人財教育・人材育成、問題の対処、客観的な批判と拒否

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    1. 問題の対処、目の前の問題だけではなく、色々な視点から見る

    一口に「問題」と言ってもその内容や状況は様々です。短時間で対処できることがあれば、時間がかかることもあります。いずれにしても放置することが悪い対処となります。放置する時間が長くなるほど、顧客が不満をつのらせたり、損害額が大きくなったり、信用が低下する危険性があります。問題の対処は短期集中が基本ですが、問題の原因や対応策が絞り切れない時は時間がかかります。また、根本的な解決が非常に困難で、応急処置的な対処をせざるを得ないこともあります。応急処置自体はやむを得ませんが、さらに時間が経過すると応急処置が「通常の状態」となる可能性があります。こうなると、担当者も変更している...

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      1. 問題の対処、目の前の問題だけではなく、色々な視点から見る

      一口に「問題」と言ってもその内容や状況は様々です。短時間で対処できることがあれば、時間がかかることもあります。いずれにしても放置することが悪い対処となります。放置する時間が長くなるほど、顧客が不満をつのらせたり、損害額が大きくなったり、信用が低下する危険性があります。問題の対処は短期集中が基本ですが、問題の原因や対応策が絞り切れない時は時間がかかります。また、根本的な解決が非常に困難で、応急処置的な対処をせざるを得ないこともあります。応急処置自体はやむを得ませんが、さらに時間が経過すると応急処置が「通常の状態」となる可能性があります。こうなると、担当者も変更している可能性があります。そのため、なぜその応急処置を行ったのか理由がわからなくなります。当時の問題が解決していなければ、ルールとして継続していきます。しかし、時間とともに問題が解決することもあります。そうなるとこのルールが業務改善の足かせとなることがあります。

       

      問題というと、不具合、クレーム、リコールなどを対外的な事柄を思い浮かべますが、自社の業務効率改善の妨げも問題となることがあります。業務の非効率は経営的にはコスト高となるからです。コスト高の原因は原材料の高騰以外にシステムの非効率も含まれます。目の前の問題だけではなく、色々な視点から見ることが大事です。

       

      2. 客観的な批判と拒否

      自分の意見や提案を批判されることはよくあります。時間がかかり過ぎる、楽観的過ぎる、言いたいことが分からない、などの言葉を言われたことはありませんか。この時相手は何を考えてこのような言葉をあなたに言うのでしょうか。もし、多くの人が同じ意見や感想をもつのであれば、あなたの意見や提案に何か抜けていたり、落ち度があるのかもしれません。しかし、どんな提案や企画をしても無条件に批判されるときもあります。まるで最初から批判することが決まっていたようです。これは意見の批判というよりも、その人は他人を拒否しています。あなた以外の人でも拒否する人は拒否します。そしてどんなアプローチをしても、相手自身の考えが変わらなければ何度話をしても拒否されます。

       

      つまり、自分の意見が批判されている理由が自分にある時と相手にある時がある、ということです。自分の改善によって状況が変わるのであれば、改善案を用意します。適切に批判や改善することによってお互いに成長できます。しかし、拒否する人とはあまり成長や信頼が生まれません。1回、2回ではわかりませんが、何度も繰り返すと「おかしい」と感じるようになり、積極的な関わりがなくなります。拒否することは自分にも相手にもマイナスばかりです。

       

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      この記事の著者

      福﨑 昌宏

      金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。

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