物流はエンジニアリングだという発想とは エンジニアリングとしての物流(その1)

投稿日

サプライチェーンマネジメント

◆ 物流は設計段階で決まる

 物流の出来栄えは今までは「運び方」に重点を置いて見られてきたのではないでしょうか。しかし、物流というものはそのパフォーマンスを生み出す9割方が設計段階で決まってしまうのです。この点から、物流はエンジニアリングだという発想が必要です。物流は技術であると考えられるのですが、このような認識を持っていらっしゃる方はそれほど多くはありません。

 物流はマーケティングだという人もいます。これは商品流通の過程において物流の良し悪しが商品の売れ行きに影響することでもよく理解できます。

 たとえば商品流通においても、海外で生産されたアパレル製品をどこの港で陸揚げし、どこの物流センターで仕分け検品を行い、どのような輸送モードを使用して運べば最適なのでしょうか。解は最初に物流設計をした時点でほぼ回答は決まっているのです。

 海外から輸入する際にはコンテナにいかに多くの商品を入れられるかがコスト成否の分かれ目だといえます。コンテナにぴしっと収まる箱の設計は大変重要な要素なのです。しかし、残念ながら流通でも製造でも物流が重要と言いつつも、そこに資源を投入して物流を磨きあげるといった考え方は少数派です。まだまだ日本における物流の位置付けは低いままだと言わざるを得ません。

 物流をよくすることで流通も製造ももっと効率が上がることを物流に携わる人たちが訴えていくことが必要だと言えそうです。そこでこの物流エンジニアリングというものを明確に位置付けるとともに、その内容を高度化していく必要があるでしょう。

 物流エンジニアリングの中でもとりわけ重要なものに「荷姿(パッケージング)」というものがあ...

サプライチェーンマネジメント

◆ 物流は設計段階で決まる

 物流の出来栄えは今までは「運び方」に重点を置いて見られてきたのではないでしょうか。しかし、物流というものはそのパフォーマンスを生み出す9割方が設計段階で決まってしまうのです。この点から、物流はエンジニアリングだという発想が必要です。物流は技術であると考えられるのですが、このような認識を持っていらっしゃる方はそれほど多くはありません。

 物流はマーケティングだという人もいます。これは商品流通の過程において物流の良し悪しが商品の売れ行きに影響することでもよく理解できます。

 たとえば商品流通においても、海外で生産されたアパレル製品をどこの港で陸揚げし、どこの物流センターで仕分け検品を行い、どのような輸送モードを使用して運べば最適なのでしょうか。解は最初に物流設計をした時点でほぼ回答は決まっているのです。

 海外から輸入する際にはコンテナにいかに多くの商品を入れられるかがコスト成否の分かれ目だといえます。コンテナにぴしっと収まる箱の設計は大変重要な要素なのです。しかし、残念ながら流通でも製造でも物流が重要と言いつつも、そこに資源を投入して物流を磨きあげるといった考え方は少数派です。まだまだ日本における物流の位置付けは低いままだと言わざるを得ません。

 物流をよくすることで流通も製造ももっと効率が上がることを物流に携わる人たちが訴えていくことが必要だと言えそうです。そこでこの物流エンジニアリングというものを明確に位置付けるとともに、その内容を高度化していく必要があるでしょう。

 物流エンジニアリングの中でもとりわけ重要なものに「荷姿(パッケージング)」というものがあります。この荷姿は物流の根幹であると言っても言い過ぎではないと思います。なぜなら、優れた荷姿は輸送効率を格段に高めるからです。

 効率のよい、コンパクトな荷姿はスペースセービングにも大いに貢献します。これほどまでに重要な荷姿は今後物流エンジニアリングの中でどのように位置付けていったらよいのでしょうか。この点につきまして、次回にお話をさせていただきたいと思います。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
SCMの一環としての輸送とは 儲ける輸送改善 (その3)

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...


サプライチェーンマネジメント(SCM)とは?メリットや注目される背景を簡単に解説

インターネットの普及やグローバル化などによる事業環境の変化に伴い、サプライチェーンマネジメント(SCM)が改めて注目を集めています。ものづくりに関わる...

インターネットの普及やグローバル化などによる事業環境の変化に伴い、サプライチェーンマネジメント(SCM)が改めて注目を集めています。ものづくりに関わる...


輸送改善はなぜ『おいしい』のか 儲ける輸送改善 (その1)

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
  東南アジアの会社指導:購買業務の要点(その15)

  ◆ 東南アジアの会社指導 サプライヤーさんにとって私たち購買サイドが無ければビジネスがやっていけないわけですが、私たちのビジネスも協...

  ◆ 東南アジアの会社指導 サプライヤーさんにとって私たち購買サイドが無ければビジネスがやっていけないわけですが、私たちのビジネスも協...


積載率をKPIへ トラック積載率を上げるには(その3)

◆ 鉄綿混載の実施  前回の「トラック積載率を上げるには」(その2)でも解説しましたが、トラックの荷台で積み重ねができずに「空間」を作ってしまうほど...

◆ 鉄綿混載の実施  前回の「トラック積載率を上げるには」(その2)でも解説しましたが、トラックの荷台で積み重ねができずに「空間」を作ってしまうほど...


物流子会社のレーゾンデートル メーカーと物流子会社(その3)

  ◆ 親会社の役割  メーカーと物流子会社について、荷主が物流会社マネジメントをどこまでできているかが課題になりますが、特に物流子会社...

  ◆ 親会社の役割  メーカーと物流子会社について、荷主が物流会社マネジメントをどこまでできているかが課題になりますが、特に物流子会社...