設備と節約への考え方 儲かるメーカー改善の急所101項(その61)

更新日

投稿日

生産マネジメント

 

5、設備改善の基本

◆ 設備と節約への考え方

 経費削減で電気代を少しでも節約するために、照明を間引いたり、明かりが不要な時には消灯の号令を掛けている工場は多いと思います。誰もいない倉庫を明るく照らす必要はありませんから、この指示は筋が通っています。しかしこの消灯は言うのは簡単ですが、実行には結構な困難があります。

 もちろん電気でも水でも、ムダに使うことは許されません。しかしそれらの実行を、人間の意識に頼った節約やコストダウンで実現しようとすると、ある一定以上のレベルに達した際、必ず品質の劣化や事故が起きるようになります。

 よくあるのは消し忘れです。慌てていたり、そうでなくともうっかりして消し忘れることはよくあります。しかし何度も「消し忘れている!」と注意されていると、電気を消すことに意識が向き作業がおろそかになったり、電気が消されているかチェックばかりする人が出てきたりすることもあるのです。

 あるいは見通しの悪い倉庫では、まだ人が残っていることに気付かず電気を消してしまうことも起きるでしょう。残っていた人が突然暗くなって、慌てて事故を起こすこともあり得ます。

 

 そこで、今はセンサーも随分と安く買えるようになったことから、センサーを使った自動化ができれば、人の気配で自動点灯・消灯が可能となるほか、安全に効果を上げることができます。

 これからの時代、このような簡単な自動化は仕事の前提になります。多くの工場では既に当たり前に行われていますが、これから設置予定の工場においては、できるだけご自分でできることを探してやってみるようにして頂きたいと思います。大袈裟(おおげさ)に聞こえるとは思いますが、私はこのようなこ...

生産マネジメント

 

5、設備改善の基本

◆ 設備と節約への考え方

 経費削減で電気代を少しでも節約するために、照明を間引いたり、明かりが不要な時には消灯の号令を掛けている工場は多いと思います。誰もいない倉庫を明るく照らす必要はありませんから、この指示は筋が通っています。しかしこの消灯は言うのは簡単ですが、実行には結構な困難があります。

 もちろん電気でも水でも、ムダに使うことは許されません。しかしそれらの実行を、人間の意識に頼った節約やコストダウンで実現しようとすると、ある一定以上のレベルに達した際、必ず品質の劣化や事故が起きるようになります。

 よくあるのは消し忘れです。慌てていたり、そうでなくともうっかりして消し忘れることはよくあります。しかし何度も「消し忘れている!」と注意されていると、電気を消すことに意識が向き作業がおろそかになったり、電気が消されているかチェックばかりする人が出てきたりすることもあるのです。

 あるいは見通しの悪い倉庫では、まだ人が残っていることに気付かず電気を消してしまうことも起きるでしょう。残っていた人が突然暗くなって、慌てて事故を起こすこともあり得ます。

 

 そこで、今はセンサーも随分と安く買えるようになったことから、センサーを使った自動化ができれば、人の気配で自動点灯・消灯が可能となるほか、安全に効果を上げることができます。

 これからの時代、このような簡単な自動化は仕事の前提になります。多くの工場では既に当たり前に行われていますが、これから設置予定の工場においては、できるだけご自分でできることを探してやってみるようにして頂きたいと思います。大袈裟(おおげさ)に聞こえるとは思いますが、私はこのようなことが工場のIT化の第一歩につながると考えているからです。

今回の言葉   

******************
 電気は、消すより消えるようにしろ。
******************

「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」

 日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

柿内 幸夫

現場で全員で『知のすり合わせ』を実行して経営改革

現場で全員で『知のすり合わせ』を実行して経営改革


「生産マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
求められる人材と組織 儲かるメーカー改善の急所101項(その87)

  7、これからのモノづくり経営  前回の儲かるメーカー改善の急所101項(その86)QCDの意義と限界に続いて、解説します。 ◆ 求...

  7、これからのモノづくり経営  前回の儲かるメーカー改善の急所101項(その86)QCDの意義と限界に続いて、解説します。 ◆ 求...


中国工場の実状を知る、部品・材料について 中国工場の品質改善(その27)

【第2章 中国工場の実状を知る】 【日本工場と中国工場の違い】  前回のその26に続いて解説します。 (3) 部品・材料  中国メーカーから調...

【第2章 中国工場の実状を知る】 【日本工場と中国工場の違い】  前回のその26に続いて解説します。 (3) 部品・材料  中国メーカーから調...


作業標準書について(その3)

【目次】 1.作業標準書について 2.作業標準書の項目の記述内容 3.作業標準書の有効な使い方   作業標準書について、前回の...

【目次】 1.作業標準書について 2.作業標準書の項目の記述内容 3.作業標準書の有効な使い方   作業標準書について、前回の...


「生産マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
【ものづくりの現場から】多品種少量の生産管理(飛騨産業)(その1)

  【特集】ものづくりの現場から一覧へ戻る ものづくりを現場視点で理解する「シリーズ『ものづくりの現場から』」では、現場の課題や課題解消...

  【特集】ものづくりの現場から一覧へ戻る ものづくりを現場視点で理解する「シリーズ『ものづくりの現場から』」では、現場の課題や課題解消...


中国工場人材の動機付け 中国企業の壁(その54)

        中国工場で中国人をマネジメントする目的は、こちらの期待通りに働いてもらうこと、そして定着して...

        中国工場で中国人をマネジメントする目的は、こちらの期待通りに働いてもらうこと、そして定着して...


汎用機械とNC機械(前編) 伸びる金型メーカーの秘訣 (その8)

 今回、紹介する機械加工メーカーは、愛知県にあるK工業です。従業員は7名。主な事業は、産業機械設備の部品などのフライスや旋盤等、各種機械加工を行うことです...

 今回、紹介する機械加工メーカーは、愛知県にあるK工業です。従業員は7名。主な事業は、産業機械設備の部品などのフライスや旋盤等、各種機械加工を行うことです...