国際プラスチックフェアー(IPF JAPAN 2017)展示会レポート(その6)

 前回のその5に続いて解説します。
 

6. 繊維強化の2

 東芝機械は、ガラス繊維とPA樹脂からなる熱可塑性プレプリグ(資料では繊維強化熱可塑性スタンパブルシートと表示)をインサートしガラス繊維30%のPA6樹脂を射出して複合化する成形を実演していた(図30 製品はオイルパン)。シートには穴があり、シートの両面にリブが成形できるように設計されていた(図31)。
 
プラスチックフェアー
図30 「繊維強化熱可塑性スタンパブルシート」を用いた複合成形
 
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図31 東芝機械ブースで成形実演されていたオイルパン 
 
 ニイガタマシンテクノは、郷製作所が開発したヒート&クールシステム「GMSシステム(図32)」による炭素繊維複合シート(CFRTP)の予熱とPA樹脂の射出による複合成形を実演していた(図33)。
 
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図32 郷製作所の金型加熱冷却システム(GMS)の説明(ブースのパネルより)
 
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図33 ニイガタマシンテクノのブースで成形実演されていたオイルパン
 
 ファナックはCFRTPシート(炭素繊維強化熱可塑性樹脂シート)をヒーターで予備加熱してインサート成形によるペダルアームの複合成形を実演していた(図34、図35)。
 
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図34 ファナックブースにおけるCFRTPシートインサート・CFRTP射出による複合成形の様子
 
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図35 ファナックブースで成形実演されていたCFRTPシートインサート成形品と使用したシート
 
 東洋機械金属は竪型ロータリー成形機を用いてテーブルを2周させ、CFRTPの打ち抜きから発泡樹脂との積層までを一貫して行っていた。
 
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図36 東洋機械金属のCFRTPインサート成形に用いた装置の説明資料(配布資料より)
 
 次回は、ヒート&クール成形です。
 
【出典】
 PLASTICS JAPAN.com 展示会レポート IPF JAPAN 2017より、筆者のご承諾により、連載。
  

この記事の著者

秋元 英郎

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