きちんと物流条件を提示する 物流アウトソース先との付き合い方(その1)

投稿日

 
  SCM
 
 日本企業の7割以上が物流業務を何かしらの形でアウトソースしていると聞きます。この物流アウトソースですが皆さんの会社では上手くいっていますでしょうか。本当にある話ですが、このような質問をすると「上手くいっているのかどうかわからない」という回答があります。
 
 いったん物流業務をアウトソースすると、あとは物流会社に丸投げ状態になっているのです。その物流がよいのか悪いのかがわかりません。実はこの状態はアウトソースとして最悪の状況です。アウトソースした後コストが上がったとか、品質が悪くなったとかが把握できていれば対処のしようがあります。
 
 しかし今の状態について判断できなければ、その状態がこれからも続いていくことが考えられます。そして場合によっては物流のパフォーマンスが徐々に悪化していくことがあり得るのです。このような状態にならないためにも、物流アウトソース先とはうまく連携し、状況を常に把握していくことが必要です。
 
 物流をアウトソースする際にはお互いきちんとKPIを決めて、その値をどこまでよくしていくかについて合意しておくことが望ましい姿です。では皆さんは物流業務をアウトソースする際には相手にきちんと物流条件を提示できていますでしょうか。
 
 輸送業務をアウトソースするには方面別物量の提示が必要です。荷物のデータをもとに、輸送してもらう日別、月別物量データを相手に示すのです。当たり前のことですが、これができていない会社が多い実態にあります。大体トラック何台分といった適当なデータの示し方では適正な運賃を示されることは難しいでしょう。
 
 何が起こるかわからないので物流会社としても安全係数をかけた運賃を示してくるはずです。皆さんが正確なデータを示せば示すほど、より正しい運賃が提示されます。運用が始まる前に、どこまでアウトソース先に正確なデータを示せるかがポイントであり、皆さんの業務上の義務でもあるのです。
 
 ここは時間がかかったとしても、できるだけ正確な情報を準備し、アウトソースに臨みましょう。結果的にそれ...
 
  SCM
 
 日本企業の7割以上が物流業務を何かしらの形でアウトソースしていると聞きます。この物流アウトソースですが皆さんの会社では上手くいっていますでしょうか。本当にある話ですが、このような質問をすると「上手くいっているのかどうかわからない」という回答があります。
 
 いったん物流業務をアウトソースすると、あとは物流会社に丸投げ状態になっているのです。その物流がよいのか悪いのかがわかりません。実はこの状態はアウトソースとして最悪の状況です。アウトソースした後コストが上がったとか、品質が悪くなったとかが把握できていれば対処のしようがあります。
 
 しかし今の状態について判断できなければ、その状態がこれからも続いていくことが考えられます。そして場合によっては物流のパフォーマンスが徐々に悪化していくことがあり得るのです。このような状態にならないためにも、物流アウトソース先とはうまく連携し、状況を常に把握していくことが必要です。
 
 物流をアウトソースする際にはお互いきちんとKPIを決めて、その値をどこまでよくしていくかについて合意しておくことが望ましい姿です。では皆さんは物流業務をアウトソースする際には相手にきちんと物流条件を提示できていますでしょうか。
 
 輸送業務をアウトソースするには方面別物量の提示が必要です。荷物のデータをもとに、輸送してもらう日別、月別物量データを相手に示すのです。当たり前のことですが、これができていない会社が多い実態にあります。大体トラック何台分といった適当なデータの示し方では適正な運賃を示されることは難しいでしょう。
 
 何が起こるかわからないので物流会社としても安全係数をかけた運賃を示してくるはずです。皆さんが正確なデータを示せば示すほど、より正しい運賃が提示されます。運用が始まる前に、どこまでアウトソース先に正確なデータを示せるかがポイントであり、皆さんの業務上の義務でもあるのです。
 
 ここは時間がかかったとしても、できるだけ正確な情報を準備し、アウトソースに臨みましょう。結果的にそれが物流コスト低減や物流品質向上といったメリットとして返ってきます。では運用開始後にはどのようなことを実行していくべきでしょうか。その一つがアウトソース先への指導です。
 
 物流はアウトソース先の方が優っているかもしれません。しかしそれは多くの場合、テクニカルスキルの領域です。多分皆さんの会社の方がマネジメントスキルは優れているものと思われます。ですから、マネジメント領域で相手を指導してあげることが望ましいのです。
 
 次回に続きます。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その8)

1.ネット社会では商品のライフサイクルも短く、口コミで売れ行きが急激に変わる    前回のその7に続いて解説します。次のグラフを見てください...

1.ネット社会では商品のライフサイクルも短く、口コミで売れ行きが急激に変わる    前回のその7に続いて解説します。次のグラフを見てください...


工場内物流の三つの役割

 生産効率を劇的に向上する工場内物流の三つの役割を、解説します。顧客のオーダーに基づき資材を調達して超短納期でものづくりを行い、効率的かつ低コスト物流にて...

 生産効率を劇的に向上する工場内物流の三つの役割を、解説します。顧客のオーダーに基づき資材を調達して超短納期でものづくりを行い、効率的かつ低コスト物流にて...


クロスドッキングとは

1. クロスドッキングの趣旨    物流センターにはDC(もしくはSC)、TC(もしくはDP)という呼び名があります。DCやSCは在庫がある...

1. クロスドッキングの趣旨    物流センターにはDC(もしくはSC)、TC(もしくはDP)という呼び名があります。DCやSCは在庫がある...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
稼働分析とは:倉庫内物流作業の改善(その2)

  ◆ 付加価値作業比率を向上させる  前回「倉庫作業の中での付加価値作業はピッキング作業である」とお話しました。顧客の指示に基づく入出...

  ◆ 付加価値作業比率を向上させる  前回「倉庫作業の中での付加価値作業はピッキング作業である」とお話しました。顧客の指示に基づく入出...


事業の基本としての4M管理 物流4M管理の重要性(その1)

       1. 物流作業者(人)の管理 事業を行っていると4M管理をしっかりとできている会社とできてい...

       1. 物流作業者(人)の管理 事業を行っていると4M管理をしっかりとできている会社とできてい...


アライアンスを組む:頼れる物流パートナーを見つける(その3)

  ◆物流アライアンス 物流をアウトソースしている会社では「物流ワンストップサービス」を求めています。輸送はA社に、保管はB社にという取...

  ◆物流アライアンス 物流をアウトソースしている会社では「物流ワンストップサービス」を求めています。輸送はA社に、保管はB社にという取...