製造作業の見える化 儲かるメーカー改善の急所101項(その40)

更新日

投稿日

生産マネジメント

3.仕組みを改善する基本

◆ 製造作業の見える化

 私は2020年、新型コロナウィルス感染拡大対応でずっと家にいます。そこで久しぶりに自分の部屋の模様替えを始めたのですが、以前に苦労して解いた知恵の輪を見つけました。

 その知恵の輪は、見た目はシンプルで誰でも簡単に解けそうなのですが、とても難しいモノでした。どうやっても外せなかったのですが、突然ひらめき挑戦したところ、いとも簡単に解くことができました。我ながらすごい発想の転換であり、自分の発想力や頑張り(大袈裟ですが実感です)にかなり感心したものでした。

 しかし、今回はどうしても外せないのです。その時の発想の転換が何だったかも全く思い出せません。メモしておけばよかった!と今さら思っても後の祭りです。

 工場でも同様です。いつも作っている製品ならば工具や部品の配置も工夫してスムーズに生産ができるのに、3か月に1度の少量品の生産になった途端、設計図を見たり使う道具を考えながらと、まるで初めて出合う作業のようになってしまう工場が多いものです。

 これは「もう一度生産する」ことを前提に製造作業を見える化していないことが原因です。例え数年前に1度作ったことがあるだけという製品でも、同じ製品であれば前回の作業法を繰り返せば作れるはずです。ですから、1度目の生産の時に「ベストな方法」を、時間をかけてでも見つけ出して記録し、データ化しておけばよいのです。

 組み立て順に部品を並べる入れ物を作ったり、工程を写真で記録するほか、実物大で部品の位置を形跡表示したテーブルクロスを作るなどして次回の生産に生かしたいものです。少量品の生産にこそ、モノづくりの実力が現...

生産マネジメント

3.仕組みを改善する基本

◆ 製造作業の見える化

 私は2020年、新型コロナウィルス感染拡大対応でずっと家にいます。そこで久しぶりに自分の部屋の模様替えを始めたのですが、以前に苦労して解いた知恵の輪を見つけました。

 その知恵の輪は、見た目はシンプルで誰でも簡単に解けそうなのですが、とても難しいモノでした。どうやっても外せなかったのですが、突然ひらめき挑戦したところ、いとも簡単に解くことができました。我ながらすごい発想の転換であり、自分の発想力や頑張り(大袈裟ですが実感です)にかなり感心したものでした。

 しかし、今回はどうしても外せないのです。その時の発想の転換が何だったかも全く思い出せません。メモしておけばよかった!と今さら思っても後の祭りです。

 工場でも同様です。いつも作っている製品ならば工具や部品の配置も工夫してスムーズに生産ができるのに、3か月に1度の少量品の生産になった途端、設計図を見たり使う道具を考えながらと、まるで初めて出合う作業のようになってしまう工場が多いものです。

 これは「もう一度生産する」ことを前提に製造作業を見える化していないことが原因です。例え数年前に1度作ったことがあるだけという製品でも、同じ製品であれば前回の作業法を繰り返せば作れるはずです。ですから、1度目の生産の時に「ベストな方法」を、時間をかけてでも見つけ出して記録し、データ化しておけばよいのです。

 組み立て順に部品を並べる入れ物を作ったり、工程を写真で記録するほか、実物大で部品の位置を形跡表示したテーブルクロスを作るなどして次回の生産に生かしたいものです。少量品の生産にこそ、モノづくりの実力が現れるのです。

今回の言葉   

*************************
 多品種少量生産の肝は、製造作業の見える化にあり。
*************************

「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」

    日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

柿内 幸夫

現場で全員で『知のすり合わせ』を実行して経営改革

現場で全員で『知のすり合わせ』を実行して経営改革


「生産マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
新規開拓のどこを見ればよいか 中国工場の品質改善(その67)

 前回のその66に続いて解説します。 【第4章】中国新規取引先選定のポイント ◆ 工場の雰囲気  従業員の態度や時間に対する感覚などの工場の雰囲...

 前回のその66に続いて解説します。 【第4章】中国新規取引先選定のポイント ◆ 工場の雰囲気  従業員の態度や時間に対する感覚などの工場の雰囲...


SQHKライン戦略とは(3) 【快年童子の豆鉄砲】(その77)

       2.SQHKラインとは 前回の3)締め付けセットのSQHK化の説明に続けて、解説します。 ...

       2.SQHKラインとは 前回の3)締め付けセットのSQHK化の説明に続けて、解説します。 ...


習熟曲線効果からみるコストダウンの着眼点(その1)

  【習熟曲線効果からみるコストダウンの着眼点 連載記事】 1.習熟曲線効果は効果的なコストダウンツールか 2.習熟曲線効果とコス...

  【習熟曲線効果からみるコストダウンの着眼点 連載記事】 1.習熟曲線効果は効果的なコストダウンツールか 2.習熟曲線効果とコス...


「生産マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
チャンバー内のメンテナンスに、マグネット活用の可能性

   成膜装置のチャンバー内は、着膜により汚染が進み、異常放電や発塵の原因となります。そのため定期的に着膜をリセットする必要がありますが、密着性のより成...

   成膜装置のチャンバー内は、着膜により汚染が進み、異常放電や発塵の原因となります。そのため定期的に着膜をリセットする必要がありますが、密着性のより成...


金型メーカーCAM工程の業務診断事例(その2)

   前回のその1に続いて解説します。 1. 3D 加工の等高線と走査線加工で、加工条件を変えているか  ここでいう3D加工とは、CAMで...

   前回のその1に続いて解説します。 1. 3D 加工の等高線と走査線加工で、加工条件を変えているか  ここでいう3D加工とは、CAMで...


金型メーカーの診断事例:原価管理・会社全般

 筆者が金型メーカー向けに行っている企業診断の内容について解説します。この診断は金型メーカーで行われる作業工程の流れに合わせ、項目を分けて行っています...

 筆者が金型メーカー向けに行っている企業診断の内容について解説します。この診断は金型メーカーで行われる作業工程の流れに合わせ、項目を分けて行っています...