人々の理解を得るために 物流地位向上に向けて (その2)

投稿日

 scm物流の地位向上のためには、まず人々の理解を得ることが大切です。物流の存在について意識してもらうと同時に、内容についても理解を得るためのアクションが必要になります。いろいろな場で露出することも確かに重要ですが、それ以上に「お客様に喜んでもらえる仕事をする」ことが必要ではないでしょうか。
 
 メーカーでも、なかなか物流部門の地位が向上しません。どこの会社でも異口同音で物流の地位の低さを嘆いています。それには要因があるのですが、意外と当事者はそれに気づいていないのかもしれません。それとは、「お客様に喜んでもらえる仕事」ができていないことです。メーカーで物流にとってのお客様は製造工程ですが、そこが喜ぶレベルの物流ができていないのです。よく「運び屋」と揶揄されることがありますが、まさに言われたとおりにものを動かすことが仕事の中心になってしまっているのです。
 
 このサービス水準を「適正水準」に戻さない限り、メーカー内での物流の地位向上は難しいと言わざるを得ません。物流の地位が低いことに対して、当事者は愚痴の一つや二つを言いたくなることはわからないではありません。ただしそれは逆効果です。愚痴を言えば言うほど、またか、ということで物流の評判を下げてしまいます。
 
 他者に頼ることもほどほどにした方が良いのではないでしょうか。自分たちでは何ともならない、国はもっと動くべき、という主張も耳にします。たしかに日本の物流政策は今一つの感を脱することはできません。しかし、だからといって、自分たちがやるべきことを棚に上げて他者のせいにするのもいかがなものかと思います。
 
 人々の理解を得るためには「自分たちがやるべきことをやる」、これに尽きるのではないでしょうか。お客様が喜ぶサービスを提供する、お客様の効率化に寄与する物流を行う、こういった心がけは当たり前のことですが、改めて振り返ってみる必要が...
 scm物流の地位向上のためには、まず人々の理解を得ることが大切です。物流の存在について意識してもらうと同時に、内容についても理解を得るためのアクションが必要になります。いろいろな場で露出することも確かに重要ですが、それ以上に「お客様に喜んでもらえる仕事をする」ことが必要ではないでしょうか。
 
 メーカーでも、なかなか物流部門の地位が向上しません。どこの会社でも異口同音で物流の地位の低さを嘆いています。それには要因があるのですが、意外と当事者はそれに気づいていないのかもしれません。それとは、「お客様に喜んでもらえる仕事」ができていないことです。メーカーで物流にとってのお客様は製造工程ですが、そこが喜ぶレベルの物流ができていないのです。よく「運び屋」と揶揄されることがありますが、まさに言われたとおりにものを動かすことが仕事の中心になってしまっているのです。
 
 このサービス水準を「適正水準」に戻さない限り、メーカー内での物流の地位向上は難しいと言わざるを得ません。物流の地位が低いことに対して、当事者は愚痴の一つや二つを言いたくなることはわからないではありません。ただしそれは逆効果です。愚痴を言えば言うほど、またか、ということで物流の評判を下げてしまいます。
 
 他者に頼ることもほどほどにした方が良いのではないでしょうか。自分たちでは何ともならない、国はもっと動くべき、という主張も耳にします。たしかに日本の物流政策は今一つの感を脱することはできません。しかし、だからといって、自分たちがやるべきことを棚に上げて他者のせいにするのもいかがなものかと思います。
 
 人々の理解を得るためには「自分たちがやるべきことをやる」、これに尽きるのではないでしょうか。お客様が喜ぶサービスを提供する、お客様の効率化に寄与する物流を行う、こういった心がけは当たり前のことですが、改めて振り返ってみる必要がありそうです。
 
 特に運送業につきましては、現在、約6万3000社が存在しています。この状態は典型的なレッドオーシャンですが、この状況を生み出したのは他でもない、私たち物流にかかわる者たちです。価格競争が大変であることは間違いありません。その一方で、ちょっとした工夫がお客様に喜ばれるサービスとなり、他社より一歩抜きんでることもできるのです。それが人々の理解につながることは言うまでもありません。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
ヒューマンエラーと物流品質 物流品質の向上 (その2)

1.ヒューマンエラーの類型  工場において物流品質不良が発生した場合、その要因が往々にしてヒューマンエラーによるものであることが多いようです。ではヒ...

1.ヒューマンエラーの類型  工場において物流品質不良が発生した場合、その要因が往々にしてヒューマンエラーによるものであることが多いようです。ではヒ...


競争社会の中のサプライチェーンマネジメント

 グローバルな経済圏の中で大きなビジネス環境変化が起こっており、昨日の成功企業が苦戦しています。今日の成功企業でも明日は分かりません。規制緩和が新規参入を...

 グローバルな経済圏の中で大きなビジネス環境変化が起こっており、昨日の成功企業が苦戦しています。今日の成功企業でも明日は分かりません。規制緩和が新規参入を...


顧客と競合と市場のサプライチェーン三角関係

 重要なのは顧客のデマンドチェーンやバリューチェーンである、と説くまでならよいですが、サプライチェーンは供給者の論理にすぎないとの行き過ぎた説を見かけるこ...

 重要なのは顧客のデマンドチェーンやバリューチェーンである、と説くまでならよいですが、サプライチェーンは供給者の論理にすぎないとの行き過ぎた説を見かけるこ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
部署間の物流統一 物流コスト改善に効く共同物流(その1)

◆ 社内共同物流を考える  物流改善といいましてもその範囲は広く、物流コスト、物流品質、物流サービスなど多岐にわたっています。その中で最も注目を集め...

◆ 社内共同物流を考える  物流改善といいましてもその範囲は広く、物流コスト、物流品質、物流サービスなど多岐にわたっています。その中で最も注目を集め...


輸送費比較と工数比較:ベンチマークで実力把握(その2)

  ◆輸送費比較と工数比較 物流で要しているコストについて比較を実施して物流ベンチマークを行いましょう。たとえば輸送コスト、荷姿コストな...

  ◆輸送費比較と工数比較 物流で要しているコストについて比較を実施して物流ベンチマークを行いましょう。たとえば輸送コスト、荷姿コストな...


物流改善をやったことがない会社のビジネスチャンス 改善マインドを喚起する(その1)

  1. 自動車メーカーなどの事例  物流改善の必要性についてはもう30年ほど前から言われていることです。しかし取り組みは業界により、ま...

  1. 自動車メーカーなどの事例  物流改善の必要性についてはもう30年ほど前から言われていることです。しかし取り組みは業界により、ま...