金属材料基礎講座(その7) 双晶変形

 

◆ 双晶変形

 金属材料塑性変形にはすべり運動の他に双晶による塑性変形があります。

 双晶はすべり系の少ない稠密六方格子や衝撃的な荷重などで起こりやすいようです。ここでは、双晶による原子の移動を図1に模式的に示します。双晶変形が起きると結晶格子が鏡面のように対照的に変形をします。

金属材料

図1. 双晶変形

 すべりにもすべり面やすべり方向があるように双晶にも双晶面や双晶方向があります。

 双晶には加工や変形によってできる双晶と、焼なました材料に現れる焼なまし双晶があります。焼なまし双晶の模式図を図2に示します。図2の青い細長い組織が焼なまし双晶です。焼なまし双晶は銅合金によく見られる組織です。

 
 

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金属材料

図2. 焼きなまし双晶

 次回に続きます。


この記事の著者

福﨑 昌宏

金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。

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