儲かるメーカー改善の急所101項(その29) 活動を広めるコツ

生産マネジメント

3.仕組みを改善する基本

◆ 活動を広めるコツ

 モノづくりは目で見えるところが多いので、とても分かりやすいですね。しかし見えるところだけではありません。見えないところも実は多く、その見えないところのカイゼンはなかなか進まないのです。

 例えば私がカイゼンの中で最も重要なテーマとして挙げている「流れ」は見えるように思われるかもしれませんが、実はほとんど見えません。

 自分の仕事の中で材料に付加価値が付いていく流れは見えますが、実際には注文を取れた時からお客様の手に渡るところまでが流れですから、見えたとしてもごく一部となります。いくら何でもお客様までは無理…ということでも、工場内だけはすべてが見えるようにしてほしいと思います。いかがでしょうか。停滞の多さが見えればカイゼンが進み、リードタイム短縮と在庫削減が進みます。

 さて、見えにくいモノのもう一つは考えです。

 例えばトヨタ生産システムは世界に誇る日本製のカイゼン・経営手法といえますが、世界中に広まった背景にはトヨタ生産システム一つひとつの部分に具体的な呼び名があったことがあると思います。例えば手段としては「カンバン」や「アンドン」という名称があり、思想においては「ジャストインタイム」や「ニンベンの付いた自働化」というその一言で全体を理解できる言葉が付いています。

 私は指導先でいろいろな素晴らしいカイゼンや技術革新が起きると必ず「この仕事のやり方に名前を付けましょう!」と提案してネーミングを決めています。

 例えば設計を標準化して品種を減らす活動には「設計レス活動」といった感じです。毎回「標準化して営業に標準仕様の商品を売ってもらいリードタイムを短縮し在庫を減らすあの方法」などと話していては短時間で広めることは難しいと思います。

 皆さまの工場の中にはユニークな考えや行動が既にあると思います。もし見つけたら名前を付けることを考えてみてください。

今回の言葉   

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 活動にオリジナルの名前を付けよ。
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「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」
  日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫  

 


この記事の著者

柿内 幸夫

現場で全員で『知のすり合わせ』を実行して経営改革

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