儲かるメーカー改善の急所101項(その9) 生産性の高め方

 

生産マネジメント

1.モノづくり〈基本の基本〉

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【急所9】繰り返し作業のポイント

 工場の仕事にはその間隔や量に違いはありますが、繰り返しの仕事が多いと思います。少品種大量生産の場合は同じモノを大きなロットサイズで繰り返し作ります。多品種少量生産であっても、段取り替えを繰り返しながら、ひと月に1回は同じモノを作るということがあります。もっと間隔があくのは、例えば毎年お歳暮やお中元がある食品会社のお仕事です。年に1回ですから相当に久しぶりのお仕事ですが、これだって繰り返しです。

 このように仕事の中に繰り返しはとても多いのですが、せっかく繰り返すと分かっているのに、以前に経験したその仕事のやり方が残っておらず、あたかも初めての仕事のようにモタモタと再開していることをしばしば見かけます。

 そのひとつの例が、位置合わせです。例えば狭い駐車場にバックで入る場合、もしそこに車止めが無かったらどうでしょう?よほどに車両間隔のある人でなければ、うしろの壁や車にぶつけないようにゆっくりと何度も確認しながら車を停めることになります。

 しかし、もしそこに車止めがあったら安心です。車止めに当たるまでゆっくり下がって行って、コツンとタイヤが当たるまで下がれば毎回同じ位置に正確に止めることができます。慎重にゆっくりと後ろを見ながら止めるやり方よりずっと正確に同じ位置に停まります。

 すなわち、同じことを繰り返す場合で位置合わせの場合は、合わせないで当てることができるようにすれば完璧に元の位置に合わせられるということになります。

 工場では頻繁に段取り替えが行われていますが、職人技で金型やパーツを正しい位置に「合わせている」ことが多いようです。車止めのようにちょうどいいところが即座にわかる「当てる」仕組みにすれば合わせる時間は不要になるので誰もが正確にできるようになり、段取り替えの時間が飛躍的に短縮されることになります。

 繰り返すことが分かっている仕事は、次回の生産時に瞬間で前回の状態に戻せるような工夫ができたらいいのです。

 私は食品業界のお歳暮・お中元の場合は、今回の仕事のレイアウトの写真、仕事配分の内容のメモ、起きた問題点とその解決法、そして途中で思いついたけど時間切れで実現できなかったカイゼンのメモ、など記した「思い出アルバム」を作って、次回の時に必ずみんなで見て、最初から前回の最後の頃の1番調子が上がった状態からロケットスタートできるようにお願いしています。

 今回の言葉

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合わせるな、当てろ。
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「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」
日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫 

 


この記事の著者

柿内 幸夫

現場で全員で『知のすり合わせ』を実行して経営改革

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