物流マンへの期待値 物流人財育成(その1)

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【物流人財育成 連載目次】

 

 物流明日の物流を支える物流人財の育成について、6回に分けて解説します。今回は、「物流マンへの期待値について」です。
 

◆物流課題を解決できる人財育成

 
 「物流は極めて重要な戦略的課題である」と言われて久しい。にもかかわらず物流を社内の優先課題と位置づけている企業は多くないのが実態ではないでしょうか。また、仮に物流を喫緊のテーマとしてとらえてもそれを解決できる人財が育っていないのが現実でしょう。
 
 各論に入る前に、今回は物流マンに期待されていることについて考えてみましょう。物流が戦略的課題であるにもかかわらずそれが重要視されないのは何故でしょうか。その理由として個々の物流マンがその重要性を経営層に伝えきれていないことが考えられます。では経営層にまで響く仕事をするための課題と方策は何でしょうか。
 
 第一に、往々にして物流担当者は、数字で物事を説明することに慣れていないことがあげられます。経営は数字が命であるにもかかわらず、物流に表れる事象について定量的に分析しそれを数字に示すことが不足していたのです。まず物流マンには事象を科学的に分析し、数字で物事を語れるようになることを期待します。そのためには、今までのKKD(カン・コツ・度胸)の世界から科学的分析と数値化へと仕事のやり方を変えていく必要があります。
 
 第二に、課題解決能力が十分でないことがあげられます。昨今の、急激な経済環境の変化に追いついていないとするならば、問題を発見する能力と、それを瞬時に解決していくスキルに欠けていると言わざるを得ません。普段の仕事の中に正常・異常が一目でわかるしくみを導入し、異常時に即時対応できるスキルを物流マンには身につけて下さい。
 
 第三に、物流企業には営業が苦手な物流マンが多いことがあげられます。現在のような経済環境下では物量は減少する一方です。今の仕事にこだわり拡販を怠れば、企業は縮小の一途を辿らざるを得なくなります。まさに経営危機を招きかねない状況です。物流マーケティングをしっかりと行い、常に仕事の拡大を図ることのできる物流マンを期待したいものです。
 
 第四に、物流が社内で従属的な仕事の仕方をしていたことがあげられます。販売業では「売ること」が主役で、製造業では「生産すること」が主役です。それは事実ではあっても、それを支える物流が効率的に機能しなければ、会社全体の経営指標は良くはなりません。今までは、販売や生産方法が決まってから後追いで物流方法が検討されることが多かったようですが、ともすると、低効率・高コストの物流とならざるを得なかったのです。これは物流を担当する我々の責任である...

 

【物流人財育成 連載目次】

 

 物流明日の物流を支える物流人財の育成について、6回に分けて解説します。今回は、「物流マンへの期待値について」です。
 

◆物流課題を解決できる人財育成

 
 「物流は極めて重要な戦略的課題である」と言われて久しい。にもかかわらず物流を社内の優先課題と位置づけている企業は多くないのが実態ではないでしょうか。また、仮に物流を喫緊のテーマとしてとらえてもそれを解決できる人財が育っていないのが現実でしょう。
 
 各論に入る前に、今回は物流マンに期待されていることについて考えてみましょう。物流が戦略的課題であるにもかかわらずそれが重要視されないのは何故でしょうか。その理由として個々の物流マンがその重要性を経営層に伝えきれていないことが考えられます。では経営層にまで響く仕事をするための課題と方策は何でしょうか。
 
 第一に、往々にして物流担当者は、数字で物事を説明することに慣れていないことがあげられます。経営は数字が命であるにもかかわらず、物流に表れる事象について定量的に分析しそれを数字に示すことが不足していたのです。まず物流マンには事象を科学的に分析し、数字で物事を語れるようになることを期待します。そのためには、今までのKKD(カン・コツ・度胸)の世界から科学的分析と数値化へと仕事のやり方を変えていく必要があります。
 
 第二に、課題解決能力が十分でないことがあげられます。昨今の、急激な経済環境の変化に追いついていないとするならば、問題を発見する能力と、それを瞬時に解決していくスキルに欠けていると言わざるを得ません。普段の仕事の中に正常・異常が一目でわかるしくみを導入し、異常時に即時対応できるスキルを物流マンには身につけて下さい。
 
 第三に、物流企業には営業が苦手な物流マンが多いことがあげられます。現在のような経済環境下では物量は減少する一方です。今の仕事にこだわり拡販を怠れば、企業は縮小の一途を辿らざるを得なくなります。まさに経営危機を招きかねない状況です。物流マーケティングをしっかりと行い、常に仕事の拡大を図ることのできる物流マンを期待したいものです。
 
 第四に、物流が社内で従属的な仕事の仕方をしていたことがあげられます。販売業では「売ること」が主役で、製造業では「生産すること」が主役です。それは事実ではあっても、それを支える物流が効率的に機能しなければ、会社全体の経営指標は良くはなりません。今までは、販売や生産方法が決まってから後追いで物流方法が検討されることが多かったようですが、ともすると、低効率・高コストの物流とならざるを得なかったのです。これは物流を担当する我々の責任であると断言できます。「生まれの良い物流」を構築するためにも物流マンには、販売・生産・物流をセットで検討していく「物流サイマル」の実行を期待したいと思います。
 
 以上、最初から手厳しいことを言わせていただきましたが、まさに今が、企業の正念場でありそれを乗り切るための物流人財を育成していくことが、大きな経営課題であることに間違いありません。次回から育成についての各論について解説していきます。
 
 この文書は、『月刊ロジスティクスIT』の記事を筆者により改変したものです。
 
 

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この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

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