光学技術発見の事例

1.たまたま二枚のレンズを使って遠くを見て、筒眼鏡を発明したオランダのレンズ研磨工ハンス・リッペルスハイ

 17世紀の初め、オランダは眼鏡の生産地でした。レンズ研磨士のハンス・リッペルスハイは、磨き具合を調べるためにレンズを目先にかざして、遠くの教会の塔を見ていました。

 ふと思いついて別のレンズをもう一方の手で前方にかざしてみたところ、なんとそれまで小さく逆さに見えていた教会の塔が、すぐそばにあるかのように大きく、しかも逆さでない状態で見えるではないですか!二枚のレンズを離して使うと、こんなにも大きく見えることに驚いたのでした。

 1608年リッペルスハイは、筒の両端に凸レンズをはめ込んだ筒眼鏡の特許を申請しました。世界初の筒眼鏡が誕生したのです。

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2.二つのレンズを組み合わせたら、遠くがきわめて近く見えたという噂を聞いて、望遠鏡を考案したイタリアの物理学者ガリレオ・ガリレイ

光学技術のアイデア発想
 イタリアの物理学者で天文学者でもあるガリレオは、かねてから16世紀のコペルニクスの地動説を意識していました。とある日、オランダのリッペルスハイが、二つのレンズを組み合わせると遠くの物でも近くに見えるといっているという噂を聞いたのでした。

 そこで自ら工夫試行をし、1609年に凹凸レンズを使用した望遠鏡をつくり上げました。彼はこれを天体観測に応用して、月の表面がアバタであるとか、木星には衛星があることなどを観察することが可能になり、地動説を確認したのです。

出典:「ひらめきの法則」 髙橋誠著(日経ビジネス人文庫)


この記事の著者

髙橋 誠

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