注文がない時の対処 儲かるメーカー改善の急所101項(その52)

更新日

投稿日

生産マネジメント

4、作業改善の基本

◆ 注文がない時の対処

 多くの工場では日々たくさんの製品が作られていますが、増産することより難しいのが、生産量が減った時の対応です。

 対応で最もやってはならないことは「手が空いてしまってはならない!」と考え、必要がないモノを作ってしまうことです。もしそのようなことを行ってしまうと、お金がモノに化けて不良在庫化するだけでなく、管理工数と廃棄費用のダブルパンチを食らうことになってしまいます。

 そんなことをすればキャッシュがあっという間に無くなってしまうことでしょう。生産現場にはこのような考え方は多くあります。手を空けてはいけない...というのは理解できる気持ちなのですが、間違いです。計算上の能率が上がっても、結果として会社に大ダメージを与えることになります。

 だからといって、生産量が少ないにもかかわらず、手が空かないようにしようと生産スピードを落としてゆっくりと作ることももちろん禁物です。一度落としたスピードは元に戻らず、景気が回復した時に競争力がなくなってしまったことに気付くことになります。

 注文がないところには生産はないと考えるべきです。ですから生産量を減らすということは注文が減ったということです。

 そういう時にするべきことは、手の空いた人で注文を取りに行くことと、次に注文があった時に今より良いモノを安く作れるように訓練することです。そう考えると、段取り替えの練習や多能工化の訓練、あるいは設備の改善などするべきことは山ほど出てくるはずです。

 2020年、新型コロナウィルス感染拡大の影響で売り上げを落としておられる企業は多いようです。どうぞ皆様で力を合わせてこの時期でしかで...

生産マネジメント

4、作業改善の基本

◆ 注文がない時の対処

 多くの工場では日々たくさんの製品が作られていますが、増産することより難しいのが、生産量が減った時の対応です。

 対応で最もやってはならないことは「手が空いてしまってはならない!」と考え、必要がないモノを作ってしまうことです。もしそのようなことを行ってしまうと、お金がモノに化けて不良在庫化するだけでなく、管理工数と廃棄費用のダブルパンチを食らうことになってしまいます。

 そんなことをすればキャッシュがあっという間に無くなってしまうことでしょう。生産現場にはこのような考え方は多くあります。手を空けてはいけない...というのは理解できる気持ちなのですが、間違いです。計算上の能率が上がっても、結果として会社に大ダメージを与えることになります。

 だからといって、生産量が少ないにもかかわらず、手が空かないようにしようと生産スピードを落としてゆっくりと作ることももちろん禁物です。一度落としたスピードは元に戻らず、景気が回復した時に競争力がなくなってしまったことに気付くことになります。

 注文がないところには生産はないと考えるべきです。ですから生産量を減らすということは注文が減ったということです。

 そういう時にするべきことは、手の空いた人で注文を取りに行くことと、次に注文があった時に今より良いモノを安く作れるように訓練することです。そう考えると、段取り替えの練習や多能工化の訓練、あるいは設備の改善などするべきことは山ほど出てくるはずです。

 2020年、新型コロナウィルス感染拡大の影響で売り上げを落としておられる企業は多いようです。どうぞ皆様で力を合わせてこの時期でしかできない将来に対する準備となる対応をお取りください。応援しております!

今回の言葉   

****************
 注文がないところに生産はない。
****************

「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」

    日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

柿内 幸夫

現場で全員で『知のすり合わせ』を実行して経営改革

現場で全員で『知のすり合わせ』を実行して経営改革


「生産マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
不良をさらけ出す勇気を持とう 品質を考える(その9)

    【目次】 ◆ 不良をさらけ出す勇気を持とう 1.品質を考える:発生した不良を見えるようにして、恥さ...

    【目次】 ◆ 不良をさらけ出す勇気を持とう 1.品質を考える:発生した不良を見えるようにして、恥さ...


中国工場の品質向上 事例 【連載記事紹介】

  ◆こうすれば失敗しない!中国工場の品質改善 日系企業が中国本土へ工場進出してから、30年余が経過しています。製造業でみると中国工場を...

  ◆こうすれば失敗しない!中国工場の品質改善 日系企業が中国本土へ工場進出してから、30年余が経過しています。製造業でみると中国工場を...


中国工場の実状を知る、部品・材料について 中国工場の品質改善(その27)

【第2章 中国工場の実状を知る】 【日本工場と中国工場の違い】  前回のその26に続いて解説します。 (3) 部品・材料  中国メーカーから調...

【第2章 中国工場の実状を知る】 【日本工場と中国工場の違い】  前回のその26に続いて解説します。 (3) 部品・材料  中国メーカーから調...


「生産マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
生産性向上は生産平準化でめざせ

 前回の『業務効率化による生産性革命の危険性』で解説した生産性を高めるにはどうすれば良いかですが、前回も書きましたようにこの「生産性」は、いかにたくさんの...

 前回の『業務効率化による生産性革命の危険性』で解説した生産性を高めるにはどうすれば良いかですが、前回も書きましたようにこの「生産性」は、いかにたくさんの...


ロボット制御に関連して

        今回は、6軸の複数台数、複数メーカーのロボットを使用している現場を想定します。    ロボット制御に関連して、複数台数のロボット...

        今回は、6軸の複数台数、複数メーカーのロボットを使用している現場を想定します。    ロボット制御に関連して、複数台数のロボット...


経営者には、現場は謎のベールで包まれている

  ◆ 現場は謎のベールで包まれている  今回は経営者、加工現場の部下を持つ管理者の方に読んでいただきたい内容でタイトルを「現場は謎のベ...

  ◆ 現場は謎のベールで包まれている  今回は経営者、加工現場の部下を持つ管理者の方に読んでいただきたい内容でタイトルを「現場は謎のベ...