内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その15)

投稿日

技術文書

 

「6つのルールと18の書き方」に関し、「6つのルール」および「18の書き方」の概要について解説しています。「6つのルールと18の書き方」を以下に示します。「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その14)」の続きです。前回は、文の羅列で書いた内容を、「書き方6:かたまりに分けて書く」を使って書きました。今回は、これと異なる書き方で書いた場合の解説です。

【この連載の前回:内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その14)へのリンク】 

 

人財教育

 

1.パターンⅡ :ルール3(分けて書く)・「書き方8:表で書く」

パターンⅡ注)は、文の羅列で書いた内容を、「ルール3(分けて書く)・『書き方8:表で書く』」を使って書きました。結果を以下に示します。注):「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その14)」で書いた書き方(書き方6:かたまりに分けて書く)をパターンⅠとします。

人財教育

 

書き方8を使って表で書く場合、表の内容を一層明確に伝える方法として「書き方10:強調して書く」を使い重要な内容を強調して書きました。以下が強調して書いた内容です。

 

① 表のタイトル(「表 車の種類・定義・特長」)と表の項目(車の種類・定義・特長)を強調して書く。

*フォントをゴシック体にする。

 

② 定義および特長での重要な内容を強調して書く。

*アンダーラインを付ける。

 

2.パターンⅢ:ルール3(分けて書く)・「書き方8:表で書く」+ルール4(視覚的に書く)・「書き方9:写真や図を入れて書く」

パターンⅢは、「ルール3(分けて書く)・『書き方8:表で書く』」と「ルール4(視覚的に書く)・『書き方9:写真や図を入れて書く』」を組み合わせて書きました。結果を以下に示します。また、書き方8を使って表で書く場合、パターンⅡと同様に「書き方10:強調して書く」を使って重要な内容を強調して書きました。 

 

人財教育

 

3.まとめ

「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その14)」と「同(その15)」で、文の羅列で書いた内容を以下の3パターンで書きました。

  • ①パターンⅠ:「書き方6:かたまりに分けて書く」+「書き方10:強調して書く」
  • ②パターンⅡ:「書き方8:表で書く」+「書き方10:強調して書く」
  • ③パターンⅢ:「書き方8:表で書く」+「書き方9:写真や図を入れて書く」+「書き方10:強調して書く」


文の羅列で書いた内容をこれらの3パターンの書き方で書くことで内容が明確に伝わります。文の羅列で書いた内容を内容が明確に伝わるように書く場合、内容に...

技術文書

 

「6つのルールと18の書き方」に関し、「6つのルール」および「18の書き方」の概要について解説しています。「6つのルールと18の書き方」を以下に示します。「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その14)」の続きです。前回は、文の羅列で書いた内容を、「書き方6:かたまりに分けて書く」を使って書きました。今回は、これと異なる書き方で書いた場合の解説です。

【この連載の前回:内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その14)へのリンク】 

 

人財教育

 

1.パターンⅡ :ルール3(分けて書く)・「書き方8:表で書く」

パターンⅡ注)は、文の羅列で書いた内容を、「ルール3(分けて書く)・『書き方8:表で書く』」を使って書きました。結果を以下に示します。注):「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その14)」で書いた書き方(書き方6:かたまりに分けて書く)をパターンⅠとします。

人財教育

 

書き方8を使って表で書く場合、表の内容を一層明確に伝える方法として「書き方10:強調して書く」を使い重要な内容を強調して書きました。以下が強調して書いた内容です。

 

① 表のタイトル(「表 車の種類・定義・特長」)と表の項目(車の種類・定義・特長)を強調して書く。

*フォントをゴシック体にする。

 

② 定義および特長での重要な内容を強調して書く。

*アンダーラインを付ける。

 

2.パターンⅢ:ルール3(分けて書く)・「書き方8:表で書く」+ルール4(視覚的に書く)・「書き方9:写真や図を入れて書く」

パターンⅢは、「ルール3(分けて書く)・『書き方8:表で書く』」と「ルール4(視覚的に書く)・『書き方9:写真や図を入れて書く』」を組み合わせて書きました。結果を以下に示します。また、書き方8を使って表で書く場合、パターンⅡと同様に「書き方10:強調して書く」を使って重要な内容を強調して書きました。 

 

人財教育

 

3.まとめ

「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その14)」と「同(その15)」で、文の羅列で書いた内容を以下の3パターンで書きました。

  • ①パターンⅠ:「書き方6:かたまりに分けて書く」+「書き方10:強調して書く」
  • ②パターンⅡ:「書き方8:表で書く」+「書き方10:強調して書く」
  • ③パターンⅢ:「書き方8:表で書く」+「書き方9:写真や図を入れて書く」+「書き方10:強調して書く」


文の羅列で書いた内容をこれらの3パターンの書き方で書くことで内容が明確に伝わります。文の羅列で書いた内容を内容が明確に伝わるように書く場合、内容によっては、「書き方7:箇条書きで書く」を使って書くこともできます。内容が明確に伝わる技術文書を書く場合には、伝える内容に基づき、「6つのルールと18の書き方」の中から書き方を選んで技術文書を書きます。

 

次回に続きます。

【参考文献】

森谷仁著、「マンガでわかる技術文書の書き方」、オーム社、令和4年3月25日

 

関連解説記事「相手の立場に立って考える」こと 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

森谷 仁

「君の書く文書は、わかりにくい」と言われる技術者から、「君の書く文書は、わかりやすい」と言われる技術者へのステップアップ!

「君の書く文書は、わかりにくい」と言われる技術者から、「君の書く文書は、わかりやすい」と言われる技術者へのステップアップ!


「人財教育・育成」の他のキーワード解説記事

もっと見る
物流技術スタッフを育成する 物流人財育成(その4)

  【物流人財育成 連載目次】 1.物流マンへの期待値 2.物流IEを育成する 3.物流技術スタッフを育成する 4.物流現場管理を...

  【物流人財育成 連載目次】 1.物流マンへの期待値 2.物流IEを育成する 3.物流技術スタッフを育成する 4.物流現場管理を...


わかりやすい答案を書く(技術士第二次試験対策を例に)

 例年、夏に実施される、技術士第二次試験の記述式試験で書く答案の書き方を例にわかりやすい答案を書くにはどうしたらいいのかを解説します。   ...

 例年、夏に実施される、技術士第二次試験の記述式試験で書く答案の書き方を例にわかりやすい答案を書くにはどうしたらいいのかを解説します。   ...


“施策”と“方策”の違いを考える

   前回の記事では、技術士第二次試験での問題(技術的体験論文)に関する内容を書きました。今回も、技術士第二次試験での問題に関する内容を書きます。  ...

   前回の記事では、技術士第二次試験での問題(技術的体験論文)に関する内容を書きました。今回も、技術士第二次試験での問題に関する内容を書きます。  ...


「人財教育・育成」の活用事例

もっと見る
人財教育・人材育成、負け試合、失敗とわかっても投げやりにならずに取り組むこと

【目次】 ▼さらに深く学ぶなら!「行動科学」に関するセミナーはこちら! ▼さらに幅広く学ぶなら!「分野別のカリキュラム」に関するオ...

【目次】 ▼さらに深く学ぶなら!「行動科学」に関するセミナーはこちら! ▼さらに幅広く学ぶなら!「分野別のカリキュラム」に関するオ...


製造業の価格交渉とは (タフネゴシエーターの名言)(その1)

        常々、私が思っていることですが、どんなに高く苦労してモノにした技術であっても、それを高く売る...

        常々、私が思っていることですが、どんなに高く苦労してモノにした技術であっても、それを高く売る...


【SDGs取り組み事例】インクルージョンされた職場環境において、新しい価値を生み出し続ける ソニー・太陽株式会社(大分県速見郡日出町)

1978年の設立以降、高品質なものづくりと障がい者雇用を続け、全社員のうち、障がいのある社員が約6割を占め、障がいの有無に関係なく誰もが生き生きと働く...

1978年の設立以降、高品質なものづくりと障がい者雇用を続け、全社員のうち、障がいのある社員が約6割を占め、障がいの有無に関係なく誰もが生き生きと働く...