プラスチック製品の設計において、避けて通れないのが「応力緩和」という現象です。これは、材料に一定の変形(ひずみ)を与え続けた際、時間とともに内部の反力(応力)が低下していく、プラスチック特有の粘弾性特性によるものです。本記事では、ボルト・ネジの締結部や、穴埋めキャップ、シール材など、意図的な変形を利用する身近な製品を例に挙げ、応力緩和が引き起こす品質トラブルのメカニズムを解説します。また、トラブルを未然に防ぐための設計上の工夫や、スナップフィット構造などの代替案についても紹介します。製品の長期的な信頼性を確保するために、設計者が知っておくべき応力緩和の基礎と対策を学びましょう。

図6. 穴埋めキャップ・目地・シール

