拠点が異なるメンバー同士で開発するポイント 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その29)

更新日

投稿日

 
    技術マネジメント
 
 社内における拠点が異なるメンバーとの共同開発や在宅勤務の拡大、また産学連携をはじめとする他社との共同開発など「異なる拠点での開発」が進んでいくと思われます。
 
 隣の席でも難しいコミュニケーションミスによる開発の遅延は避けたいです。国内・海外を含めた拠点が異なるエンジニアとの共同開発で経験した私の例を元に開発の進め方をご紹介します。
 
 まず始めに必ず実施したいことは、「メンバー全員で顔合わせする」ことです。
 
 それも「リアル」つまり「直接会う」ということです。
 
 当たり前だと感じるでしょうか?それともここでもご紹介した「ZOOM」や「Skype」などのインターネットツールでも十分だと思いますか?
 
 結論から言いますと「メンバー全員で直接、会う」方が断然、スムーズに開発を進めることができます。ちなみに「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?
 
 人は他人の第一印象を決める時、下記のような割合で決めています。
 
  •  視覚情報 55%
  •  聴覚情報 38%
  •  言語情報  7%
 
 この結果からも分かる通り、実に93%を目と耳で相手を判断しています。初対面のメンバーだらけの開発プロジェクトを早く軌道にのせるためには、直接会うことがよいことを理解できるかと思います。
 
 私の経験からも実際の開発プロジェクトにおいて、キックオフや最初2〜3回の定例は、全員が集まって行うことがベストです。
 
 また、カメラ+音声付きのインターネットツールが進化してきてはいますが、開発現場の空気(リーダーの熱意、プロジェクトの重要性、メンバーの感情)に触れる・感じることは非常に難しいので、あくまで「リアルに会う」ことをお勧めします。
 
 たった2〜3回でもお互いの人柄や性格、また開発プ...
 
    技術マネジメント
 
 社内における拠点が異なるメンバーとの共同開発や在宅勤務の拡大、また産学連携をはじめとする他社との共同開発など「異なる拠点での開発」が進んでいくと思われます。
 
 隣の席でも難しいコミュニケーションミスによる開発の遅延は避けたいです。国内・海外を含めた拠点が異なるエンジニアとの共同開発で経験した私の例を元に開発の進め方をご紹介します。
 
 まず始めに必ず実施したいことは、「メンバー全員で顔合わせする」ことです。
 
 それも「リアル」つまり「直接会う」ということです。
 
 当たり前だと感じるでしょうか?それともここでもご紹介した「ZOOM」や「Skype」などのインターネットツールでも十分だと思いますか?
 
 結論から言いますと「メンバー全員で直接、会う」方が断然、スムーズに開発を進めることができます。ちなみに「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?
 
 人は他人の第一印象を決める時、下記のような割合で決めています。
 
  •  視覚情報 55%
  •  聴覚情報 38%
  •  言語情報  7%
 
 この結果からも分かる通り、実に93%を目と耳で相手を判断しています。初対面のメンバーだらけの開発プロジェクトを早く軌道にのせるためには、直接会うことがよいことを理解できるかと思います。
 
 私の経験からも実際の開発プロジェクトにおいて、キックオフや最初2〜3回の定例は、全員が集まって行うことがベストです。
 
 また、カメラ+音声付きのインターネットツールが進化してきてはいますが、開発現場の空気(リーダーの熱意、プロジェクトの重要性、メンバーの感情)に触れる・感じることは非常に難しいので、あくまで「リアルに会う」ことをお勧めします。
 
 たった2〜3回でもお互いの人柄や性格、また開発プロジェクトの目的やゴールなどを共有することができますので、リアルに会った後、互いの拠点に戻り開発を進め、「ZOOM」などのインターネットツールを使った定例をするといった進め方がよいでしょう。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
製品開発とコストダウン(その1)

1.形のないニーズを形にする設計業務  製造業における設計部門は、お客様のニーズという目にみえないものを製品という形あるものに変換する業務をしていま...

1.形のないニーズを形にする設計業務  製造業における設計部門は、お客様のニーズという目にみえないものを製品という形あるものに変換する業務をしていま...


イノベーション創出 新規事業を実現する技術経営のあり方【連載記事紹介】 

【目次】 ◆ 研究開発/技術戦略部門の現場の嘆き 企業のR&Dの現場では、新たな価値を生み出すために個々のレベルで、何を目...

【目次】 ◆ 研究開発/技術戦略部門の現場の嘆き 企業のR&Dの現場では、新たな価値を生み出すために個々のレベルで、何を目...


イノベーションの創造 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その136)

  【この連載の前回:普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その135)へのリンク】 失敗の金銭的コストを低減する方法について解説し...

  【この連載の前回:普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その135)へのリンク】 失敗の金銭的コストを低減する方法について解説し...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
進捗の見える化:第1回 プロジェクト管理の仕組み (その10)

 この数回はプロジェクト管理の仕組みについて解説していますが、表面的な仕組みではなく、本質的な課題に対応したより進化・深化した仕組みにするための考え方を解...

 この数回はプロジェクト管理の仕組みについて解説していますが、表面的な仕組みではなく、本質的な課題に対応したより進化・深化した仕組みにするための考え方を解...


プロジェクトの計画策定 プロジェクト管理の仕組み (その3)

 前回のその2:CMMIの要件管理に続いて、プロジェクトの計画策定について解説します。CMMIでは次のことができている必要があります。   ...

 前回のその2:CMMIの要件管理に続いて、プロジェクトの計画策定について解説します。CMMIでは次のことができている必要があります。   ...


材料研究、最適化のワナと温故知新の事例

  1.  材料研究と最適化  材料研究の場合、「最適化」という言葉でモノを考えない方がいいでしょう。  若い人、時にはおじ...

  1.  材料研究と最適化  材料研究の場合、「最適化」という言葉でモノを考えない方がいいでしょう。  若い人、時にはおじ...