発生産性向上 連載目次】 1. 生産性向上の必要性 2. ビジネスの質的変化への対...

       【開発生産性向上 連載目次】 1. 生産性向上の必要性 2. ビジネスの質的変化への対...


商品力の強化と商品開発の方向性【連載記事紹介】

  商品力の強化と商品開発の方向性が無料でお読みいただけます!   ◆商品ライフサイクルとスクラップ&ビルド 商品力を強化...

  商品力の強化と商品開発の方向性が無料でお読みいただけます!   ◆商品ライフサイクルとスクラップ&ビルド 商品力を強化...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
設計部門とリスク管理(その2)

【設計部門とリスク管理 連載目次】 1. リスク管理とは目標達成までのシナリオ作成 2. コンティンジェンシープランの注意事項 3. リスク管理...

【設計部門とリスク管理 連載目次】 1. リスク管理とは目標達成までのシナリオ作成 2. コンティンジェンシープランの注意事項 3. リスク管理...


品質の仕組みとは1 プロジェクト管理の仕組み (その27)

 製品開発を行っている組織において、設計・製造の仕組みを構築したり見直したりするというとき、品質向上に貢献することが何らかの形でゴールのひとつとなっている...

 製品開発を行っている組織において、設計・製造の仕組みを構築したり見直したりするというとき、品質向上に貢献することが何らかの形でゴールのひとつとなっている...


先行技術テーマを企画段階で評価するには

1.先行技術開発    イノベーション、すなわち価値創造がものづくり企業におけるR&Dのミッションとして期待される中で、それを実現す...

1.先行技術開発    イノベーション、すなわち価値創造がものづくり企業におけるR&Dのミッションとして期待される中で、それを実現す...