PDM/PLM導入による設計・製造の全体最適化を目指す本連載。今回は、部品表(BOM)の活用からさらに一歩踏み込み、「工程設計の標準化」と「製造性設計(DFM)」をテーマに解説します。多くの製造現場で課題となる、属人的な工程設計や、設計の終盤で発覚するコスト手戻り。これらを解決するには、製造工程をパターン化して部品データとリンクさせ、設計段階で労務費まで含んだ正確な原価を把握する仕組みが不可欠です。設計図面が完成した瞬間に生産準備や原価見積もりが自動で完了する、真の「設計・製造リンク」の本質と、PDMをハブとした具体的な仕組みづくりのポイントを紐解きます。
この連載では、PDM/PLM(以下、PDM:製品データ管理)の導入・運用をシステムベンダー主導ではなく、自社の設計・製造をデータで「リンク」することで設計、製造、保守といった開発の全体最適を実現する仕組みを設計し、PDM を使って実装するためのポイントを解説しています。
1.標準化を前提とした工程設計
- プリント基板に部品を載せる
- 板金を切ったり曲げたりして板金部品を作る
- 自動加工機で機械部品を作る
- 継手やパイプを加工して配管を作る
- 最終的に製品を組み立てる
アセンブリは、その種類に応じて対応する生産ラインでいくつかの工程を経て生産されます。プリント基板生産ラインであれば表面実装工程、アキシャル部品実装工程、ラジアル部品実装工程、手挿入工程、調整工程、検査工程というような工程からなり、板金部品生産ラインであれば切断工程、曲げ工程、溶接工程、塗装工程、検査工程というような工程から成り立っています。





