新QC七つ道具: 系統図法の使い方(その3)

第7章  系統図法の使い方

 前回のその2に続いて解説します。

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7.4 系統図法の「抽出項目欠落防止機能」について

7.4.1 「欠落防止型」系統図

 系統図法による手段・方策の抽出方法は、N7提唱の書「管理者・スタッフの新QC七つ道具」(P.119)に、「手順2 手段・方策の抽出」として説明されていますように下記の3つの方法があり、対象の性格なり、対象に対して解析者が持っている知見によって一概にきめられません。
 
  •  レベルの高い手段・方策から順次、連想しながら抽出していく
  •  最末端レベルと考えられる手段・方策を抽出し、それらをグループづくりしながら、順次、上位のレベルの手段・方策を抽出していく
  •  レベルの上下は意識しないで思いつくままに手段・方策をまず抽出していく
 
 ただ、諸事例をみると、説明に「一概にきめられない」とありますように1つの系統図の作成においても以上の3つの方法が臨機応変に使われており、期待される効果としては「系統的思考による“発想展開”が主体」といえます。
 
 一方、本書が期待する「欠落防止機能」については、“必要条件”で抽出した手段・方策をもとに作成した系統図の最終確認を、“十分条件”の観点から行うことで果たそうとしていますが、実効は未知数です。
 
 したがって、次項においてその点について、事例をもとに検証を行いますが、説明をしやすくするため、上述のような一般的な系統図を「発想展開型」、本書が対象とするタイプを「欠落防止型」と呼ぶことにします。
 

7.4.2 事例に見る系統図法の「要実施事項抽出における欠落防止機能」

【事例説明1】系統図「QCサークル活動を活発にするには」

 「発想展開型」系統図の欠落防止機能を検証するには、同じテーマについて「発想展開型」「欠落防止型」両系統図法で展開した結果の比較検討が必要です。そこで、日科技連発行の「N7研宿題報告集」の中で、3者が選択していた首記テーマを検証材料として取り上げました。
 
 この3つの「発想展開型」系統図の要実施事項抽出結果と、「欠落防止型」系統図による抽出結果の比較において「要実施事項抽出における欠落防止機能」について考察します。
 

(1)「発想展開型」系統図3例に見る要実施事項の抽出結果

 本項では、N7研における系統図法の宿題として提出された、同じテーマ「QCサークル(QCC)活動を活発にするには」を選んだ3つの系統図により抽出された要実施事項に諸検討を加えることにより、「発想展開型」系統図の欠落防止機能を検証します。
 
 これらの系統図そのものは、本項の主題ではないので、展開結果に対する検討結果を取りまとめた3つの表をもとに検証結果を説明します。まず、各事例の展開状況を各次元の展開項目数でまとめたものが表7-1です。
 
 表7-1 3事例の展開項目数
 
系統図
 
 系統図の展開状況を、1次展開項目数と最終展開次数でみると、3事例とも4です。ちなみに、事例集にある22事例(この3事例を含む)をみると、1次展開項目数は2~4(平均3.0)、最終展開次数は2~6(平均3.5)なので、テーマにもよりますが一般的な展開事例といえるでしょう。
 
 次回に続きます。
 

この記事の著者

浅田 潔

100年企業を目指す中小企業のため独自に開発した高効率な理念経営体系を柱に経営者と伴走します。

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