物流監督者は本業に徹せよ 物流品質管理 (その2)

投稿日

 
 SCM物流作業者の役割は標準作業通りの仕事をすることです。一方で物流監督者の役割は標準作業を作業者に教え、その遵守を確認することです。これが物流品質の歯止めになっているのです。物流作業者の立場で考えると自己流の作業のやり方が楽かもしれません。楽な状況を補正されるのは嫌がるかもしれません。また作業者が自己流のやり方を続けていても問題が発生しなければ監督者もチェックを怠る可能性があります。
  
 その間隙を突くかのように物流品質不良が発生するのです。監督者としては悔やんでも悔やみきれません。しかしそれは後の祭りとしか言いようがありません。時々物流監督者が実作業をやっている場合があります。これが理由として監督業務を実施できないという話が出てくることがあるのです。
 
 この状態について「忙しいからやむを得ない」と判断する管理者・経営者は管理者失格と言えるでしょう。監督者にはそれなりの給料を払っているわけですから、もしこれを認めるのであれば監督者の給料を作業者並みに下げなければ経営は成り立たないことになるはずです。ではこの監督者の作業入りの本当の理由は何でしょうか。
 
 一つには作業者の休暇が重なって本当に工数不足となってしまったケースが考えられます。この作業者の工数計画時には一定の欠員が出ても仕事がこなせるように多能工化と出勤率の工数への加味が必要でしょう。
 
 もう一つは監督者が好んで一般作業に入る事例です。これを見抜けてい...
 
 SCM物流作業者の役割は標準作業通りの仕事をすることです。一方で物流監督者の役割は標準作業を作業者に教え、その遵守を確認することです。これが物流品質の歯止めになっているのです。物流作業者の立場で考えると自己流の作業のやり方が楽かもしれません。楽な状況を補正されるのは嫌がるかもしれません。また作業者が自己流のやり方を続けていても問題が発生しなければ監督者もチェックを怠る可能性があります。
  
 その間隙を突くかのように物流品質不良が発生するのです。監督者としては悔やんでも悔やみきれません。しかしそれは後の祭りとしか言いようがありません。時々物流監督者が実作業をやっている場合があります。これが理由として監督業務を実施できないという話が出てくることがあるのです。
 
 この状態について「忙しいからやむを得ない」と判断する管理者・経営者は管理者失格と言えるでしょう。監督者にはそれなりの給料を払っているわけですから、もしこれを認めるのであれば監督者の給料を作業者並みに下げなければ経営は成り立たないことになるはずです。ではこの監督者の作業入りの本当の理由は何でしょうか。
 
 一つには作業者の休暇が重なって本当に工数不足となってしまったケースが考えられます。この作業者の工数計画時には一定の欠員が出ても仕事がこなせるように多能工化と出勤率の工数への加味が必要でしょう。
 
 もう一つは監督者が好んで一般作業に入る事例です。これを見抜けている管理者はどれくらいいるでしょうか。監督者の本業は監督業務であって一般作業ではありません。しかし一般作業の方が楽だから一日の内何時間か作業を行っているケースがあるのです。
 
 この二つをごっちゃにしてしまうと問題の本質が見えてきません。管理者の立場からはじっくりと現場を観察し、問題の核心を把握することが重要なのです。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
部品メーカーのサプライチェーン戦略

 どんな業界においても、マイクロソフトやインテルのようになる経営体は数社に限られるでしょう。  米国では完成品メーカーで直接サプライするモジュールメーカ...

 どんな業界においても、マイクロソフトやインテルのようになる経営体は数社に限られるでしょう。  米国では完成品メーカーで直接サプライするモジュールメーカ...


サプライチェーン時代の歴史認識と戦略

 今回は、サプライチェーンマネジメントによる経営へのインパクトについて考察します。   多くの専門家がサプライチェーンを語り、拙著「サプライチ...

 今回は、サプライチェーンマネジメントによる経営へのインパクトについて考察します。   多くの専門家がサプライチェーンを語り、拙著「サプライチ...


調達物流 儲ける輸送改善 (その4)

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
荷主の思いと期待値:物流顧客のニーズを知る(その1)

  ◆ 荷主の思いと期待値  荷主会社が物流をアウトソースした際に時々次のような意見が出ます。 「思っていたほど物流改善が進まなか...

  ◆ 荷主の思いと期待値  荷主会社が物流をアウトソースした際に時々次のような意見が出ます。 「思っていたほど物流改善が進まなか...


物流でのS&OPステップとは S&OPと物流(その3)

◆ 顧客の情報を活用しよう  荷主である顧客から、荷動きの予測情報をもらうことは今後の仕事の段取りを考えていくために大切なことです。今の経営が、日々...

◆ 顧客の情報を活用しよう  荷主である顧客から、荷動きの予測情報をもらうことは今後の仕事の段取りを考えていくために大切なことです。今の経営が、日々...


労働生産性 物流労務費改善への取り組み(その1)

  ◆ 自動車組立ラインに学ぶ  前々回のシリーズ、物流業としての原価低減の取り組みでは「原価低減」のお話をさせていただきました。物流費...

  ◆ 自動車組立ラインに学ぶ  前々回のシリーズ、物流業としての原価低減の取り組みでは「原価低減」のお話をさせていただきました。物流費...