新規事業は小さなPDCAを回して生み出す 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その18)

更新日

投稿日

 
  技術マネジメント
 
 今回は、各界のリーダーの言葉から新規事業立ち上げに対する考え方をご紹介します。
 
 先日、メルカリが「メルカリメゾンズ」「メルカリNOW」「ティーチャ」の3サービスを終了させるというニュースが伝えられました。このニュースで驚いた理由の一つに最も長く提供したサービスでも1年間であったという撤退への決断の速さではないでしょうか?
 
 1年間という期間はさておき、フリーマーケットの次の新規事業を立ち上げるという強い意思の元、新サービスの仮説検証を繰り返し判断した結果であると考えられます。
 
 この件について、あるイベントで小泉社長はこのように話したそうです。
 
 「ある事業から撤退したら、逆に他の事業の成功確率が上がったと考えればいい」「ダメだったら次!」という考え方は、失敗を絶対に許さないという考え方の経営トップからは、なかなか出てこない発言です。
 
 考えてみると「失敗を許さない文化」は、その失敗がもう立ち上がることができない、企業の存続ができないレベルであることを表します。反対に「失敗を許容する文化」は、たとえ失敗しても軽微な損失で済むように計画を立て、実行するということです。
 
 表現が適切ではないかもしれませんが、「上手くいったらラッキー」という感覚に近いのです。つまり、いきなり大きな投資をせずに、すぐに挽回できる小さな投資で市場ニーズを最大限、獲得するという取り組みが必要です。
 
 そして、新規事業立ち上げの根本は、小...
 
  技術マネジメント
 
 今回は、各界のリーダーの言葉から新規事業立ち上げに対する考え方をご紹介します。
 
 先日、メルカリが「メルカリメゾンズ」「メルカリNOW」「ティーチャ」の3サービスを終了させるというニュースが伝えられました。このニュースで驚いた理由の一つに最も長く提供したサービスでも1年間であったという撤退への決断の速さではないでしょうか?
 
 1年間という期間はさておき、フリーマーケットの次の新規事業を立ち上げるという強い意思の元、新サービスの仮説検証を繰り返し判断した結果であると考えられます。
 
 この件について、あるイベントで小泉社長はこのように話したそうです。
 
 「ある事業から撤退したら、逆に他の事業の成功確率が上がったと考えればいい」「ダメだったら次!」という考え方は、失敗を絶対に許さないという考え方の経営トップからは、なかなか出てこない発言です。
 
 考えてみると「失敗を許さない文化」は、その失敗がもう立ち上がることができない、企業の存続ができないレベルであることを表します。反対に「失敗を許容する文化」は、たとえ失敗しても軽微な損失で済むように計画を立て、実行するということです。
 
 表現が適切ではないかもしれませんが、「上手くいったらラッキー」という感覚に近いのです。つまり、いきなり大きな投資をせずに、すぐに挽回できる小さな投資で市場ニーズを最大限、獲得するという取り組みが必要です。
 
 そして、新規事業立ち上げの根本は、小さな仮説検証=PDCAを繰り返し行うという意識を経営トップ、開発リーダー両者が持っていただきたいと思います。小さな仮説検証ステップを積み上げて、着実に事業につなげましょう。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
『価値づくり』の研究開発マネジメント (その9)

    今回は、オープンイノベーションを経済学のキーワードから「比較優位の原則」を解説します。 ◆関連解説『技術マネジメントとは』 ...

    今回は、オープンイノベーションを経済学のキーワードから「比較優位の原則」を解説します。 ◆関連解説『技術マネジメントとは』 ...


テーマのリスク分散 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その61)

◆ 失敗を許すR&Dテーマ  クライアント先の開発現場で次のような相談をされることがあります。 うちの会社は成功することが前提。失敗を...

◆ 失敗を許すR&Dテーマ  クライアント先の開発現場で次のような相談をされることがあります。 うちの会社は成功することが前提。失敗を...


類似-1 普通の組織をイノベーティブにする処方箋(その100)

   現在、KETICモデルの中の「知識・経験を関係性で整理する」について解説しています。前回は「協調」について考えましたが、今回は「類似...

   現在、KETICモデルの中の「知識・経験を関係性で整理する」について解説しています。前回は「協調」について考えましたが、今回は「類似...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
擦り合わせ型開発と組み合わせ型開発とは

   「擦り合わせ型開発」という言葉や考え方は、東京大学の藤本隆宏教授が著書「能力構築競争」(中公新書)などで示したものです。マスコミなどでは...

   「擦り合わせ型開発」という言葉や考え方は、東京大学の藤本隆宏教授が著書「能力構築競争」(中公新書)などで示したものです。マスコミなどでは...


マトリクス体制での品質保証1 プロジェクト管理の仕組み (その30)

 適切な品質管理を実施できるような仕組みを構築し、運用することが品質保証であることを前回説明しました。品質管理を正しく実施するポイントは、製品(ここではサ...

 適切な品質管理を実施できるような仕組みを構築し、運用することが品質保証であることを前回説明しました。品質管理を正しく実施するポイントは、製品(ここではサ...


設計部門とリスク管理(その1)

【設計部門とリスク管理 連載目次】 1. リスク管理とは目標達成までのシナリオ作成 2. コンティンジェンシープランの注意事項 3. リスク管理...

【設計部門とリスク管理 連載目次】 1. リスク管理とは目標達成までのシナリオ作成 2. コンティンジェンシープランの注意事項 3. リスク管理...