生産管理 物流マンの視野を広げる(その4)

投稿日

SCM

 

◆ 生産管理を勉強する

 物流マンがサプライチェーン全体を俯瞰(ふかん)した際、サプライチェーンのオーナーであるメーカーの協力会社が未納を起こすという問題があったとします。この場合メーカーはどのような対応を取るでしょうか。最も考えられる事は「その協力会社の部品在庫を持つ」ということではないでしょうか。

 たびたび未納を起こされるとライン停止にもつながりかねないため、メーカーとしても怖くて仕方がないと思われます。そこでその協力会社の部品だけ、他の部品より多めに在庫を持っておこうという行動につながるのです。

 確かに在庫を持つことで、ライン停止という最悪の状況は避けられるかもしれません。しかしこれは本質的な問題解決にはなりません。このことに物流マンは気づいてほしいのです。特にこの協力会社の物流業務に携わっていたとしたら、ほっておくわけにはいきません。

 では本質的な問題解決とは何でしょうか。それはその協力会社が未納を起こす原因を把握し、それを改善することです。

 生産管理や品質管理に問題があるのかもしれません。または従業員のスキルに問題があり、タイムリーに生産ができないのかもしれません。この未納につながる真の要因を把握し、対策を打つように協力会社に働き掛けるのです。サプライチェーン全体の効率化を考えると、ここまでの活動が求められることを知っておきたいものです。

 必要性は理解できても実際、物流だけに携わっていた物流マンにとって、その問題に気づくということは容易ではないかもしれません。

 そこで物流マンが勉強すべきものとして「生産管理」があると思います。受注後、それをどのように生産指示につな...

SCM

 

◆ 生産管理を勉強する

 物流マンがサプライチェーン全体を俯瞰(ふかん)した際、サプライチェーンのオーナーであるメーカーの協力会社が未納を起こすという問題があったとします。この場合メーカーはどのような対応を取るでしょうか。最も考えられる事は「その協力会社の部品在庫を持つ」ということではないでしょうか。

 たびたび未納を起こされるとライン停止にもつながりかねないため、メーカーとしても怖くて仕方がないと思われます。そこでその協力会社の部品だけ、他の部品より多めに在庫を持っておこうという行動につながるのです。

 確かに在庫を持つことで、ライン停止という最悪の状況は避けられるかもしれません。しかしこれは本質的な問題解決にはなりません。このことに物流マンは気づいてほしいのです。特にこの協力会社の物流業務に携わっていたとしたら、ほっておくわけにはいきません。

 では本質的な問題解決とは何でしょうか。それはその協力会社が未納を起こす原因を把握し、それを改善することです。

 生産管理や品質管理に問題があるのかもしれません。または従業員のスキルに問題があり、タイムリーに生産ができないのかもしれません。この未納につながる真の要因を把握し、対策を打つように協力会社に働き掛けるのです。サプライチェーン全体の効率化を考えると、ここまでの活動が求められることを知っておきたいものです。

 必要性は理解できても実際、物流だけに携わっていた物流マンにとって、その問題に気づくということは容易ではないかもしれません。

 そこで物流マンが勉強すべきものとして「生産管理」があると思います。受注後、それをどのように生産指示につなげたらよいのか。同様に部品や資材の発注にどうつなげていったらよいのか。生産のロットサイズはどれくらいが適正なのか、発注ロットのサイズはどうなのかなど、学ばなければならないことは多々あります。

 ビジネスを拡大していくためには勉強が欠かせません。これを避けて通ることは難しいでしょう。物流マンも勉強するという習慣づけが必要になります。

 次回に続きます。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
面積原価(その1)

 SCMの生産性を計るKPIとして、『面積原価』の概念とそれに基づくSCMのPDCAサイクルを実現する手法『面積原価管理』について解説します。 &nbs...

 SCMの生産性を計るKPIとして、『面積原価』の概念とそれに基づくSCMのPDCAサイクルを実現する手法『面積原価管理』について解説します。 &nbs...


SCM効率を評価するKPIの新提案 SCM最前線 (その15)

 前回のその14に続いて解説します。   4. 面積原価を導入すると何が変わるか   (1) 資源効率視点での製品の正しい利益...

 前回のその14に続いて解説します。   4. 面積原価を導入すると何が変わるか   (1) 資源効率視点での製品の正しい利益...


海外工場支援者のための「物流指導7つ道具」(その9)

第9回 道具6「現地スタッフ教育マニュアル」 前回のその8に続いて解説します。 ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 1.現地スタッフの実...

第9回 道具6「現地スタッフ教育マニュアル」 前回のその8に続いて解説します。 ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 1.現地スタッフの実...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
運搬改善を進めよう

  1. 運搬レス   みなさんよくご存じの7つのムダによれば「運搬」はムダということになります。たしかに構内でものを移動させる行為は付加価値を生...

  1. 運搬レス   みなさんよくご存じの7つのムダによれば「運搬」はムダということになります。たしかに構内でものを移動させる行為は付加価値を生...


点、線、面の改善とは 物流における作業・工程改善(その3)

◆ ものの流れの改善  物流はものを動かす業務ですから「ものの流れの改善」は得意分野だといえなければならないでしょう。ものづくり改善の中ではどうして...

◆ ものの流れの改善  物流はものを動かす業務ですから「ものの流れの改善」は得意分野だといえなければならないでしょう。ものづくり改善の中ではどうして...


生きた物流の勉強とは:物流について学ぶには(その2)

  ◆3現主義に基づく取り組み 物流を書籍から学ぶことについては前回お話させていただきました。物流には特殊な用語がたくさんありますから、...

  ◆3現主義に基づく取り組み 物流を書籍から学ぶことについては前回お話させていただきました。物流には特殊な用語がたくさんありますから、...