作業標準書について(その1)

1.作業標準書(Job instruction sheet)とは

 作業標準に基づいて作業の仕方を示した指導書です。作業するうえで守らなければならないルールやコツをまとめたもので、部品の持ち方、持つ位置、組み付け基準、使用する工具検査規格を記載します。
 

◆作業標準(Manufacturing Standard )

 作業条件、作業方法、管理方法、使用材料、使用設備その他の注意事項などに関する基準を定めたものです。
 

2.なぜ、作業標準書が必要か

 作業標準書がない場合を想定すると次のような問題が発生します。
 
 (1)作業者の作業方法のばらつきによる品質トラブル。
 (2)標準時間(ST)のバラツキによる生産台数の低下。
 (3)効率的な作業の未把握、未確定。
 (4)文書化していないための伝達問題。
 (5)工場技術ノウハウの継承ができない。
 (6)作業改善する場合の情報の共有問題。
 (7)新人作業者へ正確に指導、教育ができない。
 (8)不良品の流失。
 (9)お客様からの品質保証文書の要求に応えられない。
 

3.作業標準書の目的

 下表のように、作業標準書は現場の作業の質の安定化、製品品質のバラツキを抑える為に標準的な作業内容を記載した文書です。
 
               
作業標準書
 

セミナー「中国工場の品質管理/改善と生産性改善の進め方」

10:00 ~ 17:00 

北とぴあ・803会議室:北区王子 1-11-1

37,800円

4.作業標準書の種類

 下表のように、作業標準の種類は作業の管理、品質の管理、設備の管理に分けられます。
 
① 作業管理用
 作業の質の安定による作業性、製品品質、コスト、納期の安定、向上を目的としています。対象範囲としては加工、組み立て工程用の作業標準書等です。
 
② 品質管理用
 検査業務が中心で、作業標準化により適切な検査を実施することが可能です。不良の流失を阻止。受け入れ検査用、工程内検査用、完成品検査用に分けられます。
 
③ 設備管理用
 設備を正しく操作し、適切に保全することが目的です。
各設備毎の設備操作・作業標準書及び点検チェックシートで対応します。
 
作業標準書
 
 次回は、作業標準書の様式についてです。
 

この記事の著者

門眞 博行

『和の国』Japanの知恵『Kaizen』でみちのくのモノづくりの復興を支援します。

7年に亘る海外工場でのモノづくり指導を活かし、グローバル化に対応できる工場づくり、人材づくりを支援します。  【人材育成】 もの作りの基本は人作りです、自分で問題点を見つけ、分析し、改善、評価できる人材、組織を育成する支援をし、儲かる経営…

無料会員登録でさらにあなたに特化した情報を手に入れましょう。

①「生産マネジメント」の関連記事が掲載されたらメールでお知らせ

②専門家「門眞 博行」先生に記事内容について直接質問が可能

③他にも数々の特典があります。

すでに会員の方はこちらからログイン