品質管理のためのPDCAサイクル 品質保証概論(その3)

更新日

投稿日

QC

 

【品質保証概論 連載の目次】

 

「管理」とは、次の4ステップの繰り返しであり、これを「管理サイクル(PDCAサイクル)」といいます。

 

  ①計画を立て(P:Plan)
  ②計画を実行し(D:Do)
  ③実行した結果を検証し(C:Check)
  ④計画と違う部分を是正処置する(A:Action)

 

PDCAという言葉は一般的に使われていますが、その意味は計画(Plan)、実施(Do)、検証(Check)、処置(Action)の頭文字で、目的を確実に実行するための行動サイクルを表します。

【この連載の前回:品質保証概論(その2)品質を保証するということへのリンク】

 

【目次】
1. Plan(計画)
2. Do(実施)
3. Check(検証)
4. Action(処置)

 

 

1. Plan(計画)

PDCAサイクルを回すために最初に必要となるのがPlan(計画)です。生産現場において品質を維持するためには、生産要素の4M(Man:人、Machine:設備・機械、Material:材料・原料、Method:作業方法)について明確な管理基準がなければいけません。適切な製造条件と作業標準を確立することが生産現場におけるPlan(計画)となります。

 

2. Do(実施)

計画の実施とは、計画で設定された製造条件や作業標準に基づいて製造を行うことです。作業者は、基準やルールを理解した上で定められた作業を標準通りに行う必要があります。また、作業者が問題なく作業できるように、事前に教育や訓練を行うことも必要でしょう。教育・訓練や、作業手順書の準備、作業環境を整えてはじめて、定められた作業を正しく行うことができるのです。

 

3. Check(検証)

作業が標準通りに行われたかどうか、また商品が要求仕様を満たしているかをチェックします。生産現場では、加工や組み立ての後に検査工程を設けて、部品や商品の仕上がり具合を検査します。検査工程は、不具合品を排除して良品を選別することだけが目的ではなく、発生した不具合品に対して発生原因となる上流工程へのフィードバックを行ったり、検査データを集計・分析することにより得られた気づきから、新たな不具合品の発生を未然防止することまでが役割と認識すべきでしょう。

 

4. Action(処置)

検証の結果、不具合品が発見されたり、作業標準通りに作業が行われていなかった場合には、製造条件や作...

QC

 

【品質保証概論 連載の目次】

 

「管理」とは、次の4ステップの繰り返しであり、これを「管理サイクル(PDCAサイクル)」といいます。

 

  ①計画を立て(P:Plan)
  ②計画を実行し(D:Do)
  ③実行した結果を検証し(C:Check)
  ④計画と違う部分を是正処置する(A:Action)

 

PDCAという言葉は一般的に使われていますが、その意味は計画(Plan)、実施(Do)、検証(Check)、処置(Action)の頭文字で、目的を確実に実行するための行動サイクルを表します。

【この連載の前回:品質保証概論(その2)品質を保証するということへのリンク】

 

【目次】
1. Plan(計画)
2. Do(実施)
3. Check(検証)
4. Action(処置)

 

 

1. Plan(計画)

PDCAサイクルを回すために最初に必要となるのがPlan(計画)です。生産現場において品質を維持するためには、生産要素の4M(Man:人、Machine:設備・機械、Material:材料・原料、Method:作業方法)について明確な管理基準がなければいけません。適切な製造条件と作業標準を確立することが生産現場におけるPlan(計画)となります。

 

2. Do(実施)

計画の実施とは、計画で設定された製造条件や作業標準に基づいて製造を行うことです。作業者は、基準やルールを理解した上で定められた作業を標準通りに行う必要があります。また、作業者が問題なく作業できるように、事前に教育や訓練を行うことも必要でしょう。教育・訓練や、作業手順書の準備、作業環境を整えてはじめて、定められた作業を正しく行うことができるのです。

 

3. Check(検証)

作業が標準通りに行われたかどうか、また商品が要求仕様を満たしているかをチェックします。生産現場では、加工や組み立ての後に検査工程を設けて、部品や商品の仕上がり具合を検査します。検査工程は、不具合品を排除して良品を選別することだけが目的ではなく、発生した不具合品に対して発生原因となる上流工程へのフィードバックを行ったり、検査データを集計・分析することにより得られた気づきから、新たな不具合品の発生を未然防止することまでが役割と認識すべきでしょう。

 

4. Action(処置)

検証の結果、不具合品が発見されたり、作業標準通りに作業が行われていなかった場合には、製造条件や作業標準に対して是正処置を行います。また、原材料のロットが変わったり、作業者が変わった場合など、変化点が発生した際にもばらつきが発生して不具合が生じるケースもあります。これらは製造条件や作業標準にフィードバックし、より良い条件となるように改善を行います。

 

次回に続きます。

 

 

◆【特集】 連載記事紹介:連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

今澤 尚久

「商品を買う側(小売業)」と「商品を作る側(製造業)」の両方の業界経験をベースに実効性のある経営戦略を策定します。現場・現物・現実の三現主義で現状把握から施策立案・課題解決までの全工程を支援します。

「商品を買う側(小売業)」と「商品を作る側(製造業)」の両方の業界経験をベースに実効性のある経営戦略を策定します。現場・現物・現実の三現主義で現状把握から...


「品質マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
中国進出での失敗事例 中国工場の品質改善(その1)

         【中国工場の品質改善 連載全84回から各章の冒頭ページ 】 【第1章】中...

         【中国工場の品質改善 連載全84回から各章の冒頭ページ 】 【第1章】中...


日本のものづくり品質を再確認しよう

 最近、日本のものづくり企業の品質問題の多さに危機感を感じています。日本は資源の乏しい国であり、資源を輸入し製品加工して輸出する、加工貿易型の国です。その...

 最近、日本のものづくり企業の品質問題の多さに危機感を感じています。日本は資源の乏しい国であり、資源を輸入し製品加工して輸出する、加工貿易型の国です。その...


その他の統計手法  その1、箱ひげ図 / Box and Whisker plot

 ヒストグラムは分布形状を知る上で非常に有効なツールですが、形状を形作るにはそれなりのデータ数が必要となります。サンプル数が5~20程度と少ないと歪な...

 ヒストグラムは分布形状を知る上で非常に有効なツールですが、形状を形作るにはそれなりのデータ数が必要となります。サンプル数が5~20程度と少ないと歪な...


「品質マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
量産後に規格が守れない、寸法NGの対策とは 中国企業の壁(その16)

         工場の受入検査である部品が厚さ寸法NGとなったときのことです。    仕入先(日系工場)の現物確認でも不合格であることが確認さ...

         工場の受入検査である部品が厚さ寸法NGとなったときのことです。    仕入先(日系工場)の現物確認でも不合格であることが確認さ...


取引先評価とコスト優先 中国企業の壁(その52)

       1. 外注業者の評価    日本品質を目指している中国企業A社では、外注業者の品質改善を最重要課題として取組みました。その施策の1...

       1. 外注業者の評価    日本品質を目指している中国企業A社では、外注業者の品質改善を最重要課題として取組みました。その施策の1...


手作業を機械化するときのポイント 中国企業の壁(その9)

1. 手作業を機械化するときのポイント    現在指導している中国企業の製品はユニットもので、お客様のところで組立をして使用します。この企業のユニット...

1. 手作業を機械化するときのポイント    現在指導している中国企業の製品はユニットもので、お客様のところで組立をして使用します。この企業のユニット...