プロシューマー・アンケート法(4) 【快年童子の豆鉄砲】(その45)

更新日

投稿日

アイデア発想法

 

◆プロシューマー・アンケート法(4)

1.「プロシューマー・アンケート(PA)」の事例

1)はじめに

プロシューマー・アンケートの具体的なやり方をご紹介するために、従業員約500名のある自動車用メーター製造会社で実施した事例をご紹介します。これがプロシューマー・アンケートの最初ですので、この結果を踏まえて反省点や改善点などを挙げますので、参考にして頂ければと思います。

 

【この連載の前回:【快年童子の豆鉄砲】(その44)へのリンク】

2)アンケート用紙

各部門長あてに、表118-1のような内容の依頼書に、図118-1のようなアンケート用紙(実物はA4シートで、各ニーズの記入欄の高さは3倍位です。)を添付して、プロシューマー・アンケートを実施しました。

 

表118-1 依頼書に記載してある内容

アイデア発想法

 

アイデア発想法

図118-1 プロシューマー・アンケート用紙

 

3)実施結果

提案者は70名で「夢ニーズ96件」「期待ニーズ88件」「改善ニーズ56件」合計240件の提案がありました。特に、家族、知人、友人14名から、積極的な提案があったことは大変喜ばしいことで、「プロシューマー・アンケートに、ご提案頂き有難うございました。ご提案頂いた、“夢ニーズ”“期待ニーズ”を有効的に活用させていただきます。“我が社の100年企業を目指した”ビジネスに展開させていただきます。ご提案頂いた皆様によろしくお伝えください。」との社名を冠した部署名入り手紙と共に粗品を呈して感謝の意を伝えられました。

 

4)総括

企画側として、参加者を多くする工夫を重ねるとともに、従業員の方の関心も高くなり、アンケートの回数を増やした結果、最終的に約700の提案を手にされましたので、当初目標とした“「創造的発想のベース(A)」の内容”は手に入れることが出来たのではないかと思います。

 

そこで、図116-1にある“「創造的発想のベース(A)」の内容”を「創造性を生む発想の視点(B)」によって「カリスマの発想に勝るとも劣らないコンセプトの獲得」を目指すための第二ステップ「親和図法解析」について次弾からご...

アイデア発想法

 

◆プロシューマー・アンケート法(4)

1.「プロシューマー・アンケート(PA)」の事例

1)はじめに

プロシューマー・アンケートの具体的なやり方をご紹介するために、従業員約500名のある自動車用メーター製造会社で実施した事例をご紹介します。これがプロシューマー・アンケートの最初ですので、この結果を踏まえて反省点や改善点などを挙げますので、参考にして頂ければと思います。

 

【この連載の前回:【快年童子の豆鉄砲】(その44)へのリンク】

2)アンケート用紙

各部門長あてに、表118-1のような内容の依頼書に、図118-1のようなアンケート用紙(実物はA4シートで、各ニーズの記入欄の高さは3倍位です。)を添付して、プロシューマー・アンケートを実施しました。

 

表118-1 依頼書に記載してある内容

アイデア発想法

 

アイデア発想法

図118-1 プロシューマー・アンケート用紙

 

3)実施結果

提案者は70名で「夢ニーズ96件」「期待ニーズ88件」「改善ニーズ56件」合計240件の提案がありました。特に、家族、知人、友人14名から、積極的な提案があったことは大変喜ばしいことで、「プロシューマー・アンケートに、ご提案頂き有難うございました。ご提案頂いた、“夢ニーズ”“期待ニーズ”を有効的に活用させていただきます。“我が社の100年企業を目指した”ビジネスに展開させていただきます。ご提案頂いた皆様によろしくお伝えください。」との社名を冠した部署名入り手紙と共に粗品を呈して感謝の意を伝えられました。

 

4)総括

企画側として、参加者を多くする工夫を重ねるとともに、従業員の方の関心も高くなり、アンケートの回数を増やした結果、最終的に約700の提案を手にされましたので、当初目標とした“「創造的発想のベース(A)」の内容”は手に入れることが出来たのではないかと思います。

 

そこで、図116-1にある“「創造的発想のベース(A)」の内容”を「創造性を生む発想の視点(B)」によって「カリスマの発想に勝るとも劣らないコンセプトの獲得」を目指すための第二ステップ「親和図法解析」について次弾からご説明致します。

 

アイデア発想法

図116-1 カリスマの発想を手に入れる方法

 

◆【特集】 連載記事紹介連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!

【【ものづくりCOMの無料セルフアセスメントへのリンク】】

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

浅田 潔

100年企業を目指す中小企業のため独自に開発した高効率な理念経営体系を柱に経営者と伴走します。

100年企業を目指す中小企業のため独自に開発した高効率な理念経営体系を柱に経営者と伴走します。


「アイデア発想法一般」の他のキーワード解説記事

もっと見る
何を作ったら良いか分らない状態での新商品開発法とは(その3)

 前回のその2に続いて解説します。   3.新商品開発を進めるための方法(S2D)   (2)10年後の未来素案の作成 &n...

 前回のその2に続いて解説します。   3.新商品開発を進めるための方法(S2D)   (2)10年後の未来素案の作成 &n...


アイデア発想の基本とは

商品企画の現場でよく用いられる「アイデア発想」ですが、その現場でよく耳にするのは、次のような発言です。 「売れる商品」のアイデアを出しましょう。 「画...

商品企画の現場でよく用いられる「アイデア発想」ですが、その現場でよく耳にするのは、次のような発言です。 「売れる商品」のアイデアを出しましょう。 「画...


商品開発のための発想法とは【連載記事紹介】

  商品開発のための発想法が、無料でお読みいただけます!   ◆こんな方におすすめ!=商品開発のための発想法を知りたい!= ...

  商品開発のための発想法が、無料でお読みいただけます!   ◆こんな方におすすめ!=商品開発のための発想法を知りたい!= ...


「アイデア発想法一般」の活用事例

もっと見る
変わらぬ傘のイノベーション

   今回は梅雨の時期に必須な傘を例に、イノベーションが起こる可能性について、イノベーションが起きない商品にそれをどう起こすかを解説します。  傘の基...

   今回は梅雨の時期に必須な傘を例に、イノベーションが起こる可能性について、イノベーションが起きない商品にそれをどう起こすかを解説します。  傘の基...


化学分野でのアイデア発想事例(元素と発酵)

1.知人の科学者が話した「ある気体」の正体を見抜いて、化学元素を発見 フランスの化学者 アントワーヌ・ローラン・ド・ラヴォアジエ  1774年秋のこと...

1.知人の科学者が話した「ある気体」の正体を見抜いて、化学元素を発見 フランスの化学者 アントワーヌ・ローラン・ド・ラヴォアジエ  1774年秋のこと...


災い転じてアイデアとなす -苦しい時こそ発想のチャンス-

1.不況のさなかに大病をわずらい、病床で「店員の総がかり販売作戦」を思いついたパナソニックの創業者 松下幸之助  松下電器産業(現、パナソニック)の創立...

1.不況のさなかに大病をわずらい、病床で「店員の総がかり販売作戦」を思いついたパナソニックの創業者 松下幸之助  松下電器産業(現、パナソニック)の創立...