ホーム > 活用事例 > 事例記事:物流地位向上に向けて(その4)コストパフォーマンスの考察


物流地位向上に向けて(その4)コストパフォーマンスの考察


 
物流
物流を認めてもらうためには、価格以上のパフォーマンスを示すことが重要です。そうは言っても、レッドオーシャンの運送業などでは、とてもそのような余裕はないという声が聞こえてきます。たしかに運送だけでは価格以上のパフォーマンスを提示することは簡単ではありません。しかし、ドライバーの態度がいつも気持ち良いとか、毎度ピカピカのトラックで来るとか、顧客の印象をよくすることはいくらでも考えられます。
 
 タクシーをモデルにしても良いかもしれません。タクシーも同じ運送業ですが、ドライバー次第で顧客の「得した気分、損した気分」が変わってきます。価格はメーターで決められていますので、一回一回の乗車時のサービスレベルで顧客の印象はまったく変わってくるのです。
 
 その昔はタクシーも、トラックも、ドライバーのレベルが最悪で、「雲助」と言われ嫌われていました。でも今はどうでしょうか。タクシーに乗って悪い印象を受けることは少なくなったと思いませんか。ですからトラックドライバーも最低限の行動として、ドライバーのレベルを向上させていくことが重要ではないかと思います。
 
 価格以上のパフォーマンスを上げていくためには、活動領域を広げていくことが必要かもしれません。家電であれば運んできたドライバーが据え付けまでやってくれます。
消費者は家庭までの配送を期待していますが、わずかな値段で据え付けまでやってもらえれば、得した気分にもなるものです。
 
 ラッピングサービスも同様です。今まで店頭で売子が行っていたラッピングを物流業者が物流倉庫で実施することです。これもわずかな価格で実施しえもらえれば、ユーザーは得した気分になりそうです。得した気分、つまり「価格以上のサービス」の提供を受けたという感覚を持ってもらえるのです。
 
 他業種とのコラボレーションの中に消費者に好印象を与えるものがあります。一例として、靴修理業者とのコラボレーションです。顧客の自宅まで靴を引き取りに行き、修理後にまた届けに行くのです。このプロセスの内、引取と配送だけを物流事業者が実施するのです。
 
 消費者は自分が便利に感じることにはお金を払います。この靴修理も大量にまとめて修理できることで、単位当たりのコストが下がり、物流費まで生み出すことができているのでしょう。つまり消費者は実質的に追加コストを負担せずにサービスの提供を受けることができるのです。まさに「得した気分」です。
 
 このようなビジネスこそが、価格以上のパフォーマンスを提供しているのだ、と言えるでしょう。
 

【 会員特典 】

関連記事が掲載されたらメールでお知らせ
(会員登録後、マイページで「お気に入り技法」をご登録ください)

専門家「仙石 恵一」先生に記事内容について直接質問が可能
(専門家プロフィールの「この専門家に問い合わせ」からお問い合わせください)

無料会員登録

会員登録は無料です。登録も1分で完了しますので、是非ご登録ください!



(せんごく けいいち) / 専門家A / Kein物流改善研究所

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参きました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!
「えっ!物流改善ってそんなに儲かるの?」と驚かれる方がいらっしゃいます。はい、物流を効率化することは会社の利益率に影響するほどの効果があります。 皆さんこんにちは!物流改革請負人の仙石惠一と申します。弊職は日本でも屈指のサプライチェーンである某自動車サプライチェーンの構築に携わって参りました。入… 続きを読む



オープンイノベーション支援サービス | Linkers(リンカーズ)
月刊ビッグライフ21 BigLife21 私たちは全国420万中小企業の代弁者です。
≫広告掲載をご希望の方はこちら