工程表示 儲かるメーカー改善の急所101項(その54)

更新日

投稿日

生産マネジメント

5、設備改善の基本

◆ 工程表示

 工場ではよく設備ごとに様々な情報が表示されています。例えば研磨とか溶接といった「工程の名称」であったり、機械の番号や取得年月日といったものです。

 しかし以前ある工場で整頓活動をしていた時に「工程表示をする必要がありますか?」と工場長に尋ねられました。「各工程の作業者は自分の工程が何なのかは知っているのですから特に表示の必要はないのではないでしょうか」というのが質問の理由でした。私の答はもちろん「工程表示はするべきです」なのですが、その理由は2つあります。

 1つは工場をショウルームとしてお客様に来ていただいて技術力や管理力をアピールして頂きたいのです。その時にお客様がより良く工場をご理解いただくために表示はあるべきだと思います。

 そしてもう1つはお客様のみでなく工場で働くすべての人に必要なことなのですが「工程の順番と流れレイアウトを確認できる番号表示」です。もし全部で8つの工程があるのでしたら、工程順に1/8から8/8までの番号札を付けることです。

 機械のレイアウトが番号通りに自然につながっていれば「流れている」とひと目で判断することができます。逆に番号が飛んでいたら流れが途切れているということが分かります。そうだとするとそこにはムダな動きが入っているはずと推測できます。

 工程を番号表示すると、どういった流れで生産されているか誰にでもすぐに分かり、どこに一番の問題があるかもすぐに分かるからです。

今回の言葉   

***************************...

生産マネジメント

5、設備改善の基本

◆ 工程表示

 工場ではよく設備ごとに様々な情報が表示されています。例えば研磨とか溶接といった「工程の名称」であったり、機械の番号や取得年月日といったものです。

 しかし以前ある工場で整頓活動をしていた時に「工程表示をする必要がありますか?」と工場長に尋ねられました。「各工程の作業者は自分の工程が何なのかは知っているのですから特に表示の必要はないのではないでしょうか」というのが質問の理由でした。私の答はもちろん「工程表示はするべきです」なのですが、その理由は2つあります。

 1つは工場をショウルームとしてお客様に来ていただいて技術力や管理力をアピールして頂きたいのです。その時にお客様がより良く工場をご理解いただくために表示はあるべきだと思います。

 そしてもう1つはお客様のみでなく工場で働くすべての人に必要なことなのですが「工程の順番と流れレイアウトを確認できる番号表示」です。もし全部で8つの工程があるのでしたら、工程順に1/8から8/8までの番号札を付けることです。

 機械のレイアウトが番号通りに自然につながっていれば「流れている」とひと目で判断することができます。逆に番号が飛んでいたら流れが途切れているということが分かります。そうだとするとそこにはムダな動きが入っているはずと推測できます。

 工程を番号表示すると、どういった流れで生産されているか誰にでもすぐに分かり、どこに一番の問題があるかもすぐに分かるからです。

今回の言葉   

*************************************
 機械や設備には、工程の番号と流れレイアウトが確認できる番号表示をせよ。
*************************************

「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」

    日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

柿内 幸夫

現場で全員で『知のすり合わせ』を実行して経営改革

現場で全員で『知のすり合わせ』を実行して経営改革


「生産マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
在庫を利用して購入コストを下げるには(その1)

1.製造原価計算の考え方  最初に、次のような事例を考えてみて下さい。       製品Aの1個あたり製造原価=2万円     材料費:...

1.製造原価計算の考え方  最初に、次のような事例を考えてみて下さい。       製品Aの1個あたり製造原価=2万円     材料費:...


「考える力」を失った製造拠点の終焉、技術の砂漠化~ 現場から消える「考える力」~

【目次】 設備も図面も存在する。しかし、それを「考えて使える技術」は失われつつある。いま中国の製造業で進行しているのは、単なる空洞化...

【目次】 設備も図面も存在する。しかし、それを「考えて使える技術」は失われつつある。いま中国の製造業で進行しているのは、単なる空洞化...


ヒューマンエラー対策を考える(その2)

  【ヒューマンエラー対策の考察 連載目次】 1. ヒューマンエラー対策 2. ヒューマンエラーの分類 3. ヒューマンエラー(ポカ...

  【ヒューマンエラー対策の考察 連載目次】 1. ヒューマンエラー対策 2. ヒューマンエラーの分類 3. ヒューマンエラー(ポカ...


「生産マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
完全3次元設計 伸びる金型メーカーの秘訣 (その11)

   今回、紹介する金型メーカーは、株式会社Hの工場、金型課です。同課のスタッフは12名。扱う主要製品は、自動車部品が中心であり、製作している...

   今回、紹介する金型メーカーは、株式会社Hの工場、金型課です。同課のスタッフは12名。扱う主要製品は、自動車部品が中心であり、製作している...


「生産性底上げ時代」のモノづくり戦略 - 協働型スマート工場で、勝ち筋の見える三位一体の製造DXを ―

  生産性向上に取り組まなければ、生き残れない時代に 早稲田大学 研究院教授 藤本 隆宏 氏 【目次】 付加価値の良...

  生産性向上に取り組まなければ、生き残れない時代に 早稲田大学 研究院教授 藤本 隆宏 氏 【目次】 付加価値の良...


金型メーカーCAM工程の業務診断事例(その2)

   前回のその1に続いて解説します。 1. 3D 加工の等高線と走査線加工で、加工条件を変えているか  ここでいう3D加工とは、CAMで...

   前回のその1に続いて解説します。 1. 3D 加工の等高線と走査線加工で、加工条件を変えているか  ここでいう3D加工とは、CAMで...