やろうと思っているけどできないことばかり、の克服(その2)

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 やろうと思っていることがたくさんあるのに、できないことばかり。前回から、そんな状態にモヤモヤしているときのときの克服方法を解説しています。前回は次のことをやりました。
 
Step 0. やろうと思っているけどできないことのリストアップ
Step 1. 本当に必要かどうかの確認(いくつかの質問に答える)
 
 ぼくの場合は、Step 0 で 20 個あった項目が Step 1 の質問によって8個に減りました。ずいぶんと気分がスッキリしてきました。Step 1 は、気にしていることや気に病んでいることを減らすことがねらいなので上出来です。

【やろうと思っているけど できないことばかりの克服 連載目次】

 
 次にやることは、優先順位を決めることです。
 
 基本的に、やりたいことがたくさんありすぎて手をつけることができない状況に陥っていることが多いので、優先順位をつけることは大切です。
 
 優先順位は何かしら比較して判断することになります。ここではいくつか比較のポイントを紹介しましょう。
 
  人的資源マネジメント
 

Q:人に頼むことができないか

 
 自分でやらなくてはいけないとは限りません。結果が大切なのであれば、自分の時間を使わなくてもいいこともあります。
 
 たとえば、ぼくは Step1で「事務所の掃除」は必要ないと切り捨てましたが、商談の予定があってきれいにしておきたいと言うときはダスキンなどのサービスを使うこともできます。そうすると、「事務所の掃除」は「ダスキンを使う(おカネがかかるけど)」に変わり、実行することが簡単になります。
 

Q:やることで困ったことにならないか

 
 やらなければと思っていることを実際にやってみると別の困った状況を引き起こすことがあります。
 
 たとえば、毎日のようにお酒を飲んでいるのでやめた方がいいと思ってても、ほとんどが会社の同僚やお客さんとのつき合いで、考えてみると、それが同僚やお客さんとのいい関係を作ることになってる。こんな状況では、お酒をやめることでいい関係を作れなくなる可能性があります。
 
 このような場合、自分にとってお酒をやめることと、いい関係を作れなくなることとどっちが大切なのかをとことん考える必要がありますね。身体を壊してまで良い関係を作るためにお酒を飲むのはどうかと思いますし、家族が心配しているのが理由であれば、心配しなくても大丈夫なことをしっかり説明すればいいのかもしれません。
 
 ぼくの場合は、「ホームページを作り直す」「メルマガを出す」「新しいホームページを作る」というのがあったのですが、優先順位を考えて「ホームページを作り直す」は後回しにしました。
 
 「メルマガを出す」と「新しいホームページを作る」は並行して進めることができそうなので優先させ、既存のホームページの作り直しはその進み具合を見ながら考えるのが効率的だと考えたからです。
 
 優先順位づけが終わったら、次にやることはブレークダウンです。
 
 リストアップしたものの中には、漠然とした内容でやることがはっきりしないものがあると思います。そんな項目があるときは、もっと小さなアクションにブレークダウンします。とりかかるのに必要な作業量と期間の両方で考えて、大きすぎるものは小さな単位に置き換えるのです。
 
 ぼくの例では「新しいホームページを作る」というのがありましたが、これは漠然としすぎていて何から手をつければいいのかわかりません。たぶん、放置されたままになります。
 
 このような場合はテーマを詳細化して、アクションがとれる小さな単位にします。「新しいホームページを作る」はその目的を明確にして「コーチングのメリットや必要性を伝える」としました。でも、まだ大きいですね。そこで「コーチングのメリットや必要性を伝える原稿を書く」にしました。だい...
 やろうと思っていることがたくさんあるのに、できないことばかり。前回から、そんな状態にモヤモヤしているときのときの克服方法を解説しています。前回は次のことをやりました。
 
Step 0. やろうと思っているけどできないことのリストアップ
Step 1. 本当に必要かどうかの確認(いくつかの質問に答える)
 
 ぼくの場合は、Step 0 で 20 個あった項目が Step 1 の質問によって8個に減りました。ずいぶんと気分がスッキリしてきました。Step 1 は、気にしていることや気に病んでいることを減らすことがねらいなので上出来です。

【やろうと思っているけど できないことばかりの克服 連載目次】

 
 次にやることは、優先順位を決めることです。
 
 基本的に、やりたいことがたくさんありすぎて手をつけることができない状況に陥っていることが多いので、優先順位をつけることは大切です。
 
 優先順位は何かしら比較して判断することになります。ここではいくつか比較のポイントを紹介しましょう。
 
  人的資源マネジメント
 

Q:人に頼むことができないか

 
 自分でやらなくてはいけないとは限りません。結果が大切なのであれば、自分の時間を使わなくてもいいこともあります。
 
 たとえば、ぼくは Step1で「事務所の掃除」は必要ないと切り捨てましたが、商談の予定があってきれいにしておきたいと言うときはダスキンなどのサービスを使うこともできます。そうすると、「事務所の掃除」は「ダスキンを使う(おカネがかかるけど)」に変わり、実行することが簡単になります。
 

Q:やることで困ったことにならないか

 
 やらなければと思っていることを実際にやってみると別の困った状況を引き起こすことがあります。
 
 たとえば、毎日のようにお酒を飲んでいるのでやめた方がいいと思ってても、ほとんどが会社の同僚やお客さんとのつき合いで、考えてみると、それが同僚やお客さんとのいい関係を作ることになってる。こんな状況では、お酒をやめることでいい関係を作れなくなる可能性があります。
 
 このような場合、自分にとってお酒をやめることと、いい関係を作れなくなることとどっちが大切なのかをとことん考える必要がありますね。身体を壊してまで良い関係を作るためにお酒を飲むのはどうかと思いますし、家族が心配しているのが理由であれば、心配しなくても大丈夫なことをしっかり説明すればいいのかもしれません。
 
 ぼくの場合は、「ホームページを作り直す」「メルマガを出す」「新しいホームページを作る」というのがあったのですが、優先順位を考えて「ホームページを作り直す」は後回しにしました。
 
 「メルマガを出す」と「新しいホームページを作る」は並行して進めることができそうなので優先させ、既存のホームページの作り直しはその進み具合を見ながら考えるのが効率的だと考えたからです。
 
 優先順位づけが終わったら、次にやることはブレークダウンです。
 
 リストアップしたものの中には、漠然とした内容でやることがはっきりしないものがあると思います。そんな項目があるときは、もっと小さなアクションにブレークダウンします。とりかかるのに必要な作業量と期間の両方で考えて、大きすぎるものは小さな単位に置き換えるのです。
 
 ぼくの例では「新しいホームページを作る」というのがありましたが、これは漠然としすぎていて何から手をつければいいのかわかりません。たぶん、放置されたままになります。
 
 このような場合はテーマを詳細化して、アクションがとれる小さな単位にします。「新しいホームページを作る」はその目的を明確にして「コーチングのメリットや必要性を伝える」としました。でも、まだ大きいですね。そこで「コーチングのメリットや必要性を伝える原稿を書く」にしました。だいぶ、わかりやすくなってきました。でも、まだまだ大きいです。
 
 さらに「コーチングは、やりたいことがあるのにできないようなときに、力になることを伝える原稿を書く」としました。ここまでブレークダウンすると何をするのかが明確になりますね。
 
 こんな風にどんどん具体化、詳細化して、すぐに実行できる単位にします。小さくても最初の1歩を実行できれば、最初の大きな目標に向かうのも楽になります。これまでのステップで、最初にリストアップしたものは本当に必要なやりたいことリストに生まれ変わったはずです。ぼくの場合は 20 個あったものが3個になりました。
 
 次回もこのテーマの解説を続けます。
 

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この記事の著者

石橋 良造

組織のしくみと個人の意識を同時に改革・改善することで、パフォーマンス・エクセレンスを追求し、実現する開発組織に変えます!

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