テクノロジー事業に必要な戦略とは 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その2)

更新日

投稿日

 
  技術マネジメント
 
 ビジネスにおける戦略書というと、最もポピュラーなものとして「経営戦略書」が挙げられます。
 
 「経営戦略書」に事業、商品、技術…などの方針が全て網羅されていると良いのですが、ほとんどの会社で満足な状態になっていません。それも大手企業であればあるほど、この傾向が強いのです。
 
 それは、何故でしょうか?
 
 そもそも「経営戦略」は事業の方針を決め、「商品戦略」は商品の方針を決め、「技術戦略」は技術の方針を決めるものです。では、これらは誰が決め、誰に伝えるものなのか。
 
 本来は事業に関わる全てのステークホルダーに向けて作成されるものですが、実はメインターゲットが異なります。
 
 ステークホルダーには、株主、経営陣、開発区、企画区、R&D…などがいます。それぞれがミッションに応じた「戦略」「方針」を理解する必要がありますが、全てをまとめようとすると、とても中途半端な内容になります。
 
 先ほど申した通り、大手企業になればなるほど理解にズレが生じます。そこで各々の役割に合った方針を「戦略」として表現するのです。
 
 ということは、まず事業方針「経営戦略」があり、その中に「商品戦略」と「技術戦略」が入ります。しかし、この表現には若干の語弊があります。
 
 それは「商品戦略」と「技術戦略」が完全に「経営戦略」の下位になるとは限らないということです。
 
 「経営戦略」と「商品戦略」と「技術戦略」は互いに補完し合う、つまり統合的な「戦略」であるべきです。「統合がうまく出来ていない」、「偏った視点でまとめられている」と、網羅性に欠けた分かりにくい「戦略書」が出...
 
  技術マネジメント
 
 ビジネスにおける戦略書というと、最もポピュラーなものとして「経営戦略書」が挙げられます。
 
 「経営戦略書」に事業、商品、技術…などの方針が全て網羅されていると良いのですが、ほとんどの会社で満足な状態になっていません。それも大手企業であればあるほど、この傾向が強いのです。
 
 それは、何故でしょうか?
 
 そもそも「経営戦略」は事業の方針を決め、「商品戦略」は商品の方針を決め、「技術戦略」は技術の方針を決めるものです。では、これらは誰が決め、誰に伝えるものなのか。
 
 本来は事業に関わる全てのステークホルダーに向けて作成されるものですが、実はメインターゲットが異なります。
 
 ステークホルダーには、株主、経営陣、開発区、企画区、R&D…などがいます。それぞれがミッションに応じた「戦略」「方針」を理解する必要がありますが、全てをまとめようとすると、とても中途半端な内容になります。
 
 先ほど申した通り、大手企業になればなるほど理解にズレが生じます。そこで各々の役割に合った方針を「戦略」として表現するのです。
 
 ということは、まず事業方針「経営戦略」があり、その中に「商品戦略」と「技術戦略」が入ります。しかし、この表現には若干の語弊があります。
 
 それは「商品戦略」と「技術戦略」が完全に「経営戦略」の下位になるとは限らないということです。
 
 「経営戦略」と「商品戦略」と「技術戦略」は互いに補完し合う、つまり統合的な「戦略」であるべきです。「統合がうまく出来ていない」、「偏った視点でまとめられている」と、網羅性に欠けた分かりにくい「戦略書」が出来上がってしまいます。
 
 次回は、新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その3)現状を正しく認識するために必要なことを、解説します。
 
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
イノベーション 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その141)

  イノベーションの活動を行うことを妨げる「失敗のコストのマネジメント」の解説をしていますが、今回もこの解説を続けたいと思います。 &n...

  イノベーションの活動を行うことを妨げる「失敗のコストのマネジメント」の解説をしていますが、今回もこの解説を続けたいと思います。 &n...


内発的動機付け 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その79)

 前回は内発的動機付けと外発的動機付けについて、そして内発的動機付けが好奇心であるということを解説しました。今回は、内発的動機付けを生み出すために重要...

 前回は内発的動機付けと外発的動機付けについて、そして内発的動機付けが好奇心であるということを解説しました。今回は、内発的動機付けを生み出すために重要...


製品設計における「正の思考」と「負の思考」のバランスの重要性

1.製品設計における思考バランス                                            図1 「正の思考」と「負...

1.製品設計における思考バランス                                            図1 「正の思考」と「負...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
技術プラットフォームの重要性

【ものづくり企業のR&Dと経営機能 記事目次】 管理力より技術力を磨け 技術プラットフォームの重要性 手段としてのオープンイノベーション...

【ものづくり企業のR&Dと経営機能 記事目次】 管理力より技術力を磨け 技術プラットフォームの重要性 手段としてのオープンイノベーション...


追求するのは擦り合わせ能力を活かすマネジメント(その3)

 前回のその2に続いて解説します。図15は製品開発(設計)における調整の仕組みを詳細化したものです。「可視化」「分析」「視点切り替え」3つの要素から成り立...

 前回のその2に続いて解説します。図15は製品開発(設計)における調整の仕組みを詳細化したものです。「可視化」「分析」「視点切り替え」3つの要素から成り立...


仕組みの見直しに成功する組織1 プロジェクト管理の仕組み (その25)

 この連載では、仕組みの見直しをテーマに様々な考え方や事例を紹介しているわけですが、実際にコンサルタントして仕組みの見直しに取り組んだ組織の中には成功して...

 この連載では、仕組みの見直しをテーマに様々な考え方や事例を紹介しているわけですが、実際にコンサルタントして仕組みの見直しに取り組んだ組織の中には成功して...