ロードマップを行動に落とす時の注意点 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その19)

更新日

投稿日

 
 技術マネジメント
 
 検討に検討を重ねて、「ついに目標が決まった!」「あとは実行するのみ!」という時、熱意もやる気も高まって、すぐに行動を開始したくなりませんか?
 
 新規事業や新商品開発においても絶対にうまくいきそうなアイディアが出た時は一層の情熱がみなぎります。また、業務上のミッションに限らず、プライベートでも魅力的な目標ができた時も同じように気分が高揚するかと思います。
 
 さて、目標が決まったら、次は何をするべきでしょうか?そうです。目標までのステップ、つまりロードマップを決めます。
 
 すぐに達成しそうな目標の場合は、ロードマップを決めるという行為は必要ないかもしれません。簡単な目標であれば、無意識に手順を考えて行動しても結果につながります。反対にこれは一筋縄ではいかない、きっと難しいだろうと思う目標の場合は、当たって砕けろ!と計画せずに実践してもうまくいきません。
 
 難しそうな目標、今までに挑戦したことがない目標は先人の知恵を借りることである程度は計画を立てることができます。しかし、常に変化している世の中において、光る事業、商品・サービスを創り上げることは過去の経験だけでは、なし得ないこともご承知かと思います。
 
 それほどまでに予見できないことに挑戦するのであれば、ロードマップは不要だという声を耳にします。
 
          ロードマップを作る <  開発を進める
 
 優先順位はこのようにするべきだという意見です。
 
 恐ろしいことですが、開発リーダーからもこんな意見を聴くことさえあるのです。ロードマップを作成する目的は、目標を見失わずに今いる地点を把握し、次に進むべき地点を明確にすることです。
 
 逆を言えば、ロードマップがないということは、目標を見失いやすく、今どのレベル・地点にいるのか分からないということです。
 
 例えるならば、大海原に投げ出された小舟が、時に落雷や岩などの突起物、海賊などをかわし続け、気が付いたら運よくお宝を発見するようなものです。どこかの映画にでもなりそうなお話です。
 
 他にも、いつの間にか手段が目的になってしまったという話も耳にします。例えば、海外からの技術者とコミュニケーションをするためにTOEICを勉強し始めたが、いつの間にか点を取ることだけが目標となり、会話ができるようにならなかったという事例です。
 
 こちらは目標を見失ってしまったパターンです。
 
 ロードマップを作成する際だけではなく、行動中においても同様のことがありえます。そうならないためにも行動中、少なくとも各マイルストーンでは、必ずロードマップを確認してください。
 
 確認した結果、思ったように進んでいなかったとしても、また目標がブレてしまったとしても、結果を事実として受け止めて...
 
 技術マネジメント
 
 検討に検討を重ねて、「ついに目標が決まった!」「あとは実行するのみ!」という時、熱意もやる気も高まって、すぐに行動を開始したくなりませんか?
 
 新規事業や新商品開発においても絶対にうまくいきそうなアイディアが出た時は一層の情熱がみなぎります。また、業務上のミッションに限らず、プライベートでも魅力的な目標ができた時も同じように気分が高揚するかと思います。
 
 さて、目標が決まったら、次は何をするべきでしょうか?そうです。目標までのステップ、つまりロードマップを決めます。
 
 すぐに達成しそうな目標の場合は、ロードマップを決めるという行為は必要ないかもしれません。簡単な目標であれば、無意識に手順を考えて行動しても結果につながります。反対にこれは一筋縄ではいかない、きっと難しいだろうと思う目標の場合は、当たって砕けろ!と計画せずに実践してもうまくいきません。
 
 難しそうな目標、今までに挑戦したことがない目標は先人の知恵を借りることである程度は計画を立てることができます。しかし、常に変化している世の中において、光る事業、商品・サービスを創り上げることは過去の経験だけでは、なし得ないこともご承知かと思います。
 
 それほどまでに予見できないことに挑戦するのであれば、ロードマップは不要だという声を耳にします。
 
          ロードマップを作る <  開発を進める
 
 優先順位はこのようにするべきだという意見です。
 
 恐ろしいことですが、開発リーダーからもこんな意見を聴くことさえあるのです。ロードマップを作成する目的は、目標を見失わずに今いる地点を把握し、次に進むべき地点を明確にすることです。
 
 逆を言えば、ロードマップがないということは、目標を見失いやすく、今どのレベル・地点にいるのか分からないということです。
 
 例えるならば、大海原に投げ出された小舟が、時に落雷や岩などの突起物、海賊などをかわし続け、気が付いたら運よくお宝を発見するようなものです。どこかの映画にでもなりそうなお話です。
 
 他にも、いつの間にか手段が目的になってしまったという話も耳にします。例えば、海外からの技術者とコミュニケーションをするためにTOEICを勉強し始めたが、いつの間にか点を取ることだけが目標となり、会話ができるようにならなかったという事例です。
 
 こちらは目標を見失ってしまったパターンです。
 
 ロードマップを作成する際だけではなく、行動中においても同様のことがありえます。そうならないためにも行動中、少なくとも各マイルストーンでは、必ずロードマップを確認してください。
 
 確認した結果、思ったように進んでいなかったとしても、また目標がブレてしまったとしても、結果を事実として受け止めてください。そして次なる策を考えるのです。場合によっては、今までのロードマップをほとんど書き換えるような出来事があるやもしれません。
 
 しかし、例えそのような計画変更に合っても、元となるロードマップがあれば、変更理由を客観的にとらえることが可能です。新規事業・新商品開発に適した変化に対応できるロードマップは、時間をかけずとも作成することが可能です。ぜひ、実践してください。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
工数の集計と評価 「設計工数の見える化」から始める業務改善(その2)

   前回のその1に続いて解説します。   3. 設計工数の集計と評価    これまで述べてきたように、「設計工数...

   前回のその1に続いて解説します。   3. 設計工数の集計と評価    これまで述べてきたように、「設計工数...


技術開発戦略の6つの判断基準

1. 技術開発戦略立案の背景  いくつかの中小企業の経営者から、技術開発戦略を立案する場合に、判断基準は何ですかとの質問を受けました。それに対して筆者は...

1. 技術開発戦略立案の背景  いくつかの中小企業の経営者から、技術開発戦略を立案する場合に、判断基準は何ですかとの質問を受けました。それに対して筆者は...


短期開発プロセスのしくみづくり(その4)

【短期開発プロセスのしくみづくり 連載目次】 1. リードタイムが長くなる理由 2. 短期開発プロセスのしくみ構築を進めていく方法 3. 短期開...

【短期開発プロセスのしくみづくり 連載目次】 1. リードタイムが長くなる理由 2. 短期開発プロセスのしくみ構築を進めていく方法 3. 短期開...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
開発部門の管理職が学ぶべきこととは

  今回は、新任の開発課長が学ぶべきこと、課長就任前に3週間で準備をすべきこと、さらには課長就任後に取り組むべきことについて解説します。 &...

  今回は、新任の開発課長が学ぶべきこと、課長就任前に3週間で準備をすべきこと、さらには課長就任後に取り組むべきことについて解説します。 &...


設計部門とリスク管理(その3)

【設計部門とリスク管理 連載目次】 1. リスク管理とは目標達成までのシナリオ作成 2. コンティンジェンシープランの注意事項 3. リスク管理...

【設計部門とリスク管理 連載目次】 1. リスク管理とは目標達成までのシナリオ作成 2. コンティンジェンシープランの注意事項 3. リスク管理...


金型メーカー設計部門の業務診断事例

 今回は、金型メーカーの設計部門を業務診断した事例を箇条書きで紹介しますので、診断項目とそのポイントを参考にご覧下さい。 1. 複数設計者で強度や品...

 今回は、金型メーカーの設計部門を業務診断した事例を箇条書きで紹介しますので、診断項目とそのポイントを参考にご覧下さい。 1. 複数設計者で強度や品...