腐食形態 金属材料基礎講座(その63)

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金属

 

◆ 腐食形態の分類

 腐食は水や温度などの環境と腐食の形態などによって、いくつかの分類に分けることができます。腐食形態の分類例を図1に示します。

金属

図1.腐食形態の分類例

 

 主に水が関係する湿食と、水が関与しない高温などで発生する乾食に分けられます。

 一般的に腐食というと、湿食を表すことがほとんどです。湿食は水と金属表面で起こる電子やイオンなどのやりとりが行われる電気化学的反応です。腐食反応に関係する要因として、金属側は金属表面の汚れや不純物、酸化膜の状態などがあります。水側で関係するのは溶存酸素量やpH、塩化物イオンの濃度などがあります。

 湿食は金属が全体的に均一に腐食される全面腐食と、金属材料の一部だけが腐食される局部腐食に分けることができます。

 局部腐食は様々な種類があり、発生する場所の予想が難しいため問題になりやすいのです。乾食は水が関与しない高温などで発生するため、金属表面で直接酸素と反応して金属酸化物を生成します。ま...

金属

 

◆ 腐食形態の分類

 腐食は水や温度などの環境と腐食の形態などによって、いくつかの分類に分けることができます。腐食形態の分類例を図1に示します。

金属

図1.腐食形態の分類例

 

 主に水が関係する湿食と、水が関与しない高温などで発生する乾食に分けられます。

 一般的に腐食というと、湿食を表すことがほとんどです。湿食は水と金属表面で起こる電子やイオンなどのやりとりが行われる電気化学的反応です。腐食反応に関係する要因として、金属側は金属表面の汚れや不純物、酸化膜の状態などがあります。水側で関係するのは溶存酸素量やpH、塩化物イオンの濃度などがあります。

 湿食は金属が全体的に均一に腐食される全面腐食と、金属材料の一部だけが腐食される局部腐食に分けることができます。

 局部腐食は様々な種類があり、発生する場所の予想が難しいため問題になりやすいのです。乾食は水が関与しない高温などで発生するため、金属表面で直接酸素と反応して金属酸化物を生成します。または反応性の気体と反応することもあります。これらは例えばプラントなどで発生するなど環境が限られるため、目にする機会は少ないようです。

 

 次回に続きます。

◆【関連解説:金属・無機材料技術】

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この記事の著者

福﨑 昌宏

金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。

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