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財務マネジメント」の技法解説記事



在庫を利用して購入コストを下げるには(その4)最終回

1.在庫品と受注品を組み合わせて操業度を高める(自動車方式)

 ブルウィップ効果の激しい受注生産品と安定的な在庫生産品の生産を組み合わせることで工場の操業度を高めてスループットを増やすことができます。下図のように、在庫生産品を海外生産に分けると本対応が取りにくくなり、スループットが稼げません。又、受注生産品と在庫生産品の生産計画部門が異なると調整がうまく進まない可能性があります。在庫生産品には計画生産品だけでなく、長納期受注生産品や保守品を使うことも多いようです。ホンダ以外の自動車会社はあえて北米向けなどの輸出品を国内で生産して、工場の操業度を高めてスループットを増やしています。
 
          
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2.似て非なるトヨタ生産方式に注意

 トヨタは平準化生産を推進することで、仕掛在庫削減とスループット確保を両立しています。トヨタの工場に行くとわかりますが、生産に必要な在庫までを削減しようとはしていません。大企業に広がる似て非なるトヨタ生産方式ブームに注意して下さい。下図のように、在庫水準を下げると在庫水準が高かった時には見えなかった数々の課題が具体的になります。
 
             
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3.取引先に役に立つ生産管理

 部品会社の生産管理には、生産平準化によるスループット確保が求められています。整理すると、次の4点です。
 
               
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