流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その69)

投稿日

jit

 

【実践編 第4章目次】

第4章 標準作業で作業のムダを取る

1. 標準作業で作業のスタンダードを設定する
2. 動作分析で作業のムダを取る←今回の記事
3. 自働化と人離しで作業者の負担を減らす
4. 生産を守る保全・安全の取り組みを進める
5. 「目で見る管理」で現状をオモテ化する

 

【この連載の前回:流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その68)へのリンク】

2. 動作分析で作業のムダを取る

動作分析と動作経済の原則を応用してムダな動きを取り、効率のよい作業動作を考える。

 

前回の(2)に引き続き解説します。

(3)動作経済の原則によって動作を改革する

「身体使用の原則」「作業配置の原則」「機械・器具設計の原則」の3種類からなる「動作経済の原則」により、動作を改革する方法があります。

 

【動作のムダを取る「身体使用の原則」】

作業のなかで行なわれる一連の動作が、治工具やモノの配置の「影」として生じるならば、その置き場が作業者から遠ければ「影」は大きくなり、近ければ小さくなります。また、置き位置が曲がっていたり、置き場が反対側にあれば、不自然な動きとなり、作業者にムリや負担がかかることになります。

 

身体使用の原則は、これらを配慮し、作業者が楽にリズミカルに作業を行なうためのものです。

 

  • 両手は同時開始、同時終了
  • 両手動作は反対、対称
  • 身体の動作は最小に
  • 安定した姿勢で作業
  • 円滑な連続動作
  • モノの力(慣性)を利用する
  • 注意力が少なくてすむ動作
  • 動作に自然なリズムをつくる

 

【作業をしやすくする「作業配置の原則」】

ワークや治工具の置き場や機械の操作位置、ワークの取り付けや取り外しの位置などにより、作業者の動作は決まってしまいます。そのため、それらの環境を整え、作業者にムリのない置き場や置き方に変えることにより、動作を変えることができます。

 

  • 材料、治工具の3定を実施
  • 材料、治工具を手許化する
  • 材料、治工具は取りやすく
  • モノの移動は水平移動
  • モノの移動は重力利用
  • 動作のしやすい作業レベル(高さ)
  • 作業に適した照明

 

【作業能率を向上させる「機械・器具設計の原則」】

使用する機械や治工具の形や置き場、操作位置などにより、作業の能率は大きく左右されるので、設備などの設計も重要な課題となります。

 

  • 治工具でワークや器具を保持
  • 使いやすい専用工具
  • 2つの治工具をひとつ...

jit

 

【実践編 第4章目次】

第4章 標準作業で作業のムダを取る

1. 標準作業で作業のスタンダードを設定する
2. 動作分析で作業のムダを取る←今回の記事
3. 自働化と人離しで作業者の負担を減らす
4. 生産を守る保全・安全の取り組みを進める
5. 「目で見る管理」で現状をオモテ化する

 

【この連載の前回:流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その68)へのリンク】

2. 動作分析で作業のムダを取る

動作分析と動作経済の原則を応用してムダな動きを取り、効率のよい作業動作を考える。

 

前回の(2)に引き続き解説します。

(3)動作経済の原則によって動作を改革する

「身体使用の原則」「作業配置の原則」「機械・器具設計の原則」の3種類からなる「動作経済の原則」により、動作を改革する方法があります。

 

【動作のムダを取る「身体使用の原則」】

作業のなかで行なわれる一連の動作が、治工具やモノの配置の「影」として生じるならば、その置き場が作業者から遠ければ「影」は大きくなり、近ければ小さくなります。また、置き位置が曲がっていたり、置き場が反対側にあれば、不自然な動きとなり、作業者にムリや負担がかかることになります。

 

身体使用の原則は、これらを配慮し、作業者が楽にリズミカルに作業を行なうためのものです。

 

  • 両手は同時開始、同時終了
  • 両手動作は反対、対称
  • 身体の動作は最小に
  • 安定した姿勢で作業
  • 円滑な連続動作
  • モノの力(慣性)を利用する
  • 注意力が少なくてすむ動作
  • 動作に自然なリズムをつくる

 

【作業をしやすくする「作業配置の原則」】

ワークや治工具の置き場や機械の操作位置、ワークの取り付けや取り外しの位置などにより、作業者の動作は決まってしまいます。そのため、それらの環境を整え、作業者にムリのない置き場や置き方に変えることにより、動作を変えることができます。

 

  • 材料、治工具の3定を実施
  • 材料、治工具を手許化する
  • 材料、治工具は取りやすく
  • モノの移動は水平移動
  • モノの移動は重力利用
  • 動作のしやすい作業レベル(高さ)
  • 作業に適した照明

 

【作業能率を向上させる「機械・器具設計の原則」】

使用する機械や治工具の形や置き場、操作位置などにより、作業の能率は大きく左右されるので、設備などの設計も重要な課題となります。

 

  • 治工具でワークや器具を保持
  • 使いやすい専用工具
  • 2つの治工具をひとつに
  • 治工具は使いやすく、疲れにくく
  • 機械の安定姿勢と操作手順の流れ化
  • 作業手順に合った操作位置

 

次回に続きます。

【出典】古谷誠 著 『会社を強くする ジャスト・イン・タイム生産の実行手順』中経出版発行(筆者のご承諾により連載)

 

◆【特集】 連載記事紹介連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

古谷 誠

「5S・3定」で改革・改善の基礎をつくり!JIT思想でムダを徹底して取り!心を生かしたモノづくりを目指す!

「5S・3定」で改革・改善の基礎をつくり!JIT思想でムダを徹底して取り!心を生かしたモノづくりを目指す!


「トヨタ生産方式」の他のキーワード解説記事

もっと見る
:リードタイムの短縮は、全体を見ることから JIT(その1)

【JIT(ジャストインタイム)連載目次】 1. リードタイムの短縮は、全体を見ることから 2. コストダウンはリードタイム短縮で 3. バッ...

【JIT(ジャストインタイム)連載目次】 1. リードタイムの短縮は、全体を見ることから 2. コストダウンはリードタイム短縮で 3. バッ...


自働化と人離し 流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その74)

  【実践編 第4章目次】 第4章 標準作業で作業のムダを取る 1. 標準作業で作業のスタンダードを設定する2. 動作分析で作業のムダ...

  【実践編 第4章目次】 第4章 標準作業で作業のムダを取る 1. 標準作業で作業のスタンダードを設定する2. 動作分析で作業のムダ...


概要 ジャスト・イン・タイム生産(その2)

  【目次】 第1章 概要を理解しておこう (1) 変化の時代に対応する  いま、なぜジャスト・イン・タイムなのか   中小企業...

  【目次】 第1章 概要を理解しておこう (1) 変化の時代に対応する  いま、なぜジャスト・イン・タイムなのか   中小企業...


「トヨタ生産方式」の活用事例

もっと見る
見込み生産と受注組立(MTSとBTO)の対比

 今回は代表的な生産方式である見込み生産(MTS:メイク・ツー・ストック)と受注組立(BTO:ビルド・ツー・オーダー)の両者を、乗り物に喩えて比較してみよ...

 今回は代表的な生産方式である見込み生産(MTS:メイク・ツー・ストック)と受注組立(BTO:ビルド・ツー・オーダー)の両者を、乗り物に喩えて比較してみよ...


トヨタ生産方式の応用 事例

1.ドイツ系電器メーカー  トヨタ生産方式が有名になり出した頃、筆者はシンガポールで技術協力の専門家として多くの会社の指導に当っていました。当時は多くの...

1.ドイツ系電器メーカー  トヨタ生産方式が有名になり出した頃、筆者はシンガポールで技術協力の専門家として多くの会社の指導に当っていました。当時は多くの...


回転ずしに見るサプライチェーン

 寿司職人がにぎるカウンター方式のにぎり寿司は、需要予測によってあらかじめ用意されたシャリとネタをバッファ(在庫)として持ち、実需(オーダー)によってネタ...

 寿司職人がにぎるカウンター方式のにぎり寿司は、需要予測によってあらかじめ用意されたシャリとネタをバッファ(在庫)として持ち、実需(オーダー)によってネタ...