目で見る管理 流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その82)

更新日

投稿日

生産マネジメント

 

【実践編 第4章目次】

第4章 標準作業で作業のムダを取る

1. 標準作業で作業のスタンダードを設定する
2. 動作分析で作業のムダを取る
3. 自働化と人離しで作業者の負担を減らす
4. 生産を守る保全・安全の取り組みを進める
5. 「目で見る管理」で現状をオモテ化する←今回の記事

 

【この連載の前回:流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その81)へのリンク】

◆【特集】 連載記事紹介:連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!
 

5. 「目で見る管理」で現状をオモテ化する

問題解決のためには、オモテ化が前提。問題が目に見える職場をつくる。

 

前回の流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その81)目で見る管理に続けて解説します。

(3)作業の「目で見る管理」

①アンドン

現場のリーダーである班長や係長は、作業者や機械が正常に稼働しているかを常に把握しなければなりません。職場で発生した異常を、班長や係長にただちに知らせるための表示灯をアンドンといいます。

 

②かんばん

作業指示をしたり、部材・仕掛り品・製品などの管理のために、それぞれのモノに付ける表示板。引っ張り生産を維持し、JIT生産を運用するための道具として使います。部材を引き取るための「引き取りかんばん」と、作業指示としての「仕掛けかんばん」があります。

 

③標...

生産マネジメント

 

【実践編 第4章目次】

第4章 標準作業で作業のムダを取る

1. 標準作業で作業のスタンダードを設定する
2. 動作分析で作業のムダを取る
3. 自働化と人離しで作業者の負担を減らす
4. 生産を守る保全・安全の取り組みを進める
5. 「目で見る管理」で現状をオモテ化する←今回の記事

 

【この連載の前回:流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その81)へのリンク】

◆【特集】 連載記事紹介:連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!
 

5. 「目で見る管理」で現状をオモテ化する

問題解決のためには、オモテ化が前提。問題が目に見える職場をつくる。

 

前回の流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その81)目で見る管理に続けて解説します。

(3)作業の「目で見る管理」

①アンドン

現場のリーダーである班長や係長は、作業者や機械が正常に稼働しているかを常に把握しなければなりません。職場で発生した異常を、班長や係長にただちに知らせるための表示灯をアンドンといいます。

 

②かんばん

作業指示をしたり、部材・仕掛り品・製品などの管理のために、それぞれのモノに付ける表示板。引っ張り生産を維持し、JIT生産を運用するための道具として使います。部材を引き取るための「引き取りかんばん」と、作業指示としての「仕掛けかんばん」があります。

 

③標準作業組合せ票・標準作業票

標準作業を管理するために、通常、 2票を対にして現場に掲示します。「標準作業組合せ票」は、生産における人・モノ・機械の組み合わせを時間的要素を中心に分析するための帳票で、「標準作業票」は、設備レイアウトと人動線を中心に分析するための帳票です。

 

④多能工マップ

作業群の各工程における作業能力を評価し、かつ多工程が持てるような訓練計画を示した表のことです。

 

JIT

 

(4)工程の「目で見る管理」

①生産管理板

ラインにおける生産進度を知らせるための表示板。生産予定数と実績数を示し、停止原因、稼働状況などを記入します。これにより、現場のリーダーは生産の進捗状態を把捉し、対応します。

 

②さらし首

製造現場で、不良を戒めるための掲示板。不良の現品を不良の現品を不良の種類別に並べて、作業者に注意を喚起するのが目的です。

 

③ミス防止板

不良防止を目的とする、作業者の自主管理による掲示板です。

 

【出典】古谷誠 著 『会社を強くする ジャスト・イン・タイム生産の実行手順』中経出版発行(筆者のご承諾により連載)

 

【ものづくり セミナーサーチ】 セミナー紹介:国内最大級のセミナー掲載数 〈ものづくりセミナーサーチ〉 はこちら!

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

古谷 誠

「5S・3定」で改革・改善の基礎をつくり!JIT思想でムダを徹底して取り!心を生かしたモノづくりを目指す!

「5S・3定」で改革・改善の基礎をつくり!JIT思想でムダを徹底して取り!心を生かしたモノづくりを目指す!


「トヨタ生産方式」の他のキーワード解説記事

もっと見る
流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その60)

  【この連載の前回:流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その59)へのリンク】 【実践編 第3章目次】 第3章 平準化で生産の波を...

  【この連載の前回:流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その59)へのリンク】 【実践編 第3章目次】 第3章 平準化で生産の波を...


自働化と人離し 流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その70)

  【実践編 第4章目次】 第4章 標準作業で作業のムダを取る 1. 標準作業で作業のスタンダードを設定する2. 動作分析で作業のムダ...

  【実践編 第4章目次】 第4章 標準作業で作業のムダを取る 1. 標準作業で作業のスタンダードを設定する2. 動作分析で作業のムダ...


:バッチではなく一つずつ取組む JIT(その3)

  【JIT(ジャストインタイム)連載目次】 1. リードタイムの短縮は、全体を見ることから 2. コストダウンはリードタイム短縮...

  【JIT(ジャストインタイム)連載目次】 1. リードタイムの短縮は、全体を見ることから 2. コストダウンはリードタイム短縮...


「トヨタ生産方式」の活用事例

もっと見る
回転ずしに見るサプライチェーン

 寿司職人がにぎるカウンター方式のにぎり寿司は、需要予測によってあらかじめ用意されたシャリとネタをバッファ(在庫)として持ち、実需(オーダー)によってネタ...

 寿司職人がにぎるカウンター方式のにぎり寿司は、需要予測によってあらかじめ用意されたシャリとネタをバッファ(在庫)として持ち、実需(オーダー)によってネタ...


[エキスパート会員インタビュー記事]食品業界の改善活動から始まった多面的な改善アプローチ(小松 加奈 氏)

食品業界は、常に新たな挑戦と改善が求められる分野です。製造プロセスの最適化から新商品開発まで、その要求は終わることがありません。この複雑な業界で収益向...

食品業界は、常に新たな挑戦と改善が求められる分野です。製造プロセスの最適化から新商品開発まで、その要求は終わることがありません。この複雑な業界で収益向...


現場ムダ取りのはじめ方(書き起こし記事)

概要:従来から生産性を向上させる手法として用いられているインダストリアル・エンジニアリング(IE)。このセミナーではIEを知らない方でもIEに準拠した...

概要:従来から生産性を向上させる手法として用いられているインダストリアル・エンジニアリング(IE)。このセミナーではIEを知らない方でもIEに準拠した...