開発で考えるべき計画の余裕度 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その22)

更新日

投稿日

 
  技術マネジメント
 
 今回は、「開発で考えるべき計画の余裕度」についてです。特に開発計画を設定する際に注意しておきたいポイントをご紹介します。
 
 全く初めての業界・技術の開発計画をどのように立てたらよいかは、別の記事でご紹介していますが、今回はどんな開発であっても必要な考え方について取り上げました。
 
 それは、「 開発完了 設計&評価完了日 」ということです。
 
 補足しますと、開発完了とは開発完了報告(レポート)が行われ、結果が承認されるということです。そんなの当たり前と思われた方が多いかもしれません。
 
 しかし、当たり前とは理解していても実際にどんな条件でも実行するとなると難しいと感じた方も少なくないのではないでしょうか?
 
 実は私自身も、理解はしているが実践することが難しい人間でした。どのように克服したかというと、本日のテーマである「計画の余裕度」を使いました。
 
 具体的には開発計画を設定する際、詳細なマイルストーンを設定しますが、このマイルストーンに、開発結果の報告(レポート)作成と報告日を入れます。
 
 また報告日は最終日ではなく、マージンを持っておよそ1週間前を設定し、この日程をベースに開発計画を立てます。こうするだけで、開発計画そのものが引き締まり、自身・チームの開発推進を捌きやすくなります。
 
 夏休みの宿題で例えるならば、宿題は1週間前までに終わらせ、最終チェックの期間を設けるイメージです。宿題であれば、3日もあればよいかもしれません。話がずれてしまいましたが、1週間前までに設計&評価作業を終わらせ、抜け漏れ...
 
  技術マネジメント
 
 今回は、「開発で考えるべき計画の余裕度」についてです。特に開発計画を設定する際に注意しておきたいポイントをご紹介します。
 
 全く初めての業界・技術の開発計画をどのように立てたらよいかは、別の記事でご紹介していますが、今回はどんな開発であっても必要な考え方について取り上げました。
 
 それは、「 開発完了 設計&評価完了日 」ということです。
 
 補足しますと、開発完了とは開発完了報告(レポート)が行われ、結果が承認されるということです。そんなの当たり前と思われた方が多いかもしれません。
 
 しかし、当たり前とは理解していても実際にどんな条件でも実行するとなると難しいと感じた方も少なくないのではないでしょうか?
 
 実は私自身も、理解はしているが実践することが難しい人間でした。どのように克服したかというと、本日のテーマである「計画の余裕度」を使いました。
 
 具体的には開発計画を設定する際、詳細なマイルストーンを設定しますが、このマイルストーンに、開発結果の報告(レポート)作成と報告日を入れます。
 
 また報告日は最終日ではなく、マージンを持っておよそ1週間前を設定し、この日程をベースに開発計画を立てます。こうするだけで、開発計画そのものが引き締まり、自身・チームの開発推進を捌きやすくなります。
 
 夏休みの宿題で例えるならば、宿題は1週間前までに終わらせ、最終チェックの期間を設けるイメージです。宿題であれば、3日もあればよいかもしれません。話がずれてしまいましたが、1週間前までに設計&評価作業を終わらせ、抜け漏れがないか、間違いがないかの確認をすることで、新規事業・新商品開発を次ステップに移行させやすくなります。当たり前であり、分かっているけれど実行しにくいことこそが、次につながる一歩です。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

川崎 響子

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。

革新的なテクノロジー事業を最速&確実に量産まで立ち上げます。 世界No.1商品を創る企業を世の中に送り出し続けることが私の使命です。


「技術マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
リーン製品開発の全体像 – イベント駆動型のプロセス

   前回の「リーン製品開発※の基本原則(その2)」に続けて解説します。 ◆ イベント駆動LPDプロセス  下図は、イベント駆動LPD (...

   前回の「リーン製品開発※の基本原則(その2)」に続けて解説します。 ◆ イベント駆動LPDプロセス  下図は、イベント駆動LPD (...


活動で考慮すべきこと 2 開発効率を上げる(その7)

     【開発効率向上の重要性 連載目次】 製造業の生産性 開発効率向上の重要性 開発効率向上活動の考え方 ...

     【開発効率向上の重要性 連載目次】 製造業の生産性 開発効率向上の重要性 開発効率向上活動の考え方 ...


『価値づくり』の研究開発マネジメント (その4)

    前回は、「自社の市場と技術を目いっぱい広げ活動する」の中の「市場」について議論しました。今回は「市場」に関する活動を、オープン・...

    前回は、「自社の市場と技術を目いっぱい広げ活動する」の中の「市場」について議論しました。今回は「市場」に関する活動を、オープン・...


「技術マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
システム設計3 プロジェクト管理の仕組み (その35)

 前回はシステム設計を、開発工程上はシステムエンジニアリングと、ハードやソフトなどのサブシステムのエンジニアリングの両方と定義しました。ここで、システムエ...

 前回はシステム設計を、開発工程上はシステムエンジニアリングと、ハードやソフトなどのサブシステムのエンジニアリングの両方と定義しました。ここで、システムエ...


製品開発部へのカンバン導入記(その3)

        前回からの続きです。前回ではまず製品開発工程の価値(物と情報)の流れ図を作り、工程上の問題点...

        前回からの続きです。前回ではまず製品開発工程の価値(物と情報)の流れ図を作り、工程上の問題点...


仕組み見直しとグローバル化(その2)

◆「気づき」能力向上のカギは製品開発経験の活用    前回のその1に続いて解説します。「気づき」能力は、擦り合わせ型開発を行う上で技術者が備...

◆「気づき」能力向上のカギは製品開発経験の活用    前回のその1に続いて解説します。「気づき」能力は、擦り合わせ型開発を行う上で技術者が備...