エロージョン・コロージョンとは:金属材料基礎講座(その73)

更新日

投稿日

 

エロージョン・コロージョンとは:金属材料基礎講座

 

▼さらに深く学ぶなら!
「腐食」に関するセミナーはこちら!
※本記事を執筆した専門家「福崎昌宏」が提供するセミナー一覧はこちら!

 

◆ エロージョン・コロージョン:銅の腐食

 配管などで水の流れがある時、流体によって物理的に配管が摩耗されることをエロージョンといいます。そしてエロージョンによって摩耗した場所が同時に腐食されることをエロージョン・コロージョンと呼びます。

 流体は砂や泥を含んでいるとエロージョンが起こりや...

 

エロージョン・コロージョンとは:金属材料基礎講座

 

▼さらに深く学ぶなら!
「腐食」に関するセミナーはこちら!
※本記事を執筆した専門家「福崎昌宏」が提供するセミナー一覧はこちら!

 

◆ エロージョン・コロージョン:銅の腐食

 配管などで水の流れがある時、流体によって物理的に配管が摩耗されることをエロージョンといいます。そしてエロージョンによって摩耗した場所が同時に腐食されることをエロージョン・コロージョンと呼びます。

 流体は砂や泥を含んでいるとエロージョンが起こりやすくなりますが、これらを含まない水でもエロージョンが起こる可能性はあります。エロージョンによって金属表面の保護皮膜が破壊され金属表面が露出して腐食(コロージョン)が起こります。エロージョン・コロージョンの模式図を図1に示します。

金属

図1. エロージョン・コロージョンの模式図

 

 エロージョン・コロージョンは銅や銅合金に起きやすい腐食です。通常、銅の表面には酸化保護皮膜がありますが、これがエロージョンによって破壊され銅が腐食されます。

 エロージョンは流速が速くなるほど保護皮膜を摩耗する力が強くなり、溶存酸素も供給されやすくなるので大きなエロージョンとなります。流速としては1.2m/s以下が望ましいといわれます。

 エロージョン・コロージョンが起こりやすい場所として、配管のエルボなどの曲り部があります。配管の曲り部は乱流が起こりやすい場所でもあり、気泡などもエロージョンを起こしやすくします。

 

次回に続きます。

◆【関連解説:金属・無機材料技術】

▼さらに深く学ぶなら!
「腐食」に関するセミナーはこちら!
※本記事を執筆した専門家「福崎昌宏」が提供するセミナー一覧はこちら!

   続きを読むには・・・


この記事の著者

福﨑 昌宏

金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。

金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。


「金属・無機材料技術」の他のキーワード解説記事

もっと見る
三元系状態図の表示方法:金属材料基礎講座(その175) わかりやすく解説

  ◆ 三元系状態図の表示方法 金属材料の多くはオーステナイト系ステンレス鋼(Fe-Cr-Ni)のように3種類以上の合金から成り立つこと...

  ◆ 三元系状態図の表示方法 金属材料の多くはオーステナイト系ステンレス鋼(Fe-Cr-Ni)のように3種類以上の合金から成り立つこと...


電子銃:金属材料基礎講座(その120)各種電子銃の模式図

  ◆ 電子銃 SEMのフィラメントは電子銃とも呼ばれ、電子銃から電子が放出されます。電子銃の種類は熱電子銃や電界放出型(Field E...

  ◆ 電子銃 SEMのフィラメントは電子銃とも呼ばれ、電子銃から電子が放出されます。電子銃の種類は熱電子銃や電界放出型(Field E...


腐食とは?腐食の概要と錆との関係を解説

  腐食とは、金属の破損・不具合の原因の1つです。腐食は大気中の酸素や水分、また各種化学物質などによって電気化学的に発生し、金属の薄肉化や...

  腐食とは、金属の破損・不具合の原因の1つです。腐食は大気中の酸素や水分、また各種化学物質などによって電気化学的に発生し、金属の薄肉化や...


「金属・無機材料技術」の活用事例

もっと見る
ゾルゲル法による反射防止コートの開発と生産

 15年前に勤務していた自動車用部品の製造会社で、ゾルゲル法による反射防止コートを樹脂基板上に製造する業務の設計責任者をしていました。ゾルゲル法というのは...

 15年前に勤務していた自動車用部品の製造会社で、ゾルゲル法による反射防止コートを樹脂基板上に製造する業務の設計責任者をしていました。ゾルゲル法というのは...


金代替めっき接点の開発事例 (コネクター用貴金属めっき)

 私は約20年前に自動車用コネクターメーカーで、接点材料の研究開発を担当していました。当時の接点は錫めっきが主流でした。一方、ECU(エンジンコントロール...

 私は約20年前に自動車用コネクターメーカーで、接点材料の研究開発を担当していました。当時の接点は錫めっきが主流でした。一方、ECU(エンジンコントロール...