事業領域は俯瞰して決める 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その12)

更新日

投稿日

 
  技術マネジメント
 
 新規事業の立ち上げミッションの初めに行う事業領域(事業ドメイン)を決める際に注意していただきたいことがあります。
 
 それは、徹底的に「俯瞰する」ことです。
 
 とかく既存事業で大きな成功をおさめている場合は、意識していただきたいポイントです。
 
 例えば既存事業が自動車製造であった場合、自動車に関連する事業を発想するはずです。発想することはよいのですが、将来の主軸となる事業を構想する上では広がりが制限される可能性が大きいです。
 
 この場合であれば、「輸送手段」というように業界を広げて検討することをおすすめします。
 
 輸送手段とした場合、航空機やドローンなどエンジンを使うものから自転車などの人力で動作させるものまで広く候補が出てきます。
 
 事業領域のアイディア出しの場合でも、発散と収束を繰り返し、ブラッシュアップすることが長期的な会社の発展を目指す上で不可欠です。
 
 数多くのアイディアから評価、選別することでた例え結果として既存事業領域に近い事業ドメインに決めた場合でも、確度の高いアイディアが副産物として得られるはずです。
 
 もし、ご自身の会社に置き換えづらい場合は、全く異なる分野の会社を想定し、アイディア出ししてみることも頭の体操となり、よいきっかけになります。
 
 ...
 
  技術マネジメント
 
 新規事業の立ち上げミッションの初めに行う事業領域(事業ドメイン)を決める際に注意していただきたいことがあります。
 
 それは、徹底的に「俯瞰する」ことです。
 
 とかく既存事業で大きな成功をおさめている場合は、意識していただきたいポイントです。
 
 例えば既存事業が自動車製造であった場合、自動車に関連する事業を発想するはずです。発想することはよいのですが、将来の主軸となる事業を構想する上では広がりが制限される可能性が大きいです。
 
 この場合であれば、「輸送手段」というように業界を広げて検討することをおすすめします。
 
 輸送手段とした場合、航空機やドローンなどエンジンを使うものから自転車などの人力で動作させるものまで広く候補が出てきます。
 
 事業領域のアイディア出しの場合でも、発散と収束を繰り返し、ブラッシュアップすることが長期的な会社の発展を目指す上で不可欠です。
 
 数多くのアイディアから評価、選別することでた例え結果として既存事業領域に近い事業ドメインに決めた場合でも、確度の高いアイディアが副産物として得られるはずです。
 
 もし、ご自身の会社に置き換えづらい場合は、全く異なる分野の会社を想定し、アイディア出ししてみることも頭の体操となり、よいきっかけになります。
 
 次回は、新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その13)実践してこその戦略立案を解説します。
 
  

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
統合イノベーション戦略と人材育成 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その47)

        今回は、政府の「統合イノベーション戦略」の骨格を元に解説します。内容的には、将来不足が見込ま...

        今回は、政府の「統合イノベーション戦略」の骨格を元に解説します。内容的には、将来不足が見込ま...


開発テーマを中断できないとは 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その43)

        今回は「開発テーマを中断できない問題への対策」というタイトルで記事を進めます。  ...

        今回は「開発テーマを中断できない問題への対策」というタイトルで記事を進めます。  ...


範囲の経済性とは 普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その49)

        「強みを未来志向で設定する」の解説、今回は第3要件の「顧客価値創出領域が広い」です。 ◆関...

        「強みを未来志向で設定する」の解説、今回は第3要件の「顧客価値創出領域が広い」です。 ◆関...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
プロジェクトの計画策定 プロジェクト管理の仕組み (その3)

 前回のその2:CMMIの要件管理に続いて、プロジェクトの計画策定について解説します。CMMIでは次のことができている必要があります。   ...

 前回のその2:CMMIの要件管理に続いて、プロジェクトの計画策定について解説します。CMMIでは次のことができている必要があります。   ...


サブシステムの開発目標 プロジェクト管理の仕組み (その41)

 前回までで、化粧品の自販機についてシステムの内部構造を決めました。システム内部構造は、システムを独立したサブシステムにブレークダウンしたもので、ブロック...

 前回までで、化粧品の自販機についてシステムの内部構造を決めました。システム内部構造は、システムを独立したサブシステムにブレークダウンしたもので、ブロック...


レアメタルから考える、工業製品の過剰なモデルチェンジ

   金属材料、とくにレアメタルは、鋼材への添加や、半導体やデバイスへの利用など、産業上不可欠な材料となっています。     枯渇のリスクは聞かれな...

   金属材料、とくにレアメタルは、鋼材への添加や、半導体やデバイスへの利用など、産業上不可欠な材料となっています。     枯渇のリスクは聞かれな...