「やろうと思っているけどできないことばかり」の克服(その6)

更新日

投稿日

人的資源マネジメント
 
「やろうと思っているけどできないことばかり、の克服」も今回で6回目ですが、今回が最終回です。
 
前回は、習慣化のためのひとつとして、行動しないことを苦痛と関連づけたり、行動することを快と関連づけたりする方法を紹介しましたが、個人的には、そこまでしなくてもという気もしないではないです。ただ、心の状態と環境作りだけでは習慣化ができそうになければ、やるしかありませんね。
 
前回と前々回で、行動を起こすことと、それを習慣化することについて紹介しました。今回は、苦痛を伴っていてなかなか手をつけることができないことがあるときの対処方法を整理しておきましょう。それは次の3つのステップです。
 
 

■苦痛を伴っていてなかなか手をつけることができないことがあるときの対処方法

ステップ1:「苦痛」を...

人的資源マネジメント
 
「やろうと思っているけどできないことばかり、の克服」も今回で6回目ですが、今回が最終回です。
 
前回は、習慣化のためのひとつとして、行動しないことを苦痛と関連づけたり、行動することを快と関連づけたりする方法を紹介しましたが、個人的には、そこまでしなくてもという気もしないではないです。ただ、心の状態と環境作りだけでは習慣化ができそうになければ、やるしかありませんね。
 
前回と前々回で、行動を起こすことと、それを習慣化することについて紹介しました。今回は、苦痛を伴っていてなかなか手をつけることができないことがあるときの対処方法を整理しておきましょう。それは次の3つのステップです。
 
 

■苦痛を伴っていてなかなか手をつけることができないことがあるときの対処方法

ステップ1:「苦痛」をやわらげる

 
最初は、苦痛だと感じている気持ちを軽減させることを心がけます。そのための方法としていかのことを紹介しました。最初から結果や効果を出そうとしないことが大切です。
 
・やることを具体的にする
・やることをスケジュールに入れる
・やる時間を決める
・その場でリスケジュールする
・やる時間を短く設定する
・ちゃんとやろうとしない
・最後までやろうとしない
・効果が出るまでやろうとしない
  

ステップ2:「日常」にする

 
次は、特別のことではなくて日常の一部のことにします。別にたいしたことじゃない状態にするということです。次のようにできるだけ軽く考え、でも、何かしら触れる機会を増やすことが大切です。
 
・「ながら」で良しとする
・なるべくいい加減にたくさんやる
 
この時点でも、結果や効果のことは気にしません。ながらでもいいし、いい加減でもいいのでやることが普通という状態にするのです。面倒だったり、億劫だったりする感情をなくすことがポイントです。
 

ステップ3:「快」と関連づける

 
最後は、行動そのものを「快」と関連づけます。これにより、気分がいいからやめられないという状態にします。次のようなことを紹介しました。
 
・気分の良い心の状態と環境を作る
・行動そのものに快を関連づける
 
このステップ3までできれば効果を意識してもいいでしょう。効果が出ればさらに気分が良くなり、良いサイクルが機能しはじめます。こうなるともう、やらずにはいられないという状態になるはずです。がんばりましょう。
 
やろうと思っているけどできないことばかりの状態を、行動している状態に変える方法、是非、実践して下さい。 
 
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

石橋 良造

組織のしくみと個人の意識を同時に改革・改善することで、パフォーマンス・エクセレンスを追求し、実現する開発組織に変えます!

組織のしくみと個人の意識を同時に改革・改善することで、パフォーマンス・エクセレンスを追求し、実現する開発組織に変えます!


「人財教育・育成」の他のキーワード解説記事

もっと見る
対話をするときの姿勢、それは心構えの現れ

       話をする姿勢、話を聴 姿勢。姿勢とは、心構えや態度を指しますが、これらが相手に受け入れられる状...

       話をする姿勢、話を聴 姿勢。姿勢とは、心構えや態度を指しますが、これらが相手に受け入れられる状...


社内研修での受講生の心得

  社内で実施される研修やスキル向上セミナーは、経営規模に関わらず、増加する傾向にあります。(株式会社ジェイック調べ)コロナ禍で自粛してい...

  社内で実施される研修やスキル向上セミナーは、経営規模に関わらず、増加する傾向にあります。(株式会社ジェイック調べ)コロナ禍で自粛してい...


コンピテンシー・マネジメントシステムとは

1. コンピテンシーとは  多くの企業では、近年、コンピテンシー採用やコンピテンシーによる実績評価を実施しています。そこで、人財開発領域で非常に重要なキ...

1. コンピテンシーとは  多くの企業では、近年、コンピテンシー採用やコンピテンシーによる実績評価を実施しています。そこで、人財開発領域で非常に重要なキ...


「人財教育・育成」の活用事例

もっと見る
人財教育・人材育成、仕事の影響力を高め、仕事の満足度を高めるには

【目次】 ▼さらに深く学ぶなら!「ビジネススキル」に関するセミナーはこちら! 1. 継続的に成果を出して仕事の影響力を高める 仕...

【目次】 ▼さらに深く学ぶなら!「ビジネススキル」に関するセミナーはこちら! 1. 継続的に成果を出して仕事の影響力を高める 仕...


5Sと人財育成の事例(小樽にて)

 クリーン化では、人財育成も重要だと言うことを常々説明しています。今回は直接のクリーン化自体からは少々離れますが、高校生のマナーについて、私が感激した事例...

 クリーン化では、人財育成も重要だと言うことを常々説明しています。今回は直接のクリーン化自体からは少々離れますが、高校生のマナーについて、私が感激した事例...


『わかりにくい案内図』から学ぶこと

1. 案内図の表示が上下逆さま  弊社は埼玉県所沢市にあります。昨年の夏頃、所沢駅西口の駅前の交差点に写真①のような案内板が設置されました。この案内...

1. 案内図の表示が上下逆さま  弊社は埼玉県所沢市にあります。昨年の夏頃、所沢駅西口の駅前の交差点に写真①のような案内板が設置されました。この案内...