仕事とは、人生観の具現の手段 【快年童子の豆鉄砲】(その2)

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【この連載の前回:【快年童子の豆鉄砲】(その1)連載内容の全貌へのリンク】

1.はじめに

これから発信させて頂こうと考えている内容は、“仕事”を効率よく進めるための考え方、やり方に関わるもの、即ち“手段・手法”ですので、目的である“仕事”に対する筆者なりの捉え方をご理解頂くことが大切であると考えての発信です。

 

2.仕事とは、「人生観の具現の手段」である。

これは、入社式を一ヶ月後に控えて、突然私を襲った疑問「自分にとっての仕事とは?」に対して、考えあぐねた上で出した、筆者なりの結論です。

 

この結論は、学生の身で出したものでしたが、37年間の企業人生活での検証に耐え、変わる事がなかったのは、結論に至る過程が正しかったからではないかと思っています。

 

その過程というのは、最初に手にした「生きる為の糧を得る手段である」と言う一般的な結論に満足せず、「何の為に生きるのか?」と問い、その問いに対する結論「自己実現の為である。」でも終わらず、「自己とは何か?」との疑問が生じて話がややこしくなったのです。

 

と言うのは、不思議なことに「自己」が出て来て、初めて思いが自分以外の人に至り、その延長線上にある、家庭、社会、会社と、その思いが発展する中で、最初の結論にある“生きる”は、これらの事と深く関わっている事に気付き、“社会人としてこれから生きて行く上で、これらをどの様に捉えるべきなのか?”との問いが生じた時思い至ったのが“人生観”だったのです。

 

そして、「この“仕事とは?”との問いに対する答えは人生観と深く関わっており、その確立なくして結論はあり得ない。」と気付くと同時に、「その確立した人生観の最大の発揚の場こそ“仕事”であり、人生観の充実があって、初めて、仕事の充実に繋がるのではないか?」との思いに至ったのです。

 

これが、「仕事とは、人生観の具現の手段である。」との結論に至った経緯、過程です。

 

3.「仕事は、人生観の具現の手段である。」の現場検証結果

仕事に対して、このような結論を持って入社しましたので、会社生活の大きな柱として、「人生観の充実」があり、その延長線上で、上司、同僚、部下との、仕事上でのやり取りに於いて、「そういった人たちから示される方針、指示、主張、結論、進言、仕事振り、の背景にある、“その人の人生観”は?」との問いが、常に頭から離れず、その結果として、可成り早い時点で、次の様な事が解って来たのです。

 

即ち、仕事を通じて、その人の人生観が、可成り早い時点で、把握できる人は、老若男女、学歴・身分を問わず、職場で、“仕事の出来る人”として評価され、頼られている一方で、その人の人生観が把握出来たと思うと、別ものが顔を出し、何時まで経っても掴み切れない人は、その対極と言うことだったのです。

 

要するに、意識する、しない、好む、好まない、に関わらず、人は、仕事を通じて、より明確に、持てる人生観を発揚するものであり、人生観を意識して接し、自分の人生観を意識して磨くべきであると言うのが、現役時代37年間の検証結果です。

 

4.おわりに

以上ご説...

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【この連載の前回:【快年童子の豆鉄砲】(その1)連載内容の全貌へのリンク】

1.はじめに

これから発信させて頂こうと考えている内容は、“仕事”を効率よく進めるための考え方、やり方に関わるもの、即ち“手段・手法”ですので、目的である“仕事”に対する筆者なりの捉え方をご理解頂くことが大切であると考えての発信です。

 

2.仕事とは、「人生観の具現の手段」である。

これは、入社式を一ヶ月後に控えて、突然私を襲った疑問「自分にとっての仕事とは?」に対して、考えあぐねた上で出した、筆者なりの結論です。

 

この結論は、学生の身で出したものでしたが、37年間の企業人生活での検証に耐え、変わる事がなかったのは、結論に至る過程が正しかったからではないかと思っています。

 

その過程というのは、最初に手にした「生きる為の糧を得る手段である」と言う一般的な結論に満足せず、「何の為に生きるのか?」と問い、その問いに対する結論「自己実現の為である。」でも終わらず、「自己とは何か?」との疑問が生じて話がややこしくなったのです。

 

と言うのは、不思議なことに「自己」が出て来て、初めて思いが自分以外の人に至り、その延長線上にある、家庭、社会、会社と、その思いが発展する中で、最初の結論にある“生きる”は、これらの事と深く関わっている事に気付き、“社会人としてこれから生きて行く上で、これらをどの様に捉えるべきなのか?”との問いが生じた時思い至ったのが“人生観”だったのです。

 

そして、「この“仕事とは?”との問いに対する答えは人生観と深く関わっており、その確立なくして結論はあり得ない。」と気付くと同時に、「その確立した人生観の最大の発揚の場こそ“仕事”であり、人生観の充実があって、初めて、仕事の充実に繋がるのではないか?」との思いに至ったのです。

 

これが、「仕事とは、人生観の具現の手段である。」との結論に至った経緯、過程です。

 

3.「仕事は、人生観の具現の手段である。」の現場検証結果

仕事に対して、このような結論を持って入社しましたので、会社生活の大きな柱として、「人生観の充実」があり、その延長線上で、上司、同僚、部下との、仕事上でのやり取りに於いて、「そういった人たちから示される方針、指示、主張、結論、進言、仕事振り、の背景にある、“その人の人生観”は?」との問いが、常に頭から離れず、その結果として、可成り早い時点で、次の様な事が解って来たのです。

 

即ち、仕事を通じて、その人の人生観が、可成り早い時点で、把握できる人は、老若男女、学歴・身分を問わず、職場で、“仕事の出来る人”として評価され、頼られている一方で、その人の人生観が把握出来たと思うと、別ものが顔を出し、何時まで経っても掴み切れない人は、その対極と言うことだったのです。

 

要するに、意識する、しない、好む、好まない、に関わらず、人は、仕事を通じて、より明確に、持てる人生観を発揚するものであり、人生観を意識して接し、自分の人生観を意識して磨くべきであると言うのが、現役時代37年間の検証結果です。

 

4.おわりに

以上ご説明した内容は、仕事をどう捉えるかと言う観点からの“仕事とは?”でしたが、“職業”としてどう捉えるかと言う面も大切だと思いますので、その点に関しては次弾でご説明させて頂きたいと思います。

 

次回に続きます。

 

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この記事の著者

浅田 潔

100年企業を目指す中小企業のため独自に開発した高効率な理念経営体系を柱に経営者と伴走します。

100年企業を目指す中小企業のため独自に開発した高効率な理念経営体系を柱に経営者と伴走します。


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