夢商品開発七つ道具とは(5) 【快年童子の豆鉄砲】(その41)

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◆夢商品開発七つ道具とは(5)

1.「夢商品開発七つ道具(略称:Y7)」とは

1)はじめに

前置きが大変長くなりましたが、ここから「夢商品開発七つ道具(Y7)」の具体的なご説明に入ります。Y7提唱の理念は、創造的魅力商品開発七つ道具(M7)開発の背景を含めて縷々ご説明した通りで、纏めますと「顧客の潜在ニーズと企業のシーズとをマッチングさせ、顧客に感動を与える魅力商品を高い確率で生み出す組織的道具立てを目指す手法群」と言うことになります。ただ、名前の“夢商品”に込めた思いはいささか異なりますので、そのあたりも含めて次項以降にてご説明いたしますのでよろしくお願いいたします。

【この連載の前回:【快年童子の豆鉄砲】(その40)へのリンク】

 

2)“夢商品”とは

“夢商品”のコンセプトは、上述した通り「顧客の潜在ニーズと企業のシーズとをマッチングさせ、顧客に感動を与える魅力商品」なのですが、この名前に込めた思いは、Y7が中小企業を対象にしているだけに、もっと身近で、従業員の夢に繋がるような商品をイメージしています。

 

したがって、その商品コンセプト構築に当たっては、身近な従業員および関係者の方々の思いを発信してもらい、それらを「言語データ解析七つ道具(L7)」で膨らませ、「そう、こういうものが欲しかったんだ!」と、発信者も驚くものを引き出す必要があるのですが、それを確率高く実現させようとするのが「夢商品開発七つ道具(Y7)」です。

 

3)「夢商品開発七つ道具(略称:Y7)」の再確認

Y7に含まれる7つの手法の名前を【快年童子の豆鉄砲】(その40)夢商品開発七つ道具とは(4)にある表113-1でご紹介していますが、ここで改めて各手法のコンセプトを付してY7を再確認しておきたいと思います。

 

表114-1 夢商品開発七つ道具

品種マネジメント

 

4)おわりに

Y7は、M7をベースにしているのですが、一番の違いは、中小企業を対象にしている点です。それが一番現れているのが、商品コンセプト構築の起点を、社員とその関係者の“夢”に置いている所です。そして、そのコンセプトの製品化に立ちはだかる壁を克服する手段をM7から採用することにより、“夢商品”、即ち、市場創造型商品の市場への投入を可能にし、100年企業を目指す中小企業の礎にしようというわけです。

 

次弾より、上...

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◆夢商品開発七つ道具とは(5)

1.「夢商品開発七つ道具(略称:Y7)」とは

1)はじめに

前置きが大変長くなりましたが、ここから「夢商品開発七つ道具(Y7)」の具体的なご説明に入ります。Y7提唱の理念は、創造的魅力商品開発七つ道具(M7)開発の背景を含めて縷々ご説明した通りで、纏めますと「顧客の潜在ニーズと企業のシーズとをマッチングさせ、顧客に感動を与える魅力商品を高い確率で生み出す組織的道具立てを目指す手法群」と言うことになります。ただ、名前の“夢商品”に込めた思いはいささか異なりますので、そのあたりも含めて次項以降にてご説明いたしますのでよろしくお願いいたします。

【この連載の前回:【快年童子の豆鉄砲】(その40)へのリンク】

 

2)“夢商品”とは

“夢商品”のコンセプトは、上述した通り「顧客の潜在ニーズと企業のシーズとをマッチングさせ、顧客に感動を与える魅力商品」なのですが、この名前に込めた思いは、Y7が中小企業を対象にしているだけに、もっと身近で、従業員の夢に繋がるような商品をイメージしています。

 

したがって、その商品コンセプト構築に当たっては、身近な従業員および関係者の方々の思いを発信してもらい、それらを「言語データ解析七つ道具(L7)」で膨らませ、「そう、こういうものが欲しかったんだ!」と、発信者も驚くものを引き出す必要があるのですが、それを確率高く実現させようとするのが「夢商品開発七つ道具(Y7)」です。

 

3)「夢商品開発七つ道具(略称:Y7)」の再確認

Y7に含まれる7つの手法の名前を【快年童子の豆鉄砲】(その40)夢商品開発七つ道具とは(4)にある表113-1でご紹介していますが、ここで改めて各手法のコンセプトを付してY7を再確認しておきたいと思います。

 

表114-1 夢商品開発七つ道具

品種マネジメント

 

4)おわりに

Y7は、M7をベースにしているのですが、一番の違いは、中小企業を対象にしている点です。それが一番現れているのが、商品コンセプト構築の起点を、社員とその関係者の“夢”に置いている所です。そして、そのコンセプトの製品化に立ちはだかる壁を克服する手段をM7から採用することにより、“夢商品”、即ち、市場創造型商品の市場への投入を可能にし、100年企業を目指す中小企業の礎にしようというわけです。

 

次弾より、上表の7つを順次ご説明しますが、それぞれのご理解のベースに上述の思いを置いて頂ければと思います。

 

次回に続きます。

 

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この記事の著者

浅田 潔

100年企業を目指す中小企業のため独自に開発した高効率な理念経営体系を柱に経営者と伴走します。

100年企業を目指す中小企業のため独自に開発した高効率な理念経営体系を柱に経営者と伴走します。


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