人的資源マネジメント:逆境に強い人は人とのつながりを大切にする(その2)

更新日

投稿日

 前回のその1に続いて解説します。
 

3. アサーティブ・コミュニケーション(Assertive Communication)

 
 繰り返しになりますが、大切なのは、4つのコミュニケーション・スタイルがあることを知り、自分がどういうときにどれを使っているのかを把握することです。その上で、人とのつながりを強化するためには「アサーティブ」のコミュニケーション・スタイルを身につけることがとても重要になります。
 
 ただ、使い慣れていないコミュニケーション・スタイルをとることは簡単ではないですよね。アサーティブ・コミュニケーションを柔軟に使いこなせるようになるためには、日頃から練習することが大切になります。
 
 アサーティブ・コミュニケーションができる人は、衝突や問題があったときでも、相手に敬意を払いながら、礼儀正しい振る舞いで明確に自分の主張を伝え、確実に双方向のコミュニケーションをとることができます。そうなるための有効な方法のひとつに「IDEAL モデル」があります。
 
 IDEAL は Identify, Describe, Express, Ask, List の頭文字をつなげたもので、この順番に段階を踏んでコミュニケーションをとることをあらわしています。
 
図151.IDEALモデル
 
 ぜひ、I, D, E, A, L それぞれのステップを自分なりの言葉にして頭にいれ、日常的に実践してみてください。アサーティブ・コミュニケーションを使いこなせるようになるために必要なのは、やはり練習しかありません。練習あるのみです。
 
 逆境から抜け出すためだけでなく、人との良好な関係を構築することは社会生活においてとても大切なことです。今回は、そのための技術であるコミュニケーション・スタイルとその中のアサーティブ・コミュニケ...
 前回のその1に続いて解説します。
 

3. アサーティブ・コミュニケーション(Assertive Communication)

 
 繰り返しになりますが、大切なのは、4つのコミュニケーション・スタイルがあることを知り、自分がどういうときにどれを使っているのかを把握することです。その上で、人とのつながりを強化するためには「アサーティブ」のコミュニケーション・スタイルを身につけることがとても重要になります。
 
 ただ、使い慣れていないコミュニケーション・スタイルをとることは簡単ではないですよね。アサーティブ・コミュニケーションを柔軟に使いこなせるようになるためには、日頃から練習することが大切になります。
 
 アサーティブ・コミュニケーションができる人は、衝突や問題があったときでも、相手に敬意を払いながら、礼儀正しい振る舞いで明確に自分の主張を伝え、確実に双方向のコミュニケーションをとることができます。そうなるための有効な方法のひとつに「IDEAL モデル」があります。
 
 IDEAL は Identify, Describe, Express, Ask, List の頭文字をつなげたもので、この順番に段階を踏んでコミュニケーションをとることをあらわしています。
 
図151.IDEALモデル
 
 ぜひ、I, D, E, A, L それぞれのステップを自分なりの言葉にして頭にいれ、日常的に実践してみてください。アサーティブ・コミュニケーションを使いこなせるようになるために必要なのは、やはり練習しかありません。練習あるのみです。
 
 逆境から抜け出すためだけでなく、人との良好な関係を構築することは社会生活においてとても大切なことです。今回は、そのための技術であるコミュニケーション・スタイルとその中のアサーティブ・コミュニケーションを紹介しましたが、人と良好なつながりを決めるのは日頃の態度、振る舞いです。スキルアップのために日常的に練習してみることをお勧めします。周囲の人の反応も変わるはずです。コミュニケーション・スタイル以外の技術については次回紹介します。
 
  

   続きを読むには・・・


この記事の著者

石橋 良造

組織のしくみと個人の意識を同時に改革・改善することで、パフォーマンス・エクセレンスを追求し、実現する開発組織に変えます!

組織のしくみと個人の意識を同時に改革・改善することで、パフォーマンス・エクセレンスを追求し、実現する開発組織に変えます!


「人的資源マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
教育システムの設計:多能工・技能工人材の育成(その8)

【教育システムの設計:多能工・技能工人材の育成 連載目次】 1. 教育の目的・対象 2. 信賞必罰でメリハリをつけるための信賞必罰制度を運用する仕...

【教育システムの設計:多能工・技能工人材の育成 連載目次】 1. 教育の目的・対象 2. 信賞必罰でメリハリをつけるための信賞必罰制度を運用する仕...


新しいプロセス導入の進め方

【目次】  新しいプロセスの有効性は分かるものの、なかなか現場に浸透しない、というお話をよく耳にします。これは多くの組織が共通で抱え...

【目次】  新しいプロセスの有効性は分かるものの、なかなか現場に浸透しない、というお話をよく耳にします。これは多くの組織が共通で抱え...


職人気質 【快年童子の豆鉄砲】(その4)

  【この連載の前回:【快年童子の豆鉄砲】(その3)仕事(職場)は自己実現の場へのリンク】 1.はじめに 今時“職人気質&...

  【この連載の前回:【快年童子の豆鉄砲】(その3)仕事(職場)は自己実現の場へのリンク】 1.はじめに 今時“職人気質&...


「人的資源マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
人的資源マネジメント:脳を活性化する技術(その1)

 今回は、システム設計のための脳を活性化する技術について解説します。   1. 技術者に足りない思考スキルとは    このコラ...

 今回は、システム設計のための脳を活性化する技術について解説します。   1. 技術者に足りない思考スキルとは    このコラ...


モチベーションを取り戻す方法

 持続的なやる気、すなわち、モチベーションを維持するのは本当は難しいものです。モチベーションが下がるときは必ずあり、それを解決するのは簡単ではありませんが...

 持続的なやる気、すなわち、モチベーションを維持するのは本当は難しいものです。モチベーションが下がるときは必ずあり、それを解決するのは簡単ではありませんが...


人的資源マネジメント:褒める気持ちを伝えるには技術が必要(その2)

 前回のその1に続いて解説します。   3. 効果的な褒め方    効果的な褒め方のためにはこの3つのポイントを押さえていれば...

 前回のその1に続いて解説します。   3. 効果的な褒め方    効果的な褒め方のためにはこの3つのポイントを押さえていれば...